あなたは、職場の部下を上手に育てることができていますか?
良い人材が来ないと嘆いてはいないでしょうか?
何も指示を出さなくても、自分が求める以上の結果を出す。全員が、そんな部下だったら最高ですよね。
しかし、そんな部下ばかりだったら、あなたの存在価値自体もなくなってしまいますよ?
優秀な上司というのは、どんな部下でも、しっかり働けるレベルに引き上げることができる上司です。
今回は、「優秀な上司は部下を選ばず適切に成長させる」ことについて書いていきます。
部下の種類
部下は、大きく分けると「優秀な部下」「普通の部下」「使えない部下」の3種類に分けることができます。
「優秀な部下」は、何もしなくても、勝手に動いて、こちらの期待以上の結果を残す部下の事です。
めったにいない、一部の層なので、貴重な人材です。
「普通の部下」は、言われた仕事は忠実にこなす部下です。最低限の結果を出してはくれますが、期待以上の成果はでません。
社内の大半は、普通の部下に当てはまってくるはずです。
「使えない部下」は、何をやらせてもダメな部下です。最悪、会社にダメージを与える可能性もあるため、要注意な層です。
中間管理職として、マネジメントが必要なのは、「普通の部下」と「使えない部下」です。
部下は選べない(与えられた戦力で工夫する)
「部下が使えない」というセリフを漏らす中間管理職がいます。
その言葉は、危険です。確実に、ブーメランになって返ってくるからです。
部下からは、「リーダーシップのとれない上司」と、思われている可能性があります。
上層部からは、「マネジメントできない管理職」と、思われている可能性があります。
優秀な上司は、人材を選びません。与えられた戦力で、期待以上の成果を上げるものです。
これは、昔の戦国時代を例に考えてみると分かるのではないでしょうか?
「桶狭間の戦い」は有名ですよね。
今川義元の約2万5000人の軍勢に対し、織田信長は2000~3000人で打ち破った話です。
上司が優秀であれば、戦力差が10倍あっても勝つことができるのです。
一方で、能力のない上司ほど、成果が上がらない原因を、部下のせいにします。
与えられた戦力で工夫することが大切ということです。
優秀な上司かは、部下の大半が成長できたかで判断できる
「あいつは、俺が育てた」と、自慢げに話す中間管理職がいます。
伸びしろがありそうな部下を育てて、会社の貴重な戦力にした。これでは、優秀な上司とは言えません。
優秀な上司は、職場全体の底上げをします。多くの部下を成長させるのです。
さすがに、100人いたら、100人全員というわけにはいかないかもしれませんが、少なくとも「普通の部下」は、成長させます。
チームとして成長できていると、上層部から評価されれば、あなたは非常に優秀な中間管理職と判断できます。
一方で、一部の部下しか成長していないのであれば、それは、あなたのマネジメント能力の成果ではありません。元々、その部下が優秀だっただけです。
おそらく、マネジメントしなくても、そのうち優秀になっていたでしょう。
勘違いすると、周りからどんどん冷たい目でみられることになってしまいます。気をつけましょう。
部下を成長させるには部下を知る必要がある
優秀な上司ほど、部下とのコミュニケーションを密に行っています。
それは、その部下の個性を知らなければいけないからです。
「働く理由」も、人それぞれです。「お金じゃないの?」と思うかもしれませんが、実はそうではありません。
それぞれが、「人生で大切にしていること」を優先して、働いているはずです。特に、最近の若い世代は、「昇進」にも興味がありません。
本人の「優先順位」を無視して、働かせようとすると、反感を買います。
下手すると、「嫌な上司」としてインプットされてしまいます。
何気ない会話の中で、この部下は、「こういうことを求めているんだな」ということを感じ取る必要があります。
コミュニケーションだけは、欠かさない必要があります。
優秀な上司なら縁は切れない
あなたは、育てた部下から連絡は来ますか?
もし、部下から連絡がこないのであれば、あなたはその程度の存在だったということです。
優秀な上司であれば、育てた部下から連絡がきます。これは、転職していった部下も同様です。
「自分を成長させてくれた」尊敬できる上司であれば、転職してからも関係を保とうとします。
今、悩んでいることを解決してくれるかもしれないと、連絡してくるのです。
連絡をしてくる部下が多ければ多いほど、あなたが優秀な上司であったことの証明です。
あまりに人数が多いと、対応するのが大変だとは思います。あなたの生活に支障が出ない程度に対応して下さい。
全ては上司次第
部下が優秀になるのもダメになるのも、全て上司次第です。
「部下が使えない」と嘆いているのであれば、真っ先に、自分のマネジメント能力を疑ってみるべきです。
部下を成長させることは、自分自身が中間管理職として成長することにも繋がります。
チームとして、みんなで成長していけたら、一番良いのではないでしょうか?
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