社員を使い捨てる時代は終わるが貧困の格差は広がる理由

あなたの会社はブラック企業ですか?

ブラック企業までいかなくとも、低賃金で社員を働かせるような職場ではないでしょうか?

今までは、そのような会社が多数存在しました。

しかし、時代は少子高齢化の波を受け始めています。

今回は、「社員を使い捨てる時代は終わるが貧困の格差は広がる理由」について書いていきます。

社員を使い捨てることができた時代

団塊の世代、団塊のジュニア世代をご存知ですか?

これは、子供がたくさん生まれた世代です。つまり、日本の人口が爆発的に増えた世代ということです。

では、人口が多いということは何を意味すると思いますか?

仕事に対する人材の数が合わなくなることを意味しています。

「就職氷河期」という言葉がありました。これは、今の40代を指しています。つまり、団塊のジュニア世代です。

仕事と人口のバランスが崩れ、働きたくても働けない人達が増えた世代です。

この状況は、ブラック企業が増える原因ともなりました。

過酷な労働でも、他に働き口がなければ、泣く泣く働くしかありません。

企業は、社員が過酷な労働で心身ともにボロボロになって辞めたとしても、他の働きたい人を雇えばいいのです。

つまり、社員を使い捨てることができた時代が長く続いたのです。

人手不足で、会社が選ばれる立場になる

今までは、人材がいくらでもいたので、社員を使い捨てることができました。つまり、「会社が人を選ぶ時代」でした。

しかし、日本は世界的にみても、かなり急速に少子高齢化が進んでいます。

人口が減少するということは、会社が求人を出しても、応募してくる人間が少なくなるということを意味しています。

つまり、今までと逆の現象が起きます。「就職希望者が会社を選ぶ時代」になってくるのです。

おそらく、社員を使い捨てにしていた、ブラック企業から順番に人手不足で潰れていくことになる可能性が高いのです。

良い人材ほど、良い条件の会社を選ぼうとするのは当然です。

企業側も、良い人材を確保するために、待遇面を強化するのは当たり前です。

選べるのは優秀な人間だけという過酷な現実

今後は、就職希望者側が会社を選ぶ時代になってはきますが、あぐらをかいていいわけではりません。

あくまで、会社を選べるのは「優秀な人材だけ」です。

人口が減っていくなら、働き口も多いのでは?と思うかもしれませんが、世の中そんなに甘くはありません。

これには2つの理由があります。

それは、「AI(人工知能)の発展」と「外国人労働者の増加」です。

AI(人工知能)が仕事を奪う

AI(人工知能)という言葉を耳にする機会が増えました。

AIの進化は、私たちの仕事に大きな影響を及ぼします。

2030年代には、多くの職業がAIにとって代わられると言われています。

下手をすると、現在の職業の50%近くが、AIに代替え可能と言われています。

あなたの職種は大丈夫ですか?

「機械(AI)なんて信用できないよ」という意見もあるかもしれません。

しかし、経営者の立場になって考えてみて下さい。

文句も言わず、24時間黙々と働き続ける機械と、毎月決まったお金を払わなければいけない労働者。

どちらが良いでしょうか?

当然、機械を選ぶでしょう。

機械(AI)の導入を、あなたが認めなくても、必然的に「人が機械に置き換わっていく」のです。

つまり、優秀でない人間は、どんどん仕事がなくなっていく現象が起こっていくのです。

外国人労総者の増加が日本人から仕事を奪う

AIに仕事を奪われた人は、AIに代替え不可能な、残った職業を選ぶことになります。

ここで問題となるのが。外国人労働者です。

少子高齢化社会に向けて、日本は外国人労働者を多く迎い入れようとしています。

外国から、わざわざ日本に働きにくるということは、日本で働いて自国に仕送りしたいという人が多いということです。

つまり、低賃金で一生懸命働く外国人労働者が多くなるということです。

これは、企業側からしたらありがたいことです。逆に、日本人労働者には不利になります。

ここでも、優秀な人間が優先的に仕事を得ることになっていきます。

企業としては、「優秀な人間+外国人労働者」で会社を運営できるので、利益を出すことができます。

優秀でない人間は、どんどん仕事の選択肢がなくなっていきます。

貧困の格差は広がる

人を使い捨てる時代は終わりに近づいています。しかし、今後は優秀な人間は仕事があるけど、それ以外は仕事がないという状態に陥っていきます。

必然的に、貧困の差が広がっていくことになります。

自分は優秀でもないから、どうしようもないじゃないか!?と思うかもしれませんが、諦めないで下さい。やれることはあるはずです。

将来に向けて、「今」出来る事

将来に向けて、どんな準備をしたらよいのでしょうか?

まずは、「AIにできること、できないことを理解する」必要があります。

そして、「外国人労働者に負けないスキルを身につける」必要があります。

具体的に何をしたらいいのか?と思う方もいると思います。

「これをしたら正解」ということが分かればいいのですが、そういうわけにもいきません。

未来は分からない事のほうが多いのです。

こればっかりは、自分自身で考えるしかありません。

何もせず、漠然と未来を迎えるよりは、何かを努力して迎えた未来のほうが、後から後悔しないはずです。

正解は分かりませんが、まずは、何でもいいので、取り組んでみても良いのではないでしょうか?

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