理学療法士を辞めたいと考えた時に読む転職思考法

理学療法士という道を選んで、このまま続けてもいいのだろうか?と、迷われている方はみえますか?

この記事に辿りついた時点で、辞めたいと感じてみえる方も多いかもしれません。

今回は、理学療法士の仕事を「辞めるべきか」「継続するべきか」「戦場を変えるか」に分けて書いていきたいと思います。

辞めるべきか?

理学療法士という仕事自体を辞めようと思っている人には、様々な理由があると思います。

辞めたい理由の内訳としては、「自分自身の問題」「外部環境の問題」かだと思います。

辞めて良い場合は、前者の「自分自身の問題」の時だけです。しかし、待って下さい。自分自身の問題も解決できる可能性があります。まずは、それを検討してからでも良いと思います。

【自分自身の問題】

①治療が上手くできない

②患者さんとのコミュニケーションが上手くできない

③自分自身の精神的な問題

上記3つが考えられます。解決策を提案していきます。

①治療が上手くできない

自分自身に自信がない方が多いのではないでしょうか?関わった患者さんから、「下手くそ」とか、「あなたにはやってもらいたくないわ」などと言われたことがありますか?ゼロではないかもしれませんが、そういうケースは少ないと思います。

そもそも、リハビリ歴20年のPTと1年のPTでは、差があるのは当然です。同じようにできるわけがありません。経験値の差は、どうあがいても埋めることはできません。これは理学療法士以外の仕事でも同様です。どの職業に転職しようが、埋められない差です。

自分の治療効果を実感できないという方もいると思います。これに関しては、勉強すれば良いだけの話です。人間には自己治癒力があります。リハビリ効果は、それに相乗効果をもたらすために行うのです。

また、「治療の効果」に関しては、患者側の問題もあります。睡眠不足、栄養不足、リハビリ以外は寝ているなど生活スタイルの問題がある方は、治療効果も減ります。リハビリだけで良くなることはありません。決して、あなたの治療だけの問題だとは思わないで下さい。

②患者さんとのコミュニケーションが上手くできない

コミュニケーションが苦手という方は、「傾聴」に重点を置いて下さい。

そもそも、絶対にコミュニケーションが必要な職業である、「できる営業職」の方は、話し上手な人は少ないそうです。「いかに、相手に気持ちよく話してもらうか」を考えて接するそうです。こちらの会話は2割、相手は8割で成果を出すそうです。

必ずしも、会話上手になる必要はありません。私も、傾聴を中心に接しているので、コミュニケーションに関して、患者さんから、苦情を言われたことはありません。

どうしたら、上手く「傾聴」できるようになるかは、本ブログの「コミュニケーションが苦手な理学療法士」のほうで、紹介しています。よければ、ご覧下さい。

③自分自身の精神的な問題

精神的に不安定なのであれば、精神科、心療内科を受診しましょう。何が原因かにもよりますが、治りそうな状態であれば、初期の段階で投薬しつつ、原因をつぶしていくのが一番です。

精神科、心療内科と言っても、医師との相性があります。すぐに変えるのは、よくないと思いますが、しばらく通院して、合わないなと感じたら、他の病院を受診しましょう。

学力的には問題なくても、発達障害というパターンもあるようです。まずは、その可能性を否定してもらうことも大切だと思います。もし、問題ないのであれば、生活スタイルの見直しなども必要かもしれません。

私自身は、「睡眠」を意識することで、全てが上手く行き始めると考えています。本ブログは、睡眠を中心に書いていますので、興味のある方は、ぜひ読んでみて下さい。

「外部環境の問題」については、次の「継続するべきか」で解説していきます。

継続するべきか

理学療法士の仕事を継続するべき時は、「外部環境の問題」の場合です。

①会社の方針が合わない、休日が少ない

②嫌な上司、先輩がいる

③休日も勉強会に参加させられる、飲み会が多い

上記3つが主な原因かと思います。この場合は、理学療法士は辞めずに、職場だけ変えるようにしましょう。ただし、今の職場を辞めなくてもよい場合もあります。理由は以下を、お読みください。

①会社の方針が合わない、休日が少ない

結論を述べると、転職しましょう!

退職金などを気にされる方もいるかもしれませんが、終身雇用が難しいと言われている時代です。そもそも、60歳過ぎまで、今の会社が存続している保証なんてありません。ストレスを溜め続けながらの仕事は、精神疾患などの病気のリスクが高くなります。

私も転職の経験があります。転職にはエネルギーが必要で、とても大変な事です。しかし、いろいろ不満を抱えながら働くよりは、転職先でストレス少なく働くほうが、後々、楽になります。きっと、将来、転職して良かったと思える日が来ます。ぜひ、勇気を出して転職活動をしてみて下さい。

②嫌な上司、先輩がいる

この場合も、状況によっては、転職を検討しましょう!

即決する場合は、パワハラ、セクハラをしてくる場合です。これは、訴えたところで、その会社に居づらくなるだけです。

パワハラ、セクハラでない場合は、検討が必要です。というのも、どこに行っても、嫌な人や変な人はいるものです。私の知っている人の中に、履歴書に書ききれないくらい転職を重ねてみえる方がみえます。理由は職場の上司や同僚などが気に入らないとのこと。完璧な職場なんかあるわけありません。もし、あるとしたら、自営業で、自分のお気に入りの人を雇うほかありません。

では、どうしたらいいのでしょうか?

そんな時は、自分の考え方や対応の仕方を変えることで、状況が変わる場合があります。この方法については、本ブログの「対人関係」で紹介しています。よければ、ご覧下さい。

③休日も勉強会に参加させられる、飲み会が多い

この場合は、即決ではありませんが、転職の検討になります。

プライベートまで、他人から、「あーしろ」「こーしろ」と言われる筋合いはありません。仕事柄、勉強することは大切ではありますが、強制されることではありません。やりたくないものは、やりたくないと伝える事が大切です。そこで、文句を言われるようであれば、辞めますと言えばいいのです。そこで、引き留められれば、交渉の余地はあります。もし、引き留められなければ、ショックではありますが、その職場では、あなたは必要ないと思われていたということです。

大丈夫です。あなたを必要としてくれる職場は、他にあるはずです。あなたを大切にしてくれる職場に転職したほうが、将来的に幸せになれるはずです。

戦場を変えるか

最後に、「戦場を変えるか」について書いていきます。

これは、理学療法士という仕事を生かした職業に変わるという意味です。

会社員として働き始めたけど、自分の性に合わない。でも、せっかく理学療法士の資格をとったのだし、何か役に立つことをしたいという方に、お勧めです。

身近な所で言えば、スポーツジムなどで働くなどがあります。他にも、自分自身で介護サービスの提供を始めるという手もあります。例えば、機能訓練特化型のデイサービスを経営している理学療法士の方のことを言います。

理学療法士の仕事を生かして、他の事をするにあたり、どんなことができるか分からないという方もみえると思います。そんな方は、焦らずに副業などをしながら検討してみても良いかもしれません。副業の選び方については、本ブログの「副業の選び方」を、ご覧下さい。

未来は予測不能

「科学的な適職 4021の研究データが導き出す 最高の職業の選び方」という本を読まれたことはありますか?

アメリカの話ではありますが、理学療法士は、満足度の高い仕事として、2位に選ばれています。

治療していく中で、だんだん身体が良くなっていく姿とみられるのは、とても嬉しいことです、また、患者さんから「ありがとう」と言ってもらえるのも、仕事を続ける励みにもなります。

理学療法士は、世の中にある仕事の中でも、とても人の役に立てると感じられる仕事だと思います。

ちなみに、私は10年以上継続していますが、一時期、辞めようと思ったこともありました。今は、辞めなくて良かったと思っています。しかし、もしあの時、辞めていたら、どんな人生を歩んでいたのかと気になる時はあります。将来は、未知数です。ひょっとしたら、辞めたほうが、より良い人生を歩むことができていたかもしれません。

周りから、いろいろ言われて悩む人も多いと思います。しかし、自分の人生は自分のものです。他人から何を言われても、自分で選んでいきましょう!

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