アロマの香りは、睡眠の質を高めることで有名です。中でも、ラベンダーの香りは、科学的にも睡眠を良くすることで有名です。
今回は、「睡眠」と「アロマの香り」について解説していきます。
アロマは、副交感神経を優位にする
アロマテラピーは、副交感神経を優位にし、リラックス効果を高めます。
副交感神経については、「自律神経のバランスを整えるだけで体調不良が減る」をご参照下さい。
寝る前は、副交感神経を優位にしなければいけません。香りを嗅ぐだけで、効果があるのは、ありがたいですよね。
科学的に証明されたラベンダーの香り
西イングランド大学のクリス・アルフォード医師が、不眠症の女性にラベンダーから抽出したオイルを染み込ませたシーツで睡眠をとらせる実験を実施しました。
すると、不眠症が改善した上に、睡眠の質が高まったのです。
その他にも、ラベンダーが睡眠を改善させるという研究はされており、科学的にも効果があると言われています。
ラベンダーの精油(エッセンシャルオイル)を使用するべき
ラベンダーなら何でもいいというわけではありません。
ラベンダーと言っても、有効成分を多く含んだ精油(エッセンシャルオイル)を使用する必要があります。
「酢酸リナラル」を35%以上含む「真正ラベンダー」を使用する必要があります。
キャンドルや霧吹きなどで、寝る30分くらい前に、寝室をラベンダーの香りで満たしておくと良いそうです。
しかし、一緒に寝る家族が、ラベンダーの香りが嫌だというパターンもあると思います。
そういう時は、アロマオイルを枕カバーに数滴垂らすだけでも効果が得ることができます。
枕カバーに垂らすのは、抵抗があるという方は、ティッシュやハンカチに垂らして、枕元に置いてみて下さい。
ラベンダーで悪夢も改善
ラベンダーなどのアロマは、睡眠の状態を良くするだけでなく、「悪夢を見なくなる」という効果もあります。
ドイツのドレスデン工科大学で、PTSD(心的外傷後ストレス障害)の男女40人を対象とした実験が行われました。
5日間に渡り、匂いを嗅いで眠る実験を行ったところ、悪夢を見る確率が飛躍的に下がるという結果が得られました。
悪夢でよく目が覚めてしまうという方ほど、アロマを使用して睡眠をとったほうが良いと思います。
ラベンダー以外のアロマテラピー
真正ラベンダー以外では、ユーカリ、ペパーミント、ゼラニウム、スイートオレンジなどがリラックス効果があると言われています。
ラベンダーの匂いが苦手だという方は、他のものを試しても良いかもしれません。
睡眠用に、様々なものが混合されている物も販売されています。ご自身に合ったものを探すのも良いと思います。
また、毎日同じ匂いは飽きてしまうという方は、定期的に他の香りに変えていくというのも楽しいかもしれません。
睡眠以外の効果
アロマテラピーは、睡眠の状態を良くするだけではありません。
認知症の予防効果があります。良い匂いは、脳の機能を活性化させるからだと言われています。
また、睡眠の質が上がるということは、脳内のアミロイドℬというゴミを除去することができます。
アミロイドℬは、アルツハイマー型認知症の原因の1つとも言われています。
つまり、将来認知症になりたくないという方は、寝室にアロマを設置するだけで、認知症を予防することに繋がるのです。
まとめ
「真正ラベンダー」は、不眠症を改善させる可能性が高いです。
睡眠はとれているけど、さらに睡眠の質を高めたいという方にもお勧めです。
悪夢の予防や認知症の予防にも繋がるので、睡眠で悩まれている方は、ぜひ、アロマ(ラベンダー)を試してみて下さい。
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