睡眠に関わるホルモンをコントロールしましょう

良質な睡眠をとるために、まず知っておきたい基本的な知識にホルモンがあります。まずは、3つのホルモンを確認します。

セロトニン

通称「幸せホルモン」

90%以上は腸で作られる。セロトニンは脳まで届かない。そのため、脳はトリプトファンを取り込んでセロトニンを生成する。

メラトニン

通称「睡眠ホルモン」

正確には、睡眠のために身体を整えるホルモン。セロトニンを材料に松果体という場所で作られる。光を浴びると分泌が抑制される。

抗酸化作用があり、免疫機能の改善(がん細胞を探し出す)、血圧の正常化、活性酸素の排除などの機能がある。

コルチゾール

通称「ストレスホルモン」

悪いホルモンのように聞こえるが、ストレス対処ホルモンと呼ばれ、分泌が多すぎても少なすぎても困るホルモン。副腎皮質で作られる。明け方から分泌されはじめ、覚醒(朝の目覚め)に関わる。

血糖値の調整も行う。

上記の3つのホルモンは、睡眠に深く関わるので、ぜひ覚えておいてほしいホルモンになります。

ちなみに、メラトニン(睡眠ホルモン)はセロトニンから作られます。そのため、セロトニンが少ないと、良質な睡眠がとれません。つまり、セロトニンをたくさん分泌させておく必要があります。

セロトニンの材料は、トリプトファンとビタミンB6です。

トリプトファンは、鶏肉、魚、卵、豆、乳製品などから摂取できます。

ビタミンB6は、マグロ、かつおなどから摂取できます。

ちなみに、ナイアシンというものがあるのですが、これもトリプトファンを材料にします。セロトニンより先に使われてしまうそうなので、なるべくナイアシンやトリプトファンをとるようにしましょう。(過剰な摂取にならないように気をつけましょう。何でもほどほどが一番です)

トリプトファン、ビタミンB6をとるタイミングですが、なるべく朝食がよいそうです。食事をとってから、消化し、身体に栄養として機能するまで時間がかかるからだそうです。

そんなことを言われても、朝は食事をとらない!という方もいるのではないでしょうか?

朝食を抜くのがいいのか悪いのか。議論が分かれるところだと思います。私は、セロトニンを増やしたいので、朝食は食べる派です。

食事以外でも、ホルモンコントロールのために必要なことがあります。下記に簡単にまとめておきました。

①セロトニン

・朝日を15~30分浴びる(中枢神経を刺激)

・ご飯をよく噛んで食べる(末梢消神経を刺激)

・リズム運動(散歩、ラジオ体操等)

②メラトニン

・部屋をなるべく暗めにする(光を感じると分泌が低下するため)

・テレビ、携帯電話(スマホ)、パソコンを寝る1時間30分以上前に切る(同上)

③コルチゾール

・瞑想する

・運動する(閾値を上げる効果あり)

かなり簡潔に書きました。どうして、これが有効なのか。それは、いろいろな睡眠本に書かれています。詳しい説明を書くと、とても長くなるので、ここではやめておきます。

私自身、上記の事を試してきて、間違いないことだと感じたので、ぜひ皆さんにも試して頂きたいです。

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