理学療法士の管理職におすすめするビジネス書籍

私は、読書が趣味で、月に15冊前後の本を読みます。今回は、その中で、「管理職として悩まれている方」や「将来、管理職を目指したいと思っている方」向けの、ビジネス書籍を紹介したいと思います。

私も過去に、管理職についていた身です。管理業務の大変さは、ある程度理解しているつもりではいます。様々な本を読む中で、「こうすればよかったな」「もっと職場を良くできたかもしれないな」「もっと業績を上げられたかもしれない」と思うことがあります。

あの時、読んでおけば良かった!と思う本を選びました。この順番で読んでいくと、効率が良いかもしれないという、私独自の理論で紹介していきます。必要ないと思えば、飛ばして良いと思います。

脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術

著者 樺沢紫苑

まずはじめに、「時間術」の本を、お勧めします。多くの管理業務に追われ、「日々の仕事をこなすので精一杯」。そんな方はいませんか?私も昔は、そうでした。余裕がなくなると、他のスタッフに目を配るのが困難になります。そうなると、未然に防げたトラブルも、起きてしまうかもしれません。まずは、いかに効率的に仕事をして、「時間の余裕を捻出するか」が大切になってくると思います。この本は、時間の作り方が、分かりやすく書かれています。いかに集中力を高めるかで、こなす仕事を何倍にも高めてくれます。ぜひ、時間術を使い、使える時間を増やして下さい。余裕が出てくると、他のスタッフが、「声のかけやすい上司」になると思います。

睡眠こそ最強の解決策である

著者 マシュー・ウォーカー

寝ている暇なんかない!という声が聞こえてきそうです。しかし、忙しいからこそ、睡眠をとることを、お勧めします。睡眠は、日中のパフォーマンスを最大化するために、欠かせないものだからです。睡眠不足になると、様々なデメリットが出てきます。自分の健康を害することはもちろん、上司や部下からの信頼にも関わってきます。この本は、なぜ睡眠が必要なのかが詳しく書かれています。これを読むだけで、睡眠への考え方が大きく変わると思います。ぜひ、読んでほしい本です。

睡眠の質を高めたいという方は、本ブログの「睡眠の質が上がった」を、ご覧下さい。参考になるかもしれません。

世界一効率がいい 最高の運動

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著者 川田浩志

運動する時間がもったいないという方もいるのではないでしょうか?しかし、運動は集中力を高めるためにも効果的ということが分かっています。しかし、運動のしすぎで仕事中に疲れて眠くなることは避けたいです。そんな方に、効率の良い短時間でできる運動を、お勧めします。HIITは、有酸素運動と無酸素運動を同時にできるそうです。20秒の運動を4種類。これを3セット。合計4分で済む運動です。非常に短い時間で済むので、昼休みにも行えます。私も行ってみましたが、最初は、しんどく感じます。しかし、慣れてくると、こんな短時間で済むのなら、続けてみようという気になってきます。運動する暇がないとか、運動が続かないという方に、お勧めの本です。

イシューからはじめよ 「知的生産のシンプルな本質」

著者 安宅和人

「イシュー」とは、いろいろな意味があるようです。私は、「物事の本質的な課題」と認識しています。多くの業務を行っていく上で、忙しさに忙殺されてしまう方も多いのではないでしょうか?まずは、業務内容を確認し、「今」取り組むべきことを考えましょう。「イシュー」を理解した上で、部下に指示を出すのと出さないのとでは、業務効率が全く違います。忙しさのあまり、手当たり次第に、部下に仕事を振ると、部下からの信頼感が、どんどん低下していく危険があります。

例え話をします。私は、現在、訪問リハビリテーションに勤務しています。そこで、利用者さんが少なかったとします。なぜ少ないのでしょうか?「訪問リハビリに対する、ケアマネへの認知の問題?」「そもそも顧客数が少ない?」「スタッフのスキルの問題?」「評判の問題?」この少ない理由の部分が、イシューに当たります。売り上げが増加しない理由を間違えると、部下に無駄な労力をさせる上に、会社に損失を与えます。職場が上手くいくも、悪くなるのも、中間管理職次第ということです。

エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大にする

著者 グレッグ・マキューン

「イシューからはじめよ」と内容が被る部分もありますが、これも併せて読んでおくとためになる本です。優秀な方ほど、いろいろな仕事を任されて、マルチタスクになります。しかし、マルチタスクができる人は、本当に一握りです。多くの方は、思うように仕事がこなせなくなり、ストレスが溜まります。エッセンシャル思考は、仕事(物事)の優先順位を大切にし、取り組む課題を絞ります。少ない労力で、最大の成果を得る。そうすることで、マルチタスクをしている人よりも、会社からも、部下からも信頼感が上がります。エッセンシャル思考は、ぜひ、身につけておいたほうが良い思考だと思います。

Amazonのすごい会議

著者 佐藤将之

日本は「無駄な会議が多い」という話を聞いたことがある人もいると思います。「会議の在り方」について、分かりやすく書かれています。会議を開いている時間は、「人件費」がかかります。人数が多ければ多いほど、会社は、それだけ多くの資金を「有益な会議」のために、社員に賃金を払っています。ポイントは、「有益な会議」かどうかです。もし、有益な会議をしていない場合は、その中間管理職は、会社に多大な損失を与えていることになります。有能な中間管理職ほど、無駄な会議は開きません。

「情報伝達会議」「意思決定会議」「アイデア出し会議」「進捗管理会議」など、会議の仕方や、資料の作成の仕方などを書かれています。著者も書いていますが、すべての会社に当てはまるわけではないので、真似するのではなく、取り入れられそうな所を取り入れると、有益な会議に繋がると思います。

心理的安全性の作り方 「心理的柔軟性」が困難を乗り越えるチームに変わる

著者 石井遼介

心理的安全なチームは、離職率が低く、収益性が高いということが分かっています。あなたの職場はいかがでしょうか?離職率が高い。思うように収益が伸びないという時は、心理的(非)安全な状態かもしれません。スタッフ同士が健全に意見を交流し、生産的で良い仕事ができるようにするには、中間管理職の働きが必須です。この本は、どのような職場作りをしていったら良いかが、分かりやすく書いてあります。

以上が、お勧めの本です。業績が上げられるか、部下が成長できるかは中間管理職の腕にかかっています。より良い職場を作るための、参考になればと願っております。

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