株式投資というと、怖いイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?
株で何千万も損をした。借金を背負ってしまった。という言葉を耳にした方もいると思います。
恐らくそれは、「信用取引」の事を言っているのだと思います、「現物取引」は、借金を背負うことはありません。また、1つの株にわけもわからず集中投資して損失を出したケースだと思います。
たしかに、短期間で大金を稼ぐには、「信用取引」か「集中投資」は有効です。しかし、逆に大損失、借金を背負う可能性もあります。これらは、投資というより、博打と言ったほうがよいと思います。
健全な投資家であれば、そのようなやり方はしません。リスクの少ない順は、債券、投資信託、株式投資です。
株式投資も、ある程度はリスクがあるため、初心者は、債券、投資信託あたりから始めるのが良いと思います。
一番安全な債券だけど・・・
債権には、「国債」「社債」があります。
国債は、国が発行するものです。国がする借金です。その国が潰れない限りは、確実に利息をつけて戻ってくるものです。ただし、新興国(外国のこと)の国債は注意が必要です。とても高い利息がついている場合が多いのですが、利息が高いということは、リスクが高いということを意味するからです。必ず返ってくる保証はありません。
現在の日本の発行する国債は、とても利息が低く設定されています。余程の金持ちであれば、持っている意味もあるかもしれません。一般家庭であれば、リターンが少なすぎるので、持っている意味があまりないのではないかと思います。銀行に預けておいたほうが、元本も保証されているため(1銀行につき1000万円までなら)、そちらのほうが良いかもしれません。
社債は、会社が発行するもので、国債よりは利息が高く設定されています。これも、その会社が潰れない限りは戻ってきます。会社の経営状態をよく確認した上で、購入されることをお勧めします。
債券も良いのですが、もう少し利益が欲しい場合は、やはり投資信託になってきます。
初心者が手を出すなら投資信託だけど手数料に注意
投資初心者にお勧めするのは、投資信託です。
ただし、注意点があります。それは、「手数料」です。
投資信託は、株のプロが運用してくれます。つまり、その分の人件費がかかってくるわけです。手数料部分をしっかり確認しないと、利益以上に手数料がかかってしまい、逆に資産が減ってしまうケースもあります。
また、「運用益」にも注意が必要です。特に、「毎月分配型」は、毎月配当金を受け取れるのですが、ファンドが損失を出している場合、元本を削って配っているケースがあります。つまり、資産が増えているように見えて、実は減っているという状況になりかねません。
アクティブ運用?パッシブ運用?
とにかく、リスクをとりたくないという方は、債券、外国の債券、日本株式、外国株式などバランスのとれた投資信託を購入すると良いと思います。米国株は、ずっと右肩上がりになっているため、米国株中心の投資信託を購入するというのも良いかもしれません。
どちらにせよ、投資信託の運用状況をよくみてから購入するようにしましょう。
ちなみに、「アクティブ運用」と「パッシブ運用」というものがあります。
アクティブ運用は、簡単に言うと、利益を多く出すように運用する投資信託のことを言います。
パッシブ運用は、少ない利益でもいいから、確実に運用するファンドのことを言います。
一見、アクティブファンドのほうが良いように見えますが、実際の勝率(利益)で言うと、パッシブファンドのほうが運用成績が良い場合が多いようです。
結局、どの投資信託にしていいわからない場合
結局、どの投資信託を選んでいいか分からないという方がいると思います。
そんな方は、ETF(上場投資信託)を購入することをお勧めします。
ETFは、運用管理費用などの手数料が安く、多くの投資家も投資しています。また、日銀(日本銀行)が買い支えています。
どのタイミングで売るのか?元本だけは確保
基本的には、投資というものは、余力資金で運用するものなので、売ることはしません。
何十年もかけて、お金を育てていくことになります。毎月、何千円と投資をコツコツ行っていたら、気がついた時には、何千万になっていた。という具合に、老後の資金として貯めていくのが正解です。
しかし、せっかく貯めたので、使ってみたいという方もいると思います。
そんな方は、「元本だけ確保して、利益分だけ」取り崩していきましょう。(基本的には、取り崩さないことを、お勧めします。)
投資は、よく調べてから投資すること
投資信託で株に興味を持った方は、株式投資を始めてみましょう。
株式の選び方に関しては、「初心者のための失敗しないための株式投資」のほうをご覧ください。
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