就寝前に、深部体温を下げると寝つきが良くなります。詳しくは、「体温のコントロールで良質な睡眠をとるために抑えておきたいポイント」参照。
今回は、就寝前の「冷やしトマト」が睡眠に効果があるのかを検証してみました。
最初に結論を述べると、「就寝前の冷やしトマトはあまり効果が得られない」です。
詳しい話を説明していきます。
なぜ、冷やしトマトが効果があると言われているのか?
トマトは、身体を冷やす効果があると言われています。そのトマトをさらに冷やすことで、深部体温(内臓の温度)を、低下させることができるそうです。これを夕食時に摂取することで、睡眠が良くなると言われています。
これは、スタンフォード大学の西野教授の著書「スタンフォード式 最高の睡眠」で紹介されています。
あくまで、寝つきを良くするための補助的なものとして活用してほしいということが書かれています。
ちなみに、トマトには、GABA(脳の興奮を抑える物質)なども含まれており、睡眠の状態を良くする可能性もあるのではないかと思います。また、抗酸化作用もあるため、身体にも良い食べ物と言えます。
今回は、夕食時ではなく、就寝前に冷やしトマトを摂取することで、睡眠に影響を及ぼすのかを調べてみました。
就寝前に食べても大丈夫なのか?
身体に良いトマトとはいえ、寝る前に食べても大丈夫なのか?と心配される方もいると思います。
イタリア在住フランス国籍の自然療法士であるアダムスキー氏の研究によれば、トマトは、ファスト食材に分類されます。
ファスト食材とは、消化管の中を高速で走り抜ける食材のことを言います。トマト以外には、かぼちゃ、果物、緑茶やヨーグルトなどがあります。
身体の中に、何も食べ物がない状態であれば、トマトは30分程度で腸内を走り抜けると言われています。
ファスト食材、スロー食材(消化に時間がかかる)、ニュートラル食材(どちらにも属さない)について、詳しく知りたいという方は、「腸がすべて」という書籍を手に取ってみて下さい。
食品の組み合わせ方なども書いてあり、勉強になります。
以上のことから、トマトを寝る30分前に食べることで、身体への負担は少なく済むのではないかと考えられます。
今回は、手のひら大のトマトを寝る30分前に食べることで、睡眠が改善されるか検証してみました。
下記が結果になります。
1日目
寝る30分前に食べてみました。
寝つきは悪かったです。朝は、すっきりと起きることができました。睡眠全体の状態としては、どちらかというと良くありません。
まだ、1日目なので、もう少し試していきたいと思います。
2日目
寝る30分前に食べてみました。
寝つきは悪かったです。朝は、すっきりと起きることができました。日中の活動量は普通だったのですが、1日目と同様、睡眠が良いとは言えない状態です。
もう少し試していきます。
3日目
寝つきは普通でした。朝は、すっきりを目を覚ますことができました。今回は、日中の活動量が多かったこともあり、睡眠のバランスも良かったです。
トマトの影響があるのかと聞かれたら、微妙なところです。もう少し試していきます。
4日目
寝つきは悪かったです。朝は、すっきりと目を覚ますことができました。3日目と同様、活動量の多い日でした。
睡眠のバランスは悪くありません。トマトの影響というよりは、日中の活動量のような気がします。
5日目
寝つきは普通でした。朝は、すっきり目を覚ますことができました。深い睡眠が減ってしまいました。
日中の活動量は普通でした。5日間実施してきましたが、トマトの影響は、あまり感じません。
6日目
寝つきは悪かったです。朝の目覚めは普通でした。今回も深い睡眠は少なめでした。
6日間に渡り検証してきましたが、寝つきは良くなりません。また、睡眠の質が上がるわけでもないようです。
どちらかというと、日中の活動量のほうに影響を受けている印象です。ここで、検証は終了したいと思います。
まとめ
以上の検証から、「就寝前の冷やしトマトは、睡眠に影響を与える可能性は低い」と言えます。
就寝前よりは、やはり夕食時にとったほうが良いのかもしれません。
また、冷やしトマトは、あくまで補助的に使用するように勧められています。
冷やしトマトをメインにするのは良くないのかもしれません。
寝つきを良くするための方法としては、他にあります。本ブログでは、「寝つきが良くなる」で紹介しています。よければ、ご覧下さい。
コメント