あなたは、職場の部下から反発を受けていませんか?
日本人は、意見をあまり言わないため、反発という態度を受けずに、離職者が増えている状況の方もいると思います。
あからさまな反発を受けている場合は、自分の態度を早急に見直したほうが賢明です。
今回は、「部下から反発を受ける上司の特徴」について書いていきます。
反発の内容
部下からの反発と言っても、様々なものがあります。
「無視される」「命令に対し、機嫌悪そうに承知される」「チッなど舌打ちされる」など、態度に出ていれば分かりやすいですが、そうでない場合もあります。
「飲み会に誘われない」「頼んだ仕事を雑にやられる」「極力避けられる(目線を合わせない)」など、遠回しにやられると分かりにくい場合があります。
しかし、分かりにくい場合でも、確認する方法はあります。
それは、「コミュニケーションが、しっかりとれているかどうか」で判断することができます。
上司と部下で、円滑な関係であれば、しっかりコミュニケーションがとれているはずです。
さて、あなたは、部下の事を詳しく説明することができますか?
仕事の評価ではなく、プライベートの事です。もし、答えられないようであれば、コミュニケーションがとれていないと言えます。
反発されている時点で、部下とコミュニケーションをとろうとするのは、かなり困難です。
しかし、これをクリアしないと、部下からは「ダメな上司」のレッテルを一生貼られることになります。
「良い上司」になるために、努力していけば、部下にも伝わるはずです。
上司=偉いという勘違い
まずはじめに、自分が「上司」という立場で、「偉い」という勘違いをしている場合です。
課長、部長という役職は、全体をまとめる大切な位置取りです。
しかし、仕事上必要な「役職」であり、部下よりも「偉い」という考え方は危険です。
あくまで、仕事上の「仲間」なのにも関わらず、部下を「下の存在」として、扱っている場合は、部下から反発を食らう可能性が出てきます。
部下の中でも、下手したら、自分より仕事が出来る優秀な部下がいるのではないでしょうか?
この部下は、「昇進」に興味がないだけで、今の仕事が好きで打ち込んでいるだけなのです。
だから、決して「中間管理職として能力がない」わけではないのです。
「中間管理職を任された俺の方が仕事ができる」と勘違いして、横柄な態度をとったらどうなるでしょうか?
そんな上司の元では、働きたくないと感じる人のほうが多いでしょう。
あくまで、仕事の「仲間」であり、役職は、仕事の「役割」であることを前提に働くほうが賢明ではないでしょうか?
部下の都合を考えない
「部下の都合を考えない」上司も反発を受けます。
上層部や顧客から、急な仕事を振られたとします。どうしても、明日までに完了させなくてはいけない状況だとします。
こんな時に、あなたならどうしますか?嫌われる上司は、強引に部下を働かせようとします。
「上からの命令だ」「大切な顧客からの案件だ」などと言って、「俺も嫌だけど、やるんだ。お前らもやれ。」など、強制させます。
仕事後に、部下が大切な用事が入っていた場合は、どうなるでしょうか?
彼女にプロポーズする予定でレストランを予約していたかもしれません。
子供の誕生日のお祝いをする予定だったかもしれません。
親の還暦祝いをする予定だったかもしれません。
上司であるあなたは、「仕事だから仕方ないでしょ?」と言いたいかもしれません。しかし、部下からしたら、「ふざけるな」の一言です。
上司のあなたが出来る事は、「期限を延ばしてもらう交渉をすること」と、「残れる人だけ残ってもらう」ことです。
残ってくれる人が多いかどうかは、普段のあなたの人望にかかっています。
人望がある人であれば、「あなた(上司)が困っているから、助けてあげよう」と部下が思ってくれるはずです。
場合によっては、用事が片付いたら、仕事場に戻ってきてくれる部下もいるはずです。
急な仕事(残業)は、あなたの人望があるかどうかが分かる良い判断材料になります。
有無を言わさない命令
「有無を言わさない命令」も反発される上司の特徴の1つです。
孫子の兵法は、ご存知ですか?ビジネス書籍としても人気が高いですよね。
その中に、部下にゴール地点を知らせず命令し、気がついたら最大の成果を上げているというような戦略の話があります。
これは、部下から絶大な信頼を持たれている上司にしか使えない方法です。
人望がない状態で、これをやろうとすると、間違いなく部下から反発を受けます。
「命令の意図」を、しっかり部下に伝えないと、「何でそんな事やらなきゃいけないんだ」と、思うように動いてくれません。
また、「上からの命令だから」などの発言もやめたほうがいいです。
言い方は、キツイかもれませんが、上からの命令を、そのまま下の人間に伝えるだけなら、アホでもできます。
上からの命令は、自分なりに解釈して、しっかりと命令の意図を部下に伝える必要があります。
命令の意図を伝えれば、部下も納得してついてきてくれるはずです。
信頼される上司になれ
反発を受けないためには、「信頼される上司」になるしかありません。
あなたは、部下から信頼されていますか?
「この人についていきたい」「この人のために働きたい」と思ってもらえるのが、信頼されている上司です。
ちなみに、「信用」されているのと、「信頼」されているのは、似ているようで違います。
これに関しては、「部下から信頼されていることが大切な理由」で説明しています。
「自分が困った時に助けてくれる」部下が多ければ、それは信頼されている上司ということです。
自分から頼まないと動いてくれないという場合は、部下から嫌がられている可能性があります。
ぜひ、自分の上司としての立ち位置を確認してみて下さい。
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