年齢を受け入れた方が幸せになる理由

あなたは、自分の年齢を受け入れていますか?

私は、理学療法士という職業柄、自分よりも年上の方を相手にすることが多いです。

しかし、自分自身の年齢を受け入れられていない方が、かなりの数います。

気持ちは分かりますが、自分の年齢を受け入れていない人の大半は不幸にしかみえません。実際、ストレスを抱えた人が多いです。

年齢は受け入れたほうが幸せになれます。

今回は、「年齢を受け入れた方が幸せになる理由」について書いていきます。

肉体年齢と精神年齢のギャップ

「肉体年齢」と「精神年齢」のギャップの開きが大きい人ほど、不幸な人が多い気がします。

肉体年齢は、実際の自分の年齢の事です。

精神年齢は、自分が考えている年齢の事です。

例えば、子供の運動会を想像して下さい。運動会で走るお父さんが、転倒するシーンをみかけますよね。

あれは、肉体と精神年齢のギャップによって生じるものです。

40代の人が、まだ20代のつもりでいると、身体がついていかず、転ぶのです。一方、自分の年齢を受け入れている人は、転びません。

これは、高齢になればなるほど、ギャップがどんどん広がっていきます。

「自分はまだまだやれる!」「若い人には負けない!」という気持ちは大事ですが、自分の身体能力を受け入れていかないと、どんどん不幸になります。

肉体的にできない事は増えていく

30歳を過ぎると、人間の身体は、どんどん衰えていきます。

私自身、30代になり、明らかに20代と異なることを自覚しています。

まず、徹夜ができません。疲労の回復も時間がかかります。運動能力も低下してきました。

30代で、この状態ですから、この先、どんどん身体機能が低下していくことは間違いないでしょう。

ここで、「俺は大丈夫」「私は負けない」などと、強気な発言をして奮い立たせることは大切なことです。

しかし、加齢による肉体の衰えは、気合いでは何ともなりません。

どうあがいても、肉体的に出来ない事は、増えていくのです。

経験や知識は増えていく

加齢による肉体の老化は避けようがありません。

しかし、唯一増えていくものがあります。それは、「知識」と「経験」です。

どんな人間でも、毎日ボーっと生きているわけではありません。

毎日、何かしらの行動をして、それを知識や経験として蓄積しているのです。

年をとればとるほど、自分の知識と経験を大切にしなければいけません。

若い人には、どうあがいても身体的に叶うはずはありません。

若い人に負けたくないのであれば、知識と経験で勝つしかないのです。

身体でできない事は、知識と経験でカバーできるはずです。

できなくなった事よりも、できる事に目を向ける

歳をとると、どうしても「できなくなった事」に目が向きがちです。

「あれも、できなくなった。」「これも、できなくなった。」どんどん、自分が惨めになっていくだけです。

そんな事を考えるよりも、自分の「できる事」に目を向けたほうが幸せです。

「できる事」に、自分の知識や経験を組み合わせれば、もっと何かができるかもしれません。

若い頃は、若さにものを言わせた「勢い」で何とかしたかもしれません。

しかし、年齢を重ねたあなたは、「知識と経験」から、全く別のアプローチをしかけます。

こうすることで、若い人から、「そんなやり方があるんですね!」と尊敬の眼差しを向けられる可能性もあるわけです。

知識と経験を高めよう

肉体的な老化は誰にもとめられません。年齢は受け入れたほうが得策です。

30代を過ぎたら、「知識」と「経験」を高める事に意識を集中しましょう。

何となく毎日を過ごしているだけでも、一応、知識や経験は高まっていきますが、意識したほうが、さらに伸びていきます。

自分から知識と経験を積みにいったほうが良いと言えます。

何かの習い事に行くのも良いですし、資格を取るのも1つの方法です。ボランティアなどに参加するのも良いと思います。

趣味に力を入れるのも良いですが、できれば、受動的な趣味よりも能動的な趣味のほうが良いです。

趣味に関しては、「ストレス解消には貢献型趣味が良い理由」を参考にしてみて下さい。

まとめ

年齢と精神のギャップは、歳を重ねるごとに広がっていきます。

若い気持ちも大切ですが、自分の年齢を受け入れない人は、どんどん不幸になっていきます。

自分の年齢を受け入れ、足りない部分を「知識」と「経験」でカバーしている人のほうが、幸せになっていきます。

できない事よりも、できる事に目を向けて、知識と経験で若い人に負けない努力をしたほうが賢明ではないかと思われます。

コメント