「マットレス」「枕」「掛布団」など、寝具に関しては、気をつける方も多いと思います。
「空気」も睡眠に影響を与えることは、ご存知でしょうか?
今回は、睡眠に適切な「寝室の空気」について解説していきます。
換気することで、睡眠改善
デンマーク工科大学で、睡眠と部屋の空気の質に関する実験が行われました。
「積極的に換気を行う部屋」と「換気の悪い部屋」の2つのグループに分け、換気以外の条件は同じにして、1週間実験を行いました。
換気を行ったグループは、朝すっきりと目を覚ますことができました。また、1日気分良く過ごすことができました。
さらに、翌日の集中力や論理的思考力もアップすることが分かりました。
また、GSQS(フローニンゲン睡眠品質尺度)という指標を用いた計測でも、睡眠の質が向上したことが分かりました。
換気をするだけで、睡眠の状態が改善するのであれば、ぜひ取り入れていきたいところです。
換気のためにドアや窓を全開にする必要はなし
部屋の温度に関しては、夏は26度前後、冬は16度前後が良いと書きました。「眠る時の理想の室温は何度が良いのか?」参照。
温度管理のために、エアコンを使用する方も多いと思います。
換気をするとエアコン代がもったいないじゃないか!という意見もあると思います。
確かに、寝室のドアや窓を全開にしてしまっては、電気代も馬鹿になりませんし、環境にも良くありません。
私自身、ドアや窓の開け具合については、いろいろ試してみたのですが、全開にする必要はないと思っています。
10cmほどのスキマを空けておくだけで、翌日のすっきり感が得られると思っています。
睡眠とエアコン代のバランスを考慮して、わずかなスキマを作る事を検討してみても良いのではないかと思います。
睡眠も大切だけど、防犯も気になる(特に女性は注意)
一軒家であれば、寝室のドアを開けているだけで換気できると思います。ただし、アパートだと、そういうわけにもいきません。
ワンルームであれば、玄関のドアを開けておくわけにもいきません。
特に女性であれば、窓を開けておくのは危険です。最近は、2階や3階であっても、泥棒や変質者が侵入してくるケースもあるようです。
換気扇を回しては、うるさくて睡眠の妨げになります。
では、どうしたら良いのでしょうか?
そんな方は、「植物」や、イオンを発生させる「空気洗浄機」を使用するということも検討してみても良いのではないかと思います。
寝室に植物を置いてみる
寝室に置く植物としては、以下のものが良いと言われています。
「イングリッシュ・アイビー」は、NASAが空気を浄化する植物として認めています。
神経毒としても知られる「ホルムアルデヒド」を吸収します。
時々、日光に当てるだけで育てることができるため、とても育てやすい植物です。
その他にも、「サンセベリア」も夜間に二酸化炭素を吸って酸素を出してくれるため、寝室の空気を良くしてくれます。
日光や水やりも、最小限で済むので、管理するのが簡単です。
「ジャスミン」も睡眠の質を高めてくれるという研究があります。
室内に植物を置くというのは、インテリア的にも素敵ではないかと思います。
防犯面で気になる方は、ぜひ、植物で寝室の空気の鮮度を保ってみて下さい。
イオン発生機を置いてみる
イオンを発生させる空気清浄機には、以下の効果があると言われています。
1.自由遺電子を増やして空気を活性化させる
2.匂い、菌、カビなど大気中の有害物質を酸化させる
3.ほこり、花粉、ふけなどを大きな塊にして掃除しやすくなる
空気の鮮度を良くするため、睡眠の質を向上させる可能性があります。
前述の植物と組み合わせることで、寝室内の空気の鮮度を向上することができるのではないかと思います。
まとめ
寝室の空気の鮮度を保つだけで、睡眠の質が向上します。
窓やドアを全開にする必要はなく、10cmほどのスキマを作っておくだけでも効果はあります。
ドアや窓を開けられない方は、植物やイオンを発生させる空気清浄機などを設置してみましょう。
寝室の環境作りで悩んでみえる方は、下記の記事も参考にしてみて下さい。
「マットレス」については、「腰痛の原因はマットレスかも…適切なマットレスの選び方」
「枕」については、「自分に適切な枕の選び方 大切な4つのポイントを抑えよう」
「掛布団」については、「快眠に適切な掛布団の選び方 ダウンが良い理由」
「パジャマ」については、「睡眠のための適切なパジャマ選び(ブラジャーは着けて寝てもいい?)」
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