睡眠こそがコスパ最強のダイエット法

「ダイエット」というと、「食事を抜く、減らす」もしくは、「運動をする」というイメージが強いのではないでしょうか?

「睡眠」がコスパ最強のダイエット法というと、いかがでしょうか?

今回は、「睡眠」と「ダイエット」について説明していきます。

睡眠不足が肥満のもと

前回、「睡眠」と「糖尿病」の関りについての話を書きました。

詳しくは、「糖尿病を予防したければ、睡眠の改善からしたほうが良い理由」参照。

私は糖尿病じゃないし、ダイエットしたいだけなんですけど?という意見もあると思います。

しかし、睡眠不足になると、食欲をつかさどるホルモン(レプチンとグレリン)のバランスが崩れ、食欲が際限なく増えてしまいます。

睡眠を改善させることは、糖尿病を予防するだけでなく、ダイエットにも有効な方法なのです。

睡眠不足は肥満の原因の1つ

過去50年の研究の結果、睡眠時間が短くなるほど、肥満の人が増えているということが分かっています。

幼い子供も、これは同様のようです。

★1日の睡眠時間が10時間半以下の3歳児は、12時間寝ている3歳児に比べて、7歳までに肥満になるリスクが45%高くなるという研究もあります。

逆に言えば、睡眠をしっかりとるだけで、肥満のリスクを軽減できるということになります。

「睡眠」は、タダで行える良いダイエット方法だと言えます。

睡眠不足で落ちるのは大切な「筋肉」

ダイエットというと、落としたいのは脂肪だと思います。しかし、睡眠不足になると、実は脂肪ではなく、筋肉が落ちてしまうのです。

2週間にわたり、入院して厳格なカロリー制限を行った研究があります。

この時、参加者の半分は1日5時間半の睡眠のグループと、8時間半の睡眠のグループと分かれます。

どちらのグループも体重が減りました。

しかし、5時間半の睡眠のグループは、落ちた体重の70%が筋肉でした。

8時間半睡眠のグループは、落ちた体重の50%以上が脂肪でした。

ダイエットであれば、余分な脂肪を落として、筋肉を残すのが理想です。

つまり、ダイエットをする上で、睡眠不足になると、本来落としたい脂肪ではなく、筋肉のほうが落ちやすくなってしまうのです。

睡眠のための食事に切り替える

ダイエットをする上で、「睡眠」が大切なのは理解いただけたと思います。

しかし、誤解されないように、お願いします。

「睡眠」だけとれていれば、どれだけ食べても大丈夫というわけではありません。

そもそも、過食は、睡眠の質を落とします。良い睡眠をとる上で、食事内容はとても重要です。

ダイエットのための食事だと、続けるのは大変ではないかと思います。

しかし、睡眠のための食事であれば、続けるのは楽だと個人的には思います。

睡眠のための食事は、どうすればいいのかについては、「良質な睡眠をとるための食事のポイントとおすすめの本」で書いています。よければ、ご覧下さい。

睡眠はダイエットだけでなく、美容にも良い

ダイエットというと、「痩せる」ことが目当てだと思います。

理由は様々だと思います。目的としては、「美しくありたい」「かっこよくみられたい」などがあると思います。

「睡眠」の良い所は、「痩せる」だけでなく、「美容・外見」にも良いということです。

睡眠がしっかりとれているというだけで、魅力度がアップするという実験があります。「好きな人を振り向かせたいなら睡眠にも注意」をご覧ください。

睡眠を改善させるだけで、体重が減って、魅力度もアップすのは、嬉しいことですね。

睡眠はダイエットだけでなく、病気のリスクも下がる

睡眠を大切にすることで、病気のリスクも軽減されます。

①癌を予防します「睡眠障害は癌の原因にも!?睡眠改善で癌細胞を抑えよう

②心疾患を予防します「心疾患は遺伝しない 心疾患を予防したいなら睡眠を改善しよう

③脳梗塞を予防します「睡眠不足が脳梗塞の原因に!?遺伝のせいにしてはいけない理由

過酷なダイエットは、健康に被害を与える可能性もあります。

しかし、睡眠に重点を置いたダイエット法であれば、逆に健康になれる可能性があります。「痩せる」以外にも様々なメリットがあるのは嬉しいですね。

どうすれば良い睡眠をとれるのか?

本ブログでは、「睡眠」に関する情報を発信しています。

基本的な睡眠の知識を知りたい方は、「睡眠の知識」のほうをご覧ください。

良い睡眠をとる方法を知りたいという方は、「睡眠の検証」をご覧下さい。

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