コミュニケーションが苦手な理学療法士にお勧めの本

理学療法士は、接客業です。20~60分近くは、1対1でリハビリを行うことになります。

コミュニケーションが、苦手という方はみえますか?このサイトを訪れている時点で、何かしら悩まれているのではないかと思います。正直、私も、コミュニケーションは、あまり得意なほうではありません。できれば、リハビリ中は、黙って集中して仕事をしたいです。相手が、あまりしゃべらない方で、黙々とリハビリに集中できる場合もあります。しかし、会話しながら、リハビリをしなければいけない状況のほうが多いはずです。

世の中には、会話力を向上させるための本が、多く売られています。私も、何冊か読みましたが、実践するのは、なかなか難しいですね。

そこで、思ったのは、苦手を克服するは、やめましょう!ということです。

そもそも、身体の評価しながら、リハビリ内容を考えて、さらに会話のキャッチボールなんて、大変です。人間は、元々、マルチタスクができません!(できる人もいるかもしれませんが)

では、どうしたら良いのかというと、会話をやめて、「傾聴」に重点を置くことです。営業成績の良い営業マンは、相手に気持ちよく話をさせるのが上手らしいです。あまり話をせずに、相手の信頼感を得る。それができれば、一石二鳥です。会話技術を磨くより、傾聴技術を磨いたほうが、非常に楽です。

傾聴というと、話を聞けばいいだけと思ってみえる方が多いかもしれません(私も勘違いしていました)。しかし、意外と傾聴とは難しいものです(会話よりは楽ですが)。良い聞き手とは、話し相手と同じ感情になって聞ける人です。そして、相手が好きな話に話題を展開できるような相槌をうつことが大切です。傾聴スキルに興味を持たれた方は、下記の本を読んでみて下さい。私は、実践したところ、「こんなことまで、話すつもりなかったのに、話してしまった」と嘆かれました。

LISTEN 知性豊かで創造力がある人になれる

著者 ケイト・マーフィー

念のために書きますが、傾聴に重きを置いたからといって、全く会話をしなくても良いというわけではありません。少し、会話の技術を取り入れておくと傾聴が、さらに楽になります。いろいろな会話の本を読んだ中でも、お勧めの1冊を紹介します。

超雑談力 人づきあいが楽になる 誰とでも信頼関係が築ける

著者 五百田 達成

まず、最初に自分の雑談力を診断するチェックシートがあります。あとは、36個の2択問題で、それぞれの会話のポイントが抑えてあり、他の雑談の本と比べると、とても読みやすく分かりやすいです。会話を最小限にして、相手の信頼感を得る。そして、仕事への集中配分を多くして、結果を出す。これができれば、理学療法士としての評価も上がるかもしれません(たぶん)。

あとは、傾聴と少しの会話に慣れてきたら、心理学の本も抑えておくと良いと思います。

相手の動作や仕草をみて、対応を変えていきましょう。心理学で、有名な例をあげると、相手と同じ仕草などを真似することで、親近感や安心感をもたせるミラーリングなどがありますね(リハビリ中は真似できませんが)。心理学の本というと、基本的に書かれている事は同じ内容が多いように感じます。好みにもよるとは思いますが、私は、必要なことを必要な時に読みたいので、下記の本を参考にしています。テクニックが簡潔に書いてあるので、とても読みやすいです。また、相手の仕草で気になった時に、すぐに確認できるので、便利です。余談ですが、日常生活でも、心理学は活用できるので、お勧めです。

一瞬で相手の心をつかむ 1行心理術

著者 渋谷昌三

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コミュニケーションが苦手な人は、スキルを習得するのに時間がかかると思います。まずは、ゆっくり傾聴から初めてみると、仕事で抱えるストレスが少なくなると思います。よければ、試してみて下さい。

今回は、コミュニケーションに絞って書きました。コミュニケーション以外でも、お勧めの本があるので、よければ、「新人理学療法士にお勧めのビジネス書籍10選」のほうもご覧ください。中堅の方にも、お勧めできる本です。

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