部下が予想以下の仕事になってしまう理由

あなたの職場の部下たちは、自分の予想する通りの成果を上げてくれていますか?

自分の予想以下の仕事ぶりになってしまった時は、頭を抱えたくなってしまいますよね。

また、状況によっては、中間管理職としての自分の立ち位置が悪くなってしまう時があります。

思わずイライラを部下たちにぶつけてしまいそうになるかもしれませんが、それは、本当に部下たちのせいなのでしょうか?

今回は、「部下が予想以下の仕事になってしまう理由」について書いていきます。

部下の質が悪い?

仕事の成果が上げられないのは、部下が悪いから。もっと、優秀な部下がくれば、良い成果が出せるのに!と思っていませんか?

もちろん、何十人も部下がいたら、数人くらいは優秀な部下が紛れる可能性があります。

しかし、それは、自分のマネジメント能力とは関係のない話です。

優秀な人間は、何をやらせても優秀です。一定期間は、部下として配属されるかもしれませんが、すぐに出世してしまうでしょう。

あなたの元に残るのは、平均以下の部下だけです。

「部下が悪い」と嘆く暇があるなら、平均以下の部下を、「どう生かすか」を考える必要があります。

平均以下の部下をマネジメントすることが、本来、中間管理職であるあなたの仕事です。

中間管理職としての能力

自分が予想していたよりも、悪い成果になってしまう場合があります。

「部下の働きが悪いから」と言いたくなるかもしれませんが、上層部は、そのようには見てくれません。

あなたのマネジメント能力に、問題を持たれる可能性のほうが高くなります。

「見積の甘さ」「部下を育成できない」「リーダーシップがとれない」などの評価を出されることになってしまいます。

あまりにも出来の悪い部下ばかりだと、「自分は悪くない」と言えるかもしれませんが、そんなケースのほうが、めずらしいと思われます。

たいていは、ごく僅かな「優秀な部下」と、少しの「仕事ができない部下」と、多くの「平均的な部下」で構成されているはずです。

同じメンバー構成でも、上司次第で、結果は大きく変わってくるものです。

仕事の成果を部下のせいにしているうちは、中間管理職としての能力も上がりませんし、部下も愛想をつかしてしまいます。

中間管理職としての、マネジメント能力向上を磨く必要があるのです。

仕事の指示は曖昧じゃないか?

仕事の成果が予想以下になった場合、部下にどのような指示を出していましたか?

仕事の成果が出ない時は、スタート地点でつまずいている可能性があります。

つまり、「仕事の指示が曖昧じゃないか?」ということです。

例えば、「今月の売り上げ目標は、1000万円です!みんな頑張りましょう!」などと部下を煽っていませんか?

「目標の数字」は、分かりましたが、具体的に「何をしたらいいのか」が、さっぱり分かりません。

みんながみんな、思い思いに動き出します。つまり、チームとしてのまとまりがないのです。

本来、1つのチームであるはずなのに、1人1人が、全く違う行動をするのです。

サッカーを思い浮かべて下さい。相手チームより、ゴールに、たくさんボールを入れたほうが勝ちですよね。

「ゴールにたくさん入れる」という目標はありますが、それに辿りつくまでには、チーム一丸となって、相手に奪われないように、ボールをパスしなければいけません。

お互いに「どう動いたらいいか」「相手がどうしてほしいと思っているか」を考えながら、プレーしないと、パスは繋がりません。

1人1人が、好き勝手に動いていたら、絶対にパスは繋がりませんし、ゴールは入れられません。

これは、仕事でも同じ事が言えます。

ゴールに辿りつくための、パスを円滑にする方法を考えるのが、司令塔である、中間管理職の役目なのです。

「ゴールにボールを入れろ!」と言うだけなら、アホでもできます。

部下には、曖昧な指示を出さず、しっかりと「どうしていくべきか」の指示を出しましょう。

それが、成果を上げるための第一歩です。

トラブルが生じたら全員で共有する

パスをつないでいても、相手に取られる(途中でトラブルが起きる)こともあると思います。

そんな時は、チーム全体でトラブルを把握する必要があります。

1人のトラブルに気がつかず、多くのチームメンバーが相手ゴールに向かっても、ボールは回ってきません。

必ず、全員で自陣のエリアまで戻る必要があります。そして、なぜトラブルが生じたのかを検討しましょう。

トラブルが生じた原因と対策がチームで共有されていれば、もし、再び同じ事が起こっても、未然に防げるかもしれませんし、すぐに対処できます。

全員で、トラブルの対処することは、実はトータルでみれば、時間の節約にも繋がるのです。

仕事の無駄を見つける

部下の仕事をみていて、無駄な作業をしている人はいないでしょうか?

今まで、「当たり前」に行ってきたことが、実は必要じゃない場合があるのです。

前任者から仕事を受け継ぎ、その通りに作業している。部下は、任された事を黙々とこなしているだけです。

優秀な部下であれば、「この仕事必要ですか?」と、聞いてきます。そこで、「そういえば、それやらなくてもいいよね」という話になるのです。

普通の部下たちは、それに気がつきません。そこで、上司である、あなたが「当たり前にやっている」無駄な事はないか目を光らせる必要があるのです。

最後に

部下が予想以上の成果を上げるか、予想以下の成果になってしまうかは、あなたのマネジメント能力にかかっています。

生かすも殺すも、中間管理職次第です。

仕事の成果が悪いのを「部下のせい」にせず、「どうしたら成果が上がるのか」を、しっかり考えていきましょう!

コメント