理学療法士という職業を選ぼうとしている学生さん、社会人の方は、みえますか?自分がリハビリを受けたり、家族や知り合いがリハビリを受けることで、理学療法士という仕事を知られた場合もあったと思います。
いろいろな考えはあると思いますが、きっと「理学療法士」は、将来的に安泰なのか?という事を気にされている方も多いのではないかと思います。最近は、AI(人口知能)の進化もあり、脅かされる業種も多々あります。おそらく、そういった事も考慮に入れて、職業の選択に慎重になられているのではないでしょうか?
今回は、みなさんの職業選択の参考になるように、Q&A形式で答えていきます。
理学療法士は将来安泰?
将来、安泰か?と聞かれたら、私は「安泰ではないが、仕事としてなくなる可能性は低い」と答えます。
理学療法士は、年々増加の一途を辿っています。また、社会保障費も2040年前半まで膨らむと言われています。以上の2点から考えても、給料が増えていく事は考えにくく、むしろ減っていく可能性もあります。しかし、AIにできる仕事か?と聞かれたら、限界があると思います。リハビリは、人と人の関りが大切な職業だと思います。以上の事から、安泰ではないけど、AIとの共生は可能だと、私は考えています。
理学療法士の将来性について詳しく知りたいという方は、本ブログの「理学療法士は将来的にどうなるのか?」を、ご覧下さい。
理学療法士って給料は良い?
理学療法士の給料は、結論を言うと、「高くない!」です。
これは、医療保険、介護保険の報酬内での給料の支払いになるので、仕方がない事です。しかし、医療職というのは、公立病院(公務員)という選択肢もあります。多職種と比較すると、潰れる可能性が低い職業とも考えられます。賃金は期待できないけど、安定した収入がほしいという方には、良いかもしれません。
理学療法士で安定した収入を得ながら、副業をしていくという手もあります。副業に関しては、本ブログの「副業を考える理学療法士の方に、お勧めの本(準備編)」を、ご覧下さい。
理学療法士って楽な仕事?
理学療法士の仕事が楽と聞かれたら、答えは「楽ではない!」です。
仕事中は、脳をフル回転させながら、身体を動かすイメージです。患者さんの身体の動きをみて、どこが悪いか予想する。そして、評価を行い、治療する。その結果をみて、もし効果が得られなかった場合は、自分の予想が間違っていたということ。そこで、また修正して治療する。これらのことを、常に行います。また、治療だけでなく、会話も行います。上記のことを簡単にこなせるという人もいるかもしれませんが、大半の理学療法士は「楽ではない」と答えると思います。しかし、それがやりがいとも言えます。
コミュニケーションは苦手でも大丈夫か?
コミュニケーションが、できるにこしたことはありませんが、答えは「苦手でも大丈夫」です。
というのも、私自身が、あまり得意なほうではありません。それでも、10年以上理学療法士として働いています。もちろん、多職種(医師や看護師など)との情報共有は必要です。必要最低限の報告・連絡・相談は必要です。それさえクリアできるコミュニケーション能力だけあればOKです。
コミュニケーションに不安がある方は、本ブログの「コミュニケーションが苦手な理学療法士に、お勧めの本」を。ご覧下さい。
理学療法士に向いている人は?
理学療法士に向いている人は、「人が好き」「人のためになる事がしたい」「研究が好き」という方だと思います。
理学療法士は、毎日が接客業です。「人が苦手」という方は、苦痛にしかならないと思います。また、リハビリを受けられる方の中には、心が傷つき、すさんでしまっている方もみえます。そのため、心無い言葉を、セラピスト側に、ぶつけてみえる方もみえます。そんな状況でも、「あなたを助けたいんです。助ける手伝いをさせて下さい」と思える「人のために何かをしたい」という心を持っていないと続けられないと思います。あとは研究心です。医学の世界は、常に情報がアップデートされていきます。新しい知識を取り入れていかないと、周りにおいていかれます。勉強したくないという方は、この仕事を選ぶのは、やめておいたほうがいいと思います。
理学療法士って出会いの場はある?
正確な統計は分かりませんが、私自身の感覚からいくと、「出会いの場は多い」です。
男性だと、病院勤めなら、看護師さん含め、臨床検査技師、管理栄養士、医療事務など、多くの女性と出会う可能性が高いです。職場内での結婚も多い印象があります。これは、介護現場でも同様で、介護士さんなどと結婚されている方が多いです。
女性だと、職場内結婚だけでなく、全く関係ない職種の方と結婚されている場合が意外とあります。知人の知り合いなど、いろいろな出会いがあるようです。比較的、早く結婚されている方が、多い印象があります。
まとめ
理学療法士という仕事は、楽ではありませんし、給料が高いわけでもありません。AIとの共生は可能だと思うので、将来的になくなる職業でもないと思います。しかし、これから先の未来は、どんな技術が開発されるか分かりません。良い薬ができて、病気になる人が減り、リハビリが必要な人が減るかもしれません(病気になる人が減るのは良い事ですが)。どんな未来がこようとも、力強く生きていく必要があります。「自分の軸」さえ、しっかりもっていれば、理学療法士という資格をベースに、様々な事に挑戦していくことができるのではないかと、私は考えています。「自分の軸」が分からないという方は、本ブログの「就職活動で頑張る理学療法士の学生に、お勧めの本」を、ご覧下さい。参考になると思います。
理学療法士という資格を目指す!と決めた方がみえたら、私としては、とても嬉しい事です。ぜひ、一緒に頑張っていきましょう!
他にも、理学療法士の事を聞きたい!という方みえましたら、お問い合わせフォームの方から、連絡して下さい。できる限り、精一杯の回答をしたいと思います。
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