なぜ、睡眠と腸内環境が関わるのでしょうか?簡単に説明します。
まず、睡眠に関わるホルモンとして、メラトニンがあります。メラトニンは、セロトニンという物質を材料に作られます。セロトニンの9割近くは、腸内で作られます。つまり、腸がしっかり働いていないと、セロトニンが思うように作られなくなり、結果として睡眠が悪化するのです。
腸内環境はどうしたら整えられるのでしょうか?目に見えないので、良いのか悪いのか判断に困ります。
食事に関しては、いろいろな書籍があったり、テレビで紹介されています。どの情報を信じればいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか?
私は、「個人の体質によるので、いろいろ試してみるしかない」と思っています。しかし、これでは困ってしまう方も多いと思うので、以下の2つに絞って参考になりそうな本を紹介させて頂きます。
- 腸を休ませること
- セロトニンを作るための材料を取り入れる
まずは、腸を休ませる上で、自分の体質を知ることが大切ではないかと思います。下記の本が参考になると思います。
『めんどうな遺伝子検査をしなくても 自分の遺伝子がわかる本』
著者 植前和之
遺伝子検査となると、抵抗がある方もいるのではないでしょうか。この本は、最初に簡単なチェックリストに答えるだけで、だいたい自分の遺伝子が予測できるという本です。ページ数も多くないため、本が苦手という方でも、読みやすい本だと思います。
自分の体質を知った上であれば、健康への取り組み方も、ある程度、的を絞れるのではないかと思います。
もし、太りやすい体質である場合は、断食を取り入れても良いかもしれません。
「空腹」こそ最強のクスリ
著者 青木厚
断食は身体に良いという研究結果もあるようです。正しい断食をしないと身体に悪いので、興味のある方は、しっかり調べてから断食して下さいね。ちなみに、夕飯を抜くというのは、どの本を読んでも、勧めていないので、やめておいたほうが良いと思います。理由としては、夕食を抜くと、食欲を抑えるレプチンというホルモンが出ず、逆に食欲を増すグレリンというホルモンが出てくるそうです。つまり、夜中にグレリンが多くなり、目が覚めてしまいます。そして、何かを食べたくなってしまうらしいです。結果として、太る原因になってしまいますし、睡眠にも悪影響になってしまいますね。そのため、朝食か昼食を抜くというのが、選択肢になりそうです。
ちなみに、私は体質から痩せ型なので、断食を行うのは抵抗がありました。そこで、下記の本を取り入れてみました。
『腸がすべて』
著者 フランク・ラボルト=アダムスキー
アダムスキー式腸活法というものが書かれています。これは、食べ物が、腸を通過していくスピードを調べた上で、スロー、ファスト、ニュートラルに分けたそうです。朝食にファストの食材を中心に食べて、1か月ほど過ごしてみました。午前中の調子がとても良く、効果を実感できました。また、望んでいたわけではないのですが、痩せました。体重は測定していなかった(痩せると思っていなかった)ので、分かりませんが、明らかにウエストが細くなりました。仕事柄、ウエストポーチを常時巻いているのですが、それが1か月経過した頃に、下にズレ落ちてきたのです。ベルトを短くしました。ウエストを細くしたい方にも良いのかもしれません。
プチ断食としては、成果が出たようです。腸が休めたおかげなのか、1日も元気に過ごすことができました。
ちなみに、ファストとスローの食材は、一緒に食べないほうが良いらしいです。実際、試してみたのですが、書かれていた通りだと思いました。いわゆる、胃もたれ感を感じたからです。トマト(ファスト食材)とスローの食材は、特に注意が必要と書いてあります。興味がある方は、本に食べ物の表がのっているので、ファスト、ニュートラル、スローの食材を確認してみて下さい。
次に、取り入れる食材についてです。これは、書籍が多くて困ってしまいます。1つ本を紹介させていただきます。
成功している人ほどよく寝ている 最強の睡眠に変える食習慣
著者 前野博之
睡眠に関する食事について、この本ほど詳しく書かれている本はないと思います。食事のレシピを紹介してある本もありますが、毎日、そのレシピを食べていたら、飽きると思います。幸せホルモンである「セロトニン」の材料である、トリプトファン、ナイアシン、ビタミンB6のことなど、詳しく書いてあります。それを見ながら、日々の食事を、どういう食材の組み合わせをするべきかということを考えることができます。
食事に関しては、すぐに効果の出るものではありません。数か月から何年単位でみていく必要があります。しかし、腸内環境を整えることで、睡眠だけでなく、日々の生活も生き生きと過ごすことができます。ご自身の体質を見極めた上で、適切な腸内環境を整えていきましょう。
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