歳をとってからでも、夜の営みをされる方はいるかもしれません。
しかし、日本人は、世界的に見ても、セックスの頻度が少ないと言われています。
経験者なら分かると思いますが、セックス後は眠たくなります。これは、セックス時に分泌されるホルモンが関与しています。
眠るためにセックスをするのは本来の意図とは異なります。しかし、知識として知っておいて損はないと思います。
今回は、「睡眠と性行為」に関して解説していきます。
セックスをすると様々なホルモンが分泌される
セックスをするとオキシトシン、プロラクチン、セロトニン、ノルアドレナリンなど様々なホルモンが分泌されます。
身体にとっては、良いホルモンが多いです。
もし、愛している相手がいるのであれば、愛情表現も含め、セックスをするのはとても良いことだと言えます。
オキシトシンで心が安定する
前述しましたが、セックス後は、強烈な眠気に襲われるという経験をされた方も多いのではないでしょうか?
これは、「オキシトシン」というホルモンが関係しています。いわゆる、ラブホルモン(愛情ホルモン)と呼ばれています。
このオキシトシンは、心を鎮める作用があります。また、覚醒を促すコルチゾール(ストレス対処ホルモン)の働きを抑制する効果もあります。
つまり、オキシトシンの分泌で、睡眠しやすい状態になるのです。
このオキシトシンは、セックスの時だけに出るものではありません。例えば、子供や愛する人をハグした時に、安心感などを感じませんか?
この時、オキシトシンが分泌されています。
セックスに限らず、普段から愛している人と接触する機会を増やすことは、心の安定にもつながるのです。
ぜひ、周りの方々と、頻繁なスキンシップを行ってみて下さい。
プロラクチンで睡眠しやすくする
プロラクチンは、性的満足に結びつく作用があり、睡眠中に増加するホルモンです。
セックス後1時間は、プロラクチンの濃度が大幅に上がることが分かっています。
ちなみに、セックス後は、オナニー(自慰行為)と比較すると、4倍のプロラクチンが放出されています。
自慰行為であれば、何回か連続して行為を行えるけど、セックスは連続して行えない理由は、このホルモンにあります。
セロトニンは瞬時に分泌される
大好きな人と繋がっていることで、セロトニン(幸せホルモン)が分泌されます。
セロトニンは、睡眠関連ホルモンのメラトニンの材料となります。つまり、増えすぎて困ることはありません。
睡眠のためのセックスはしないで
ここまで読み進めて頂いた方で、「良い睡眠のために毎日セックスをしなければ!」と思う人は、さすがに少ないと思います。
当然、「睡眠のためのセックスはやめましょう。」
そもそも、セックスは相手の了承があって成り立つものです。
あくまで、セックスをした結果、睡眠が良くなったというほうがいいはずです。
相手に愛情を持って接し、相手が喜んでくれるようにセックスしましょう。
セックス後は別々で寝るべきか
夫婦は別々で寝るべきかについては、「夫婦は別々で寝た方が良い理由」で書きました。
若い人ならともかく、ある程度、年を重ねると毎日セックスする人は少ないと思います。
基本的には夫婦は別々に寝た方が良いと思いますが、セックスをした日ぐらいは一緒に寝ても良いのではないかと思います。
セックス自体、愛情を確かめ合う行為ではありますが、たまには、隣で寝ることで、さらにお互いを大切にできるのではないかと思います。
追記(自慰行為は電子機器を使わない)
前述のとおり、オナニー(自慰行為)は、セックスと比較するとホルモンの分泌は不十分です。
しかし、全く意味がないというわけではありません。多少の分泌はあるので、相手がいないという場合は、性欲と睡眠のためにやってもいいと思います。
ただし、電子機器を用いると、睡眠関連ホルモンのメラトニンが抑制されてしまいます。「夜の光は身体にヤバイ 避けるべき理由と対策方法 」参照。
現在は、テレビや携帯電話(スマホ)、パソコンを用いてアダルトビデオや写真等を見る方も多いと思います。
できれば、紙媒体での自慰行為をお勧めします(なかなか難しいとは思いますが)。
もし、紙媒体は困難という場合は、寝る1時間半前以上に電子機器を用いた自慰行為を終わらせましょう。
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