「SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術」という本に、「腸つぶし」という方法が出てきます。
お金も、ほとんどかからない方法なので、効果があれば、とても有用ですね。実際に、効果があるのか実験してみました。
結論を先に述べてしまうと、「腸つぶしの効果は不明な点が多い。寝る直前にやるのはお勧めしない。時間を空けてであれば、入眠はしやすくなる可能性がある」です。
腸つぶしの方法
腸つぶしは、理学療法士のケリー・スターレット氏が考案した方法です。
押して凹む程度の弾力のあるボールを用意します(サッカーボールくらいの大きさ)。
①床にうつぶせになり、お腹の下にボールを入れる。
②ボールの上でお腹を前後に動かす。
③不快に感じる部位があれば止まり、そこで筋肉の収縮と弛緩を繰り返す。
上記を5~10分ほど実施することで、副交感神経が優位になる。
上記の方法で、実際効果があるのか、7日間にわたって試してみました。どのタイミングで実施するとよいのかも含めて実験してみたので、興味のある方は、ご覧下さい。
腸つぶし1日目
寝る直前に、腸つぶしをやってみました。
寝つきは微妙でした。睡眠時間も長いわけではありません。深い睡眠も多くないです。レム睡眠は多めでした。朝のすっきり感も微妙でした。
効果があるのか、イマイチよく分からない印象でした。1日だけでは、分からないので、もう少し試してみようと思います。
腸つぶし2日目
2日目も、寝る直前に行ってみました。
なぜか夜中にトイレに行きたくなって起きました。腸つぶしの影響なのかは不明です。睡眠全体のバランスとしては、悪くないです。朝の目覚めは普通でした。寝つきは、あまり良いとは言えませんでした。
腸つぶしは、腸を刺激することで、副交感神経を優位にさせる方法です。しかし、寝る直前にやるのが良くないのかもしれません。もう少し、時間を早めにして行ったほうが、寝つきが良いのかもしれません。
腸つぶし3日目
3日目は、寝る1時間前に実施してみました。
寝つきは、比較的良かった印象です。寝る直前よりは、少し前に実施したほうが良いのかもしれません。もう少し試してみたいと思います。
睡眠全体のバランスは、あまりよくありません。朝のすっりき感は、普通でした。今のところ、睡眠の質が上がるという印象はありません。
腸つぶし4日目
寝る30分前に実施してみました。
寝つきは、比較的良かったです。やはり、寝る直前よりは、少し前に行ったほうが良いのかもしれません。
深い睡眠が多いのは、最近少なかった影響かもしれません。レム睡眠が少なめです。今のところ、睡眠の質が上がるという印象はありません。もう少し、試してみたいと思います。
腸つぶし5日目
寝る1時間前に行ってみました。
寝つきは普通でした。深い睡眠が少ないですが、レム睡眠は多めです。しかし、睡眠全体の質としは、あまりよくありませんでした。1時間前に行うのは、あまり効果があるとは言えないようです。
腸つぶし6日目
寝る30分前に行ってみました。
前日の睡眠の質の悪さをカバーするような睡眠だと思います。深い睡眠、レム睡眠ともに微妙な時間です。朝は、すっきり起きることができました。睡眠時間が長かったこともあり、日中も元気に過ごすことができました。しかし、6日目ではありますが、腸つぶしの効果があるのか、疑問に思うところです。
腸つぶし7日目
寝る30分前にやってみました。
寝つきは良かったです。合計睡眠時間としては、悪くないです。レム睡眠が少ないのは気になりますが、朝はすっきりと目覚める事ができました。1日も元気に過ごすことができました。
まとめ
7日間に渡り、腸つぶしの効果を検証してきました。
その結果、睡眠の質が高まるという印象はありませんでした。寝る直前に実施すると、あまり寝つきはよくありません。副交感神経を刺激する以上に、交感神経も働いてしまうのかもしれません。
やるのであれば、寝る30分以上前に実施したほうが、多少は寝つきは良くなる可能性はあります。
腸つぶしは、腸を刺激することで、副交感神経を優位にする方法です。腸内環境は、人によって異なります。そのため、人によっては、効果的かもしれません。ボールを用意するだけでお金もかかりにくい方法です。2,3回試してみて、ダメそうなら、体質に合わないのかもしれません。
本ブログでは、他にも睡眠の質を高めるための検証を行っています。興味のある方は、「睡眠の検証」を、ご覧下さい。
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