先日、メンタルヘルスマネジメントⅡ種に合格しました。
民間資格になるのですが、資格取得の意味はあるのか?という意見もあると思います。
今回は、「メンタルヘルスマネジメント検定を受ける意味」を解説していきます。
メンタルヘルスマネジメント検定って何?
まずはじめに、メンタルヘルスマネジメント検定について説明していきます。
「メンタルヘルス・マネジメント検定試験」は、大阪商工会議所が主催する試験です。
前述のとおり、民間資格になります。
近年、様々なメンタルヘルス不調者が増加傾向にあります。
メンタルヘルス不調は、企業の経営に影響を及ぼすだけでなく、場合によっては訴訟問題まで発展することがあります。
個人の視点から言えば、働くことができなくなり、場合によっては生活保護を受けることになるかもしれません。
メンタルヘルスに対処することは、会社としても、一般社員としても、とても大切なことだと言えます。
最悪の状態にならないためにも、メンタルヘルスの知識を取得し、対策をしていくことが、メンタルヘルスマネジメント検定を受ける意義だと私は考えます。
メンタルヘルスマネジメント検定はどんな試験?
メンタルヘルスマネジメント検定は、Ⅰ種、Ⅱ種、Ⅲ種に分かれています。
Ⅰ種は、マスターコースと呼ばれ、会社の経営者や人事・労務スタッフ向けです。社内でメンタルヘルス対策の推進をするための知識を学べます。
Ⅱ種は、ラインコースと呼ばれ、管理職向けです。部下が病気にならないように対処すること。また、病気になった場合の対処の仕方などの知識を学べます。
Ⅲ種は、セルフケアコースと呼ばれ、一般社員向けです。自分自身のストレスケアの仕方の知識を学ぶことができます。
試験は、3月と11月の年2回あります。ただし、Ⅰ種は11月の1回だけしかありません。
100点満点で70点以上とれれば合格となります。
試験時間は2時間で、マークシート方式です。(Ⅰ種は、前半選択問題の2時間と後半論述問題の1時間の合計3時間です)
受験資格は、特にありません。誰でも、どのコースを受験できます。
2022年の受験料は下記の通りです。物価変動もあり、今後は受験料が変動していくこと予想されます。
Ⅰ種:11550円
Ⅱ種:7480円
Ⅲ種:5280円
メンタルヘルスマネジメント試験の難易度と感想
メンタルヘルスマネジメントの試験難易度(合格率)は下記の通りです。(2022年11月の結果)
Ⅰ種:17.6%
Ⅱ種:58.2%
Ⅲ種:69.4%
Ⅱ種を受験してみた感想としては、しっかり勉強すれば、誰でも十分に合格できるということです。
テキストを流し読みしただけでは、たぶん合格できません。
できれば、過去問を解いて、問題の傾向をつかむ必要はあると思います。公式のテキストと問題集が出ているので、2冊あれば合格できます。
必要な勉強時間は下記の通りです。
Ⅰ種:約120時間
Ⅱ種:約50時間
Ⅲ種:約30時間
Ⅱ種でも、1日1時間ほど勉強したとして、1~2か月あれば、十分間に合います。
メンタルヘルスマネジメントを受ける意味
受けるコースにより、意味は変わってくると思います。
しかし、共通して言えることがあります。
それは、「自分の管理もできない人間に、他人の管理ができるはずがない」ということです。
自分の生活の基礎を気づいた上で、仕事やプライベートに臨まないと、思ったような成果があがることはないと思います。
そういう意味では、メンタルヘルスマネジメントの知識を得ることは重要だと言えます。
ちなみに、Ⅲ種(セルフケアコース)であれば、自分自身のメンタルヘルスケアが中心になります。
ストレス少なく仕事や日常生活を過ごしたいと言う方は、Ⅲ種だけで十分だと思います。
中間管理職を目指している、もしくは中間管理職に抜擢された方は、Ⅱ種(ラインコース)の知識は必須です。
より良い管理職を目指したいのであれば、部下のためにも、ぜひ取得してほしい資格(知識)でもあります。
給料が上がるのか?
資格を取得する上で気になるのは、給料が上がるのか?ということだと思います。
結論を言うと、この資格では、「給料は上がらない可能性のほうが高い」と言えます。
どちらかというと、「自分の市場価値を高めるための資格」と言えます。
説明は、前述のとおりですが、改めて書きます。
まずは「自分の健康管理をしっかりすること」が大切です。
その上で、「周りの人間のケアを行っていく」ということになるので、「会社内での昇進」を検討している方は、取得する価値はある資格だと思います。
「即効性はないけど、いずれは役にたつ知識」という位置取りの民間資格だと言えます。
会社内での昇進にしろ、起業にしろ、自己管理は大切なことなので、メンタルヘルスマネジメント検定の資格の取得は良いことではないかと思います。
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