役割や地位にこだわる意味はない理由

2018年労働安全衛生調査によると、「仕事や職業生活に関する事で、強いストレスを感じている」事柄の第4位に、「役割・地位の変化等」が入っています。

会社に勤めていると、役割や地位が少しずつ上に上がっていく人もいると思います。

昇進は喜ばしいことですが、強いストレスを感じるくらいなら断ってしまっても良いと思います。

今回は、「役割や地位にこだわる意味はない理由」について書いていきます。

健康を損ねてしまっては元も子もない

昇進は喜ばしいことです。自分の普段の仕事が、評価されたことでもあるからです。

しかし、中間管理職という立場になると、今までと違った仕事をしなくてはいけません。

仕事内容の重要度が増す上に、部下の管理・世話もしなくてはいけません。総合的なマネジメント能力を求められます。

真面目、几帳面、責任感が強い方は、ストレスを感じやすいと言われています。

毎日、強いストレスを感じながら働いていると、メンタル疾患にもなりかねません。

昇進による給料の上昇と引き換えに、自分の健康を害してしまっては意味がありません。

もし、昇進することで、自分の健康が悪くなっていると感じるのであれば、中間管理職という立ち位置を断る決断も考えなくてはいけません。

会社の役割や地位は、辞めてしまえば意味はない

有名〇〇会社の部長だった。支社長だった。専務だった。

肩書としては、箔がつきます。周りから、すごいですねと言われるでしょう。しかし、それだけです。

多くの本を読んでいると、有名会社出身の方は、会社を辞めた途端に相手にされなくなるというような発言をされています。

つまり、社会では、「会社の肩書」で信用されていただけで、「あなた個人」を信用していたわけではないということです。

残酷なようですが、これが現実のようです。

たとえ、上場企業の幹部であったとしても、仕事を辞めてしまえば、ただの人ということです。

この肩書だったのだから、すぐに転職できるだろうと思っていると痛い目にあいかねません。

大切なのは、「肩書」ではなく、「何ができるか」なのです。

大切なのは何ができるか

大事な事なので、何回も言います。大切なのは、「肩書」ではなく、「何ができるか」です。

仮に中間管理職の経験があったとしても、転職先では、あまり重要視されません。

あなたが「何ができるか」「できる事」の対価として、給料を払うからです。

つまり、役割や地位にこだわる意味はなく、「自分は何ができる人間なのか」という事を明確に認識することのほうが大切なのです。

「自分に何ができるか」を分かっていると、転職時や定年後も、人生に迷うことはないでしょう。

仕事において、昇進を目指すより、自分にできる事を増やすほうが、人生が豊かになる可能性が高くなります。

昇進は悪いことではない

ここまで読み進めていくと、中間管理職なんてやる必要ないのでは?と考える方もいると思います。

これに関しては、あなたの人生プランとの相談になります。

もし、将来的に「あなたの叶えたい夢や目的」があり、それに必要そうな経験であれば、中間管理職は引く受けるべきです。

将来、会社を立ち上げたいと考えているのであれば、上司としての手腕を振るうのは良い経験です。

あなたの人生において必要そうな経験はしておくべきです。

逆に、「会社の上を目指す」ということを人生の目的にしてはいけません。これは、かなり危険な考え方です。

定年後のことを考えていますか?会社の上を目指すのはいいですが、会社を辞めた途端、人生の目的を見失ってしまうからです。

自分の人生プランは、若いうちからしっかりと考えておきましょう。

その上て、昇進による経験値を積む事が必要であれば、受けるべきです。逆に、必要ないのであれば、昇進は断るべきです。

まとめ

自分の人生において、必要がなければ、役割や地位にこだわる必要はありません。昇進は断っていきましょう。

大切なのは、「自分の出来る事」を増やしておくことです。

あなたは、老後にやりたい事は考えていますか?

漠然と生きているのであれば、早めに将来のプランも考えておきましょう。

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