あなたの職場の上司や先輩は尊敬できる人ですか?
こんな上司や先輩になりたいと思える人もいれば、反面教師のような人もいると思います。
中には、自分の理想を押し付けてくる、めんどくさい上司や先輩もいると思います。
あまりに理想と現実がかけ離れている場合、それを聞かされるのは、かなりのストレスになります。
今回は、「自分の理想を押し付けてくる上司や先輩への対処法」について書いていきます。
他人が何を考えているかは分からない
優秀な上司や先輩であれば、自分の理想を押し付けてくるということはないと思います。
しかし、夢みがちな上司や先輩であれば、部下や後輩に自分の理想を語りまくります。
はっきり言って、めんどくさいですよね。
そもそも、人間は同じ思考回路を持つ人はいないのです。
「似たような考え方」をするような人はいたとしても、「全く同じ考え方」をする人はいないのです。
これは、家族で考えてみればよく分かることです。
同じ環境、同じ食事、同じ生活パターンをとっており、遺伝子的にも近い親子であったとしても、何を考えているか分からないはずです。
遺伝子パターン(血縁関係)が似ていても、全く違うことを考えているはずです。
それが職場の人間関係ともなれば、全く何を考えているのか分からないと言ってもいいほどです。
ストレスの原因は現実と理想のギャップ
ストレスをため込む人の特徴の1つとして、「意識の違い」があります。
「自分の理想」と「実際の現実」のギャップが大きければ大きいほど、ストレスに感じるのです。
そもそも、自分の理想と現実が100%合致する可能性は極めて低いはずです。
それにも関わらず、理想に合わないとイライラしているのは、客観的にみれば不毛です。
上司や先輩の理想論にイライラしているあなたは、おそらく「現実と理想が合うはずがない」ということをしっかり認識されている方ではないかと思います。
そういう面では、明らかに上司や先輩よりも社会人としてしっかりされていると思います。
夢見る人間を完全否定しない
理想を押し付けてくる上司や先輩には、どのように対応していったらいいのでしょうか?
このようなタイプには、完全否定するようなことを言ってはいけません。
「そんなの無理でしょ」と言いたくなる気持ちは分かります。しかし、仮にも上司や先輩です。
それなりに、プライドもあるはずです。頭ごなしに否定すれば、角がたちます。
現実をしっかりみているあなたであれば、社会人としての振る舞いもしっかりできるはずです。
まずは、相手の意見を受け入れることが大切です。
「素晴らしい考えですね」「それが実現したら素晴らしいですね」と誉め言葉をかけてあげましょう。
理想が、いかに現実離れしているかを気づかせる
気持ちよく理想を語ってもらった後は、具体的な方法を聞いてあげましょう。
「理想の目的」に対し、「細かいゴール設定」と、「ゴールに至るまでの細かい目標」が必要です。
この時、紙に書き出すことが大切です。紙にかけば、理想に至る過程が、どれほど大変なものなのかを視覚で確認することができるからです。
一緒に紙に書き出しながら、「こんな考えはどうでしょうか?」と付け足してあげるのも大切です。
あくまで、私は上司や先輩の味方なんですよということをアピールしておきましょう。
行程を書き出しながら、できれば、その目標を達成するためにかかる日数なども、だいたいでいいので予想を書いていきます。
おそらく、書き出している最中に、「あれ?これ、かなり大変じゃない?何年かかるの?」となってくるはずです。
上司や先輩の理想が、いかに現実離れしているものなのかを認識してもらうことができればOKです。
「あ、これ無理だね」という一言を引き出せれば、それ以降、理想を語ることはなくなると思います。
忙しくて聞く暇がない
上記の方法は、理想を黙らせるには、とても有効な方法です。ただし、時間がかかります。
仕事が忙しくて聞いてあげる暇がないという人もいると思います。
仕事が忙しいのであれば、理想をゆっくり聞く暇もないと思います。
上司や先輩に時間があっても、自分には時間がない場合もあると思います。
そんな時は、「午前中までにこなさなければいけない仕事があるので」「1時間以内にやらなければいけない仕事があるので」など、具体的に忙しい事を伝えましょう。
「今、忙しいです」とだけ伝えると、聞く気がないのか?と思われてしまいます。
理想を聞くのがめんどくさい気持ちは分かりますが、相手のことは尊重してあげましょう。
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