あなたは、部下に仕事を上手に割り振る事ができていますか?
部下から、「自分たちの仕事を見て欲しい」とお願いされた場合は、しっかり見てあげていますか?
特に、「一緒に仕事してほしい」と言われた時は、真摯に向き合う必要性があります。
部下のストレスが溜まっている可能性があります。それは、「自分たちが放任されている」と思っているからです。
今回は、『部下に仕事を「任せる」のと「放任する」のは別物』である理由について書いていきます。
部下を信頼して仕事を任せている
「部下を信頼して仕事を任せている」のは、とても大切な事です。
しかし、仕事の進捗状況の確認などはしていますか?
「仕事が出来る奴だから確認しなくても安心」と放置していませんか?
確かに、仕事ができる部下は、特に何も言わなくても、自分が想定している以上の仕事の成果を出してくれます。こちらが、声をかけなくても、何も問題がないかもしれません。
特に、部下のほうが自分より専門的な知識があり、逆に自分は口出しできないレベルの知識しかない場合は、そのような状況になってしまうのではないでしょうか?
だからといって、放置していると、部下のフラストレーションは気がつかないうちに溜まっている可能性があるのです。
時々、様子を見てお礼を言っている
自分が仕事が分からないからと言って、放置するのはよくないことです。
そこで、時々、部下の様子を見に行ってお礼を言っていますか?
「いつもありがとう」「君が居てくれるおかげで助かるよ」など。
一見、問題ない声掛けのように思えます。しかし、部下の内心はどうでしょうか?
実は、コレではマズイのです。
任せておいた仕事で、トラブルが起きた時に、責任の有無が問われます。
何か問題が起きた時に、あなたならどうしますか?
仕事の内容はよくわからないけど、仕事を任せた自分が全部責任をとる!と、考えていますか?
仕事を任せている以上、当然の事ですよね。
しかし、トラブルに対処しようと思うと、よく分かっている人間が奔走する事になります。
結局、上層部への説明には、部下が同席することになり、責任をとることになってしまいます。
部下が心配しているのは、何かが起きた時に、責任を取らされることです。
これが、仕事を「任せる」のと「放任する」のとの違いになってきます。
一緒に働いて欲しいという要望
部下が「一緒に働いて欲しい」と要望を伝えてきた時は、真摯に耳を傾けることが大切になってきます。
要するに、「自分達の仕事の状況をみていて欲しい」ということなのです。
どんな優秀な部下であったとしても、自分のやり方がいいのか不安に思いながら働いているはずです。
この時、傍で上司であるあなたが、「それでいい」「問題ない」と言ってくれれば、安心感が増します。
また、現場を確認しながら、職場環境を改善できる点はないのか?部下のメンタル的な問題がないのか?などを見ることができます。
マネジメントは、部下を信頼して仕事を放任することではありません。
現場を確認しながら、職場環境、部下の状態をコントロールすることです。
忙しいからと、部下の意見を一蹴してしまうと、その見返りは、「退職願い」という紙切れで返ってくることになります。
しっかり、部下の意見には耳を傾けましょう。
部下の仕事内容を説明できるか?
部下に仕事を任せる時に、その仕事内容を説明することができますか?
部下の方が専門的な知識があるという状況自体は問題ないのですが、少なくとも仕事の内容を説明できるくらいの知識は必要です。
前述の通り、何かトラブルが起きた時に、何も分からないでは、責任を負わされるのは部下です。
自分が仕事内容を説明できれば、今回は、どういったトラブルなのか?それを関係者各位に説明しにいくことができます。
「仕事を任せた」以上、責任は上司である、あなたがとるべきです。
自分が理解している仕事を、部下に「任せる」ようにしましょう。
もし、仕事内容が分からないのであれば、部下と一緒に理解するまで働きましょう。
それが、上司であるあなたの務めでもあります。
まとめ
「あなたとは、もう一緒に働きたくない!」こんなセリフを言われたらショックですよね。
いきなり、こんな事を言ってくる部下はいません。必ず、そうなる前から、アピールしてくれているはずです。
「自分達のことを理解して欲しい。見ていて欲しい」と訴えているはずです。
部下が上司である自分に、何を求めているのか?そこの気持ちを、しっかり汲み取る必要があります。
もし、分からないのであれば、部下に直接聞いてもいいと思います。
仕事は、放任するのではなく、任せなければいけません。
部下の仕事内容は、しっかりと説明できるようにしておきましょう。
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