心理的安全性が学べる 子供だけでなく大人もみておきたいアニメ パウパトロールがすごい

良い睡眠をとる上で、仕事上のストレスを軽減させることは、とても大切なことです。仕事中のストレス軽減のためには、心理的安全性が大切になります。

心理的安全なチームとは、メンバー同士が健全に意見を言い合い、生産的で良い仕事をできるチームのことを言います。

心理的安全性については、「理学療法士の管理職におすすめするビジネス書籍」で、「心理的安全性のつくりかた」という本を紹介しています。良い職場環境で働きたいという方は、ぜひ読んでみて下さい。

心理的安全な職場を作ると言葉で言っても、実行するのは、なかなか難しいものです。言葉では理解していても、イメージが限定的だからです。そんなとき、とてもイメージしやすいものを、日常生活の中で、見つけました。

私は、まだ子供が小さいので、一緒にアニメを見るのですが、そこで気がつきました。このアニメって、まさに心理的安全性の高い職場では?と。そのアニメとは、「パウパトロール」です。このアニメ!まさに心理的安全性の高い職場じゃないか!と、思わず心の中で思いました。

パウパトロールとは

パウパトロールは、2013年にアメリカで放送されたアニメです。現在では、世界中で放送され、大人気となっているアニメです。日本では、2019年から放送されています。

アドベンチャーシティという街に舞台に、ケントと6匹の子犬たちが、街で起こったトラブルを、次々と解決していくという内容です。

子犬たちは、ビークル(乗り物)に乗ってトラブルが起きた現場に駆けつけます。また、パウパックというものを身体に身に着けています。犬なので、手が使えません。そのため、このパウパックが手の代わりとなって、子犬たちのサポートをしてくれます。

DVDでは、英語バージョンもあるので、ひょっとしたら、英語の勉強にもなるかもしれません。私の子供も、時々、英語バージョンで見て楽しんでいます。

リーダーシップ

パウパトロールのリーダーであるケントは、とても優秀なリーダー(上司)です。

起こったトラブルに対し、瞬時に状況を分析し、適切に解決策を仲間に指示を出します。できれば、意見の言い合いも欲しい所ではありますが、これはアニメをスムーズに進行させる演出上仕方がないことだと思います。

実際、トラブルを対処している時に、足りない部分があれば、パウステーションに残っているメンバーに応援を頼みます。また、どうしてもメンバーで処理しきれない事案が発生すると、ケント自身がサポートに入ります。困った時に、すぐに助けにきてくれるリーダーは、とても頼もしいです。

また、ケントのすごい所は、メンバーへの心配りです。それを最も現わしているのが、招集後の声かけです。「パウパトロール!パウステーションに集合!」の号令後、集まってきたメンバーに対し、「みんな、来てくれてありがとう」と声掛けをしています。こんな声掛けをされたら、職場に来るのが嬉しくなってしまいますね。

職場に来るのは当たり前です。日常的に何度も繰りかえしている事は、慣れてきます。「やって当たり前」になると、「感謝の気持ち」が薄れてきます。リーダーシップをとる上で、感謝の気持ちは、とても大切です。これは、「AI分析でわかった トップ5%リーダーの習慣」にも書かれています。SS級のリーダーは、メンバーに対しちょっとした感謝の言葉を頻繁にかけるそうです。リーダーシップの在り方について、詳しく知りたいという方は、ぜひ読んでみて下さい。

AI分析でかった トップ5%リーダーの習慣

著者 越川慎司

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それぞれの個性を生かした活躍

日本人はマルチタスクになりがちと言われます。しかし、人間は、元々、マルチタスクはできないと言われています。海外では、役割分担が、しっかり決まっているため、生産性が高い要因の1つと言われています。

パウパトロールでは、まさに個性を生かした活躍をしています。

チェイス(ポリスカー or スパイクルーザー):シェパードの男の子。子犬たちのリーダー。市民が危険な場所に近づかないようにコーンを置いたり、チェイスメガホンで、周りに呼びかけたり、警察のような役割をこなします。その他にも、ネットランチャーやジップラインなどを使用して活躍します。

マーシャル(ファイヤートラック or レスキュートラック):ダルメシアンの男の子。おっちょこちょいでムードメーカー。ウォータージェットで火を消したり、レントゲンスクリーンで、ケガを確認したり、救急・消防の役割をこなします。その他にも、高い所で困っている人たちをハシゴ車で助けたりして活躍します。「カーレース大作戦」では、見事なマシンさばきをみせたり、意外な一面を見せる時もあります。

スカイ(フライングヘリ):コッカースパニエルのミックス犬の女の子。空を飛ぶのが得意。空からでないと解決できないトラブルが生じた時に活躍してくれます。

ラブル(パワーブルドーザー):関西弁をしゃべるブルドックの男の子。パワーショベルで、土を運んだり、重い物を運んだり、力仕事が必要なときに活躍してれます。その他にも、ドリルで、岩に穴をあけたりして、救助の際に活躍してくれます。

ロッキー(クリーンクルーザー):ミックス犬の男の子。マジックアームで物をつかんだり、様々な工具を出して工作するのが得意。ビークルの中にも、様々な道具が入っており、トラブルを解決するのに役立てます。

ズーマ(ホバークラフト):ラブラドールの男の子。水に潜るのが得意で、水の上や水中のトラブルで活躍してくれます。プロペラスクリューで、水中の中も素早く動くことができます。

基本的には、上記のメンバーですが、他にも、エベレスト(シベリアンハスキー)やトラッカー(チワワ)、リバティー(ダックスフンド)などもいます。

協力体制

ケントは、トラブル処理に失敗した時に備えて、メンバーに指示を出しておきます。そのため、トラブル解決が思うようにいかない時に、即座に個性を発揮した援助をしてくれます。また、出動メンバーだけでは処理しきれない事案が生じると、待機しているメンバーにも追加召集をかけます。メンバー同士で声を掛け合い、助け合い、感謝の声をかけます。まさに、理想のチームワークです。

失敗を責めない

おっちょこちょい役は、マーシャルです。メンバー招集時、エレベーターに乗る際に、よく本領を発揮してくれます。みんなに、ぶつかったりしていますが、他のメンバーは笑って許してくれています。失敗を責めない、揚げ足をとらない関係性は、まさに心理的安全性の高い職場と言えます。

劇場版の「パウパトロール ザ・ムービー」では、珍しくチェイスが失敗をします。この時も、すぐに周りのメンバーがサポートに入り、トラブルを無事に処理しています。そして、チェイスに対し、「助け合おう。みんながいるから大丈夫」と声掛けをしています。

失敗をすると、普通は萎縮してしまうものです。しかし、周りがサポートするから大丈夫と言われると、次のことにも挑戦しやすくなります。

誰でも受け入れる優しさ

メンバーのラブルは、番号6とついていますが、7番のズーマよりも後から加入したようです。1人ぼっちでうろうろしていた所を、たまたまパウパトロールと出会いました。すぐに他の子犬たちと打ち解けた所、トラブル発生。好奇心で現場についていってしまいます。しかし、邪魔者扱いすることなく、対応しています。そして、正式加入し、周りも喜んでいます。新参者でも、快く受け入れてくれる職場は、心理的安全性の高い職場ではないかと思います。

人に伝える大切さ

先ほど紹介した「パウパトロール ザムービー」ですが、雲の研究をしている研究者が出てきます。専門用語を連発して、ライバール市長や市民、ケントたちまで、「は?」とか「え?」とか困惑されています。笑いをとるために入れたのかは不明ですが、人に物事を伝える事の大切さを教えてくれています。どんなトラブルが起こっていたとしても、周りに伝わらなければ意味がないのです。アニメでありながら、生きていく上で、とても大切なことを学ぶことができるアニメだと感じます。

子供だけでなく、大人にも見てもらいたいアニメ

以上のことから、パウパトロールは、心理的安全性を学ぶ事ができるアニメではないかと思います。また、人生においても、大切な事を学べる、とても良いアニメだと思います。

勉強するぞ!と思うと大変だと思います。しかし、アニメなら気軽に見れると思います。個人的には、ぜひ、すべての世代にみてもらいたいアニメです。

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