FIRE(経済的自立・早期リタイア)を目指すにあたり、株式投資、仮想通貨、純金など、様々な投資先があります。
今回は、「不動産投資に手を出してはいけない2つの理由」について書いていきます。
「不動産投資をするよりは、他のものに投資したほうが良い」です。
その理由を書いていきます。
不動産による不労所得の夢
不動産投資は成功すると、「不労所得」という夢があります。しかし、それはあくまで「空室がなければ」という話です。
「土地+建物代+維持費」を考慮する必要があります。
常に満室を保つというのは、余程の好立地でないと困難だと思います。
好立地に建てればいいじゃないか!という意見も聞こえてきそうですが、良い条件の土地というのが、素人に回ってくるというのは、かなり難しいと思われます。好立地の所有者が、手放すはずがないからです。
「不動産投資で儲かる」という安易な売り言葉に乗って投資すると、逆に損失を出す可能性が高いので、もし投資先として検討するのであれば、かなりの慎重さが必要になります。
少なくとも、確実に儲かると言って勧められる不動産は、やめておいたほうが良いです。確実に儲かるものを人に渡す人はいないからです。
需要と供給バランスの悪化により土地の価格が下がる
高度経済成長を支えたのは、爆発的な人口増加です。
人口が多いということは、物が売れるということです。粗悪品でも、低単価で何万人も購入してくれたら元がとれるかもしれません。しかし、今後は人口が減少していきます。つまり、これからの時代は、品質の良い物でないと売れなくなってくる可能性が高いです。
これは、土地も同じことが言えます。
2030年代前半には、全国の住宅の3戸に1戸が空き家になると言われています。
供給(家屋)に対する需要(欲しい人)が、圧倒的に少なくなるのです。
需要と供給のバランスが崩れると、価格の暴落が発生します。
余程の好立地(都心部等)であれば、価格を維持できると思います。しかし、大半の土地は安くしても売れません。買ってくれる人がいなければ、さらに値段を下げなければいけません。価格下落の負の連鎖が止まらなくなる状態です。
もし、土地の購入を検討している方がみえるのであれば、もう少し待ったほうがいいかもしれません。今の値段より、かなり安い値段で、なおかつ今より良い土地を購入することができる可能性があるからです。(余程、良い条件の土地であれば、今買っても良いかもしれませんが)
今より半額でマイホームが建つ時代がやってくる?
3Dプリンターの発達に伴い、建物も安く購入することができるかもしれません。
現在、積極的な開発が進められているそうです。2025年の大阪万博で展示するようなニュースも見かけました。
つまり、2030年代には、3Dプリンターによる家が建つ可能性があります。
価格も半額以下になる可能性があります。1000万の家が500万以下に。2000万の家が1000万以下に。家のローンも格段に少なくなります。場合によっては、貯金だけで購入できてしまうかもしれません。
3Dプリンターの家なんて嫌だという人にも恩恵はある可能性があります。3Dプリンターの家が売れ始めたら、その他の建築会社は嫌でも価格を下げざるをえないからです。ここでも、需要と供給のバランスによる価格の暴落が発生します。
土地価格の下落とともに、家の値段も下がれば、アパートに住もうという人も減ってしまう可能性もあります。そのほうが、コストパフォーマンスが良いからです。
こういった点からも、長期でみた場合、不動産投資はかなり勝算が低いように感じます。
最初は上手くいった不動産投資が、2030年代には、上手くいかなくなる可能性も検討して、投資を検討しなければいけないと思います。
結論:不動産に手を出すにはリスクが高すぎる
不動産投資は長期で運用する必要があります。
しかし、前述のとおり、これからの「人口減少」と「3Dプリンターの技術の発達」で、現在の投資額より損をする可能性が高いと私は思います。
株式投資、純金投資、仮想通貨など、あらゆる投資をしているうえで、余剰金で投資する分には良いと思いますが、真っ先に不動産投資をするのは危険です。
まずは、株式投資などで、確実に資産を築いてから手を出されたほうが賢明だと思います。
注意:投資は、よく勉強してから行って下さい。あなたの大切な資金を減らすことになってしまうからです。
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