あなたは、職場の部下から、どのようにみられているか気にした事がありますか?
「信頼」されているでしょうか?それとも、「信用」されているでしょうか?
「信頼」と「信用」
同じような言葉のようですが、実は異なります。
必要なのは、部下からの「信頼」です。
今回は、「部下から信頼されていることが大切な理由」について書いていきます。
「信用」されているは危険
自分は部下から信用はされていると安心していませんか?
部下から「信用」されているは危険です。
「この人は、この仕事が詳しい」「仕事ができる人」などのセリフを言われますか?
これが、「〇〇に関して詳しい人」は、仕事をする上で、頼りになります。
この人に聞いておけば間違いないという信用があるからです。
しかし、これは特定分野に関する信用であり、あなたの「上司としての適格性」を表現している言葉ではありません。
「仕事ができる」のと、「上司としての振る舞いが適切」なのとでは、意味が全く違うのです。
あなた自身も、現場で働いていた時に、中間管理職の方々をみて感じることはありませんでしたか?
「あの人、仕事はできるんだけど、部下の扱い方がなぁ・・・。」という人はいませんでしたか?
つまり、部下から「信用」されているからと安心していると、将来的に痛い目に合う可能性が高いともいえるのです。
「信頼」されている人
あなたが現場で働いていた時に、信頼できた上司はいますか?
どのような人が信頼できたでしょうか?信頼できる上司はいなかったという場合は、どういう上司がいたら良かったか想像してみて下さい。
困った事を相談しにいったら、親身になって聞いてくれた。そして、解決策を一緒になって考えてくれた。
トラブルが起きた時に、最前線に立って対処してくれた。あとで、怒るのではなく、どうしたらよかったのか一緒に考えてくれた。
職場の人間関係で悩んでいる時に声をかけてくれた。どうしていくべきか、一緒に考えてくれた。
このように、自分が困った事に対し、親身になって相談に乗ってくれるような上司はいかがでしょうか?
最終的に問題事が解決できた時は、この人に相談して良かったと思うのではないでしょうか?
そして、この人なら「信頼できる」から、また相談しにこようと思うのではないでしょうか?
これが、上司としての「信頼」される人です。
信頼関係があれば、困った時に助けてくれる
「give&take」という言葉があります。
「貰ったら、返す」という意味です。世の中は、たいてい、この法則で成り立っています。
部下への「信頼」が積みあがっている上司ほど、困った時に助けてもらえます。
例えば、上層部や顧客から無茶な仕事を押し付けられたとします。その仕事に取り組めば、間違いなく深夜までかかってしまう仕事です。
この時、「部下に迷惑をかけたくないな。どうしようかな。」と悩んでいたとします。
信頼されている上司であれば、部下から「〇〇さん、どうかしたんですか?」と聞いてきてくれます。
そこで、「実はね・・・。」と話すと、部下は「〇〇さんのためなら、頑張りますよ」と協力を申し出てくれるはずです。
もちろん、用事のある部下もあるでしょうから、全員残業してくれるわけではないでしょうが、予定のない部下は全員協力してくれるはずです。
信頼がある上司は、部下が「〇〇さんのためなら」と、一丸となって助けてくれるはずです。
しかし、「信用」があるだけの上司だと、状況は大きく変わってきます。
仕事ができるだけで、普段から部下の扱い方が下手くそな上司だと、部下は助けてくれません。
おそらく、「めんどくさいなぁ」「残業代が欲しいからやるか」など、口には出さなくても、嫌々残業に参加するはずです。
「〇〇さんのために、頑張りますよ」というセリフがなければ、信頼されていないと考えたほうがよいかもしれません。
転職後も声をかけてもらえる
「信頼されている人」であれば、自分もしくは部下が転職した後も、声をかけてもらえるはずです。
キャリアアップを目指して転職していった部下が、「うちに来ませんか?良い条件なんですよ」などという話もあるかもしれません。
「〇〇さんは、仕事が出来る上に、信頼できる人」という評価は、部下が転職していった先で、広めてくれるのです。
当然、「できる人」は、他の会社も欲しがります。
自分が育てた優秀な部下が、他の会社で自分の事を「あの人は優秀だ」と言えば、好条件を出してでも引き抜きたいはずです。
信頼の積み重ねは、将来的に自分のキャリアアップにも繋がる可能性があるのです。
まとめ
部下からは、「信用」ではなく、「信頼」されることが大切です。
信頼されている人は、自分が困っている時に、周りの部下が助けてくれます。
また、将来的なキャリアアップにも繋がる可能性があります。
ぜひ、「信頼される上司」を目指して下さい。
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