上司の良し悪しは部下の立場になって考えたほうがいい理由

あなたは、中間管理職として良いのか悪いのかを悩んだことがありますか?

上司としての良し悪しは、誰が評価してくれるのでしょうか?

今回は、「上司の良し悪しは部下の立場になって考えたほうがいい理由」について書いていきます。

中間管理職の評価

中間管理職としての評価は、誰が行うか考えた事がありますか?

それは、自分よりも上層部の人間でしょ?という意見もあると思います。

確かに、昇進などの権限があるのは、上層部の人間です。上の人間にゴマすりをすれば、上がっていけるかもしれません。

しかし、上層部の評価ばかり気にしていると、後で痛い目に合う事になります。

なぜならば、会社内で多くの比重を占めているのは、現場の人間(部下)だからです。

部下からの評価を甘くみてはいけません。部下をコマとしてしか見ていない上司は、当然、部下からそのような評価を受けます。

そして、「この人の元では働きたくない」という噂は、一気に広がっていきます。会社が大きければ大き大きいほど、その噂は広がります。

実際、新しく配属されてきた部下が、同様の印象を受ければ、その噂は、真実として固定されていきます。

あなたの元で働く事になった部下たちは、まさに「貧乏くじを引いた」状態になってしまうのです。

上に上がれば関係ない?

部下から「この人の元で働きたくない」と言われながらも、昇進し続ければ関係なくなるのでは?と思うかもしれません。

しかし、「信用」も「信頼」もない上司が上に上がった時、部下たちは、どのような態度をとるでしょうか?

仕事上、困った事があった時、助けてもらえるでしょうか?

もっと極端な話、会社が倒産寸前になった時に、どのような反応をするでしょうか?

「信用」「信頼」ともに絶大な上司だったら、「この人のために頑張りたい」と言ってくれる部下が多く協力してくれるでしょう。

しかし、周りに味方がいない状態だと、「関係ないし」「潰れたら、他の会社に行くし」など、人が引いていってしまいます。

まさに、「金の切れ目が縁の切れ目」状態です。

部下を雑に扱っていると、将来的には自分の首を絞めることになるのです。

特に、自分が定年近くになった時は、その影響は顕著となります。

定年後再雇用となった時に、「え?残るの?」と、部下たちから嫌がられます。

「〇〇さん!残って下さいよ!」という発言を部下たちから貰えなかった場合は、「そういう上司だった」ということになります。

自分は良い上司か?悪い上司か?

自分は、上司として良いのか?悪いのか?は、どのように判断すればいいのでしょうか?

まずは、自分が現場(部下)に居た頃のことを思い出してみて下さい。

あなたにとって良い上司はどんな人でしたか?悪い上司はどんな人でしたか?

その上司と比べて、今のあなたの共通点を探してみましょう。

正当に評価できれば良いですが、人間は、少しでも自分を良く評価しようとしがちです。

そんな場合は、部下の態度から、客観的に自分の上司ぶりを評価してみましょう。

部下の態度から自分の上司ぶりを評価する

①避けられる

仕事をお願いしようとしたら、顔を背けられる。休憩中に雑談をしようとしたら、避けられる。

明かに避けられている場合は、相当嫌われていると考えたほうがいいです。

あなたの顔もみたくないのでしょう。この状態からの改善は、かなり苦労します。

そもそも、今までのあなたの部下への態度が原因なので、仕方がありません。少しずつ、歩み寄れるように努力するしかありません。

②部署移動をお願いする部下が多い

大きな会社であれば、定期的に部署移動がありますよね?

自分の部署から、多くの部下たちが転属を希望しているとしたら、あなたは嫌な上司と思われている可能性が高いです。

そもそも、良い上司であれば、その人の元で働きたいという部下が多いに決まっています。

むしろ、異動したくないという意見が多すぎて、上層部が困ってしまうくらいです。

③退職者が多い

部署移動だけなら、まだ良いのですが、退職者が多い場合は最悪です。

退職した部下たちは、あなたの悪評を、他の会社で言いふらします。

あなたが、諸事情で、今の会社にいられなくなって、転職活動をしたとします。

しかし、多くの辞めていった部下たちが、あなたの受け入れを拒否することでしょう。

「あの人だけは、絶対にいれないほうがいいですよ」と、進言するはずです。

逆に、部下たちがあなたのことを良い評価していれば、「あの人は、絶対に入れたほうがいい」と助けてくれるはずです。

協力してくれるか?

「良い上司」であれば、部下たちは、見返りなく協力してくれます。

自分が苦しい時に、「〇〇さんのためなら、頑張りますよ」と励ましてくれるはずです。

もし、そのような状態でないのであれば、部下が助けたいと思える上司になれるように努力された方がよいのではないでしょうか?

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