あなたの職場にパワーハラスメント(以下パワハラと略)はありますか?
パワハラは当事者の心身にも影響を及ぼすだけでなく、周りにも甚大な被害をもたらします。
なるべく、早急な対処が必要になってきます。
しかし、パワハラをする上司は、そもそも改善する可能性はあるのでしょうか?
今回は「パワハラ上司を改善させるための対処法」について書いていきます。
そもそも、なぜパワハラをするのか?
そもそも、なぜパワハラをするのでしょうか?
大きく分けて、3つのタイプがあるのではないかと思います。
まず、「自己肯定感の低いタイプ」です。
自分に自信がないために、周囲にきつくあたり、自分の保身を図ろうとします。
自分は周りよりもできる人間なんだとアピールしたいのです。悪い言い方をすると「ポンコツ上司タイプ」です。
次に、部下や後輩を育てようと必死な「熱血指導タイプ」です。
熱血指導というと、良い印象を受けそうですが、言い方を変えると、「人に物事を教えるのが下手くそなタイプ」です。
自分の指導が下手くそなことに気がついていないイタイタイプでもあります。
最後に、人間関係構築が苦手な「自己中心型タイプ」です。
現場レベルでは優秀なんだけど、中間管理職としてのコミュニケーション能力に欠如したタイプです。
このタイプは、人の気持ちに配慮できないのです。中規模以上の企業となると様々な問題を引き起こします。
では、それぞれのタイプ別に対処法を考えていきます。
自己肯定感の低いパワハラ上司の対処法
自己肯定感の低いパワハラ上司は、「自信をつけさせる」ことが大切になります。
「さしすせそ」を取り入れてみましょう。
さしすせそとは、「さすがです」「知らなかったです」「すごいですね」「センスがありますね」「そなんですね」など相手を気持ちよくさせる言葉です。
要するに、「相手の良い所を褒める」ことが大切になります。
ただし、言葉の使いどころには要注意です。使いどころを間違えると、上から目線になってしまう事もあります。
また、あまりに連発すると、お世辞っぽくなってしまうので、頻回に使用せず、時々にしましょう。
パワハラを受けているのに、どうして相手のことに配慮しなければいけないんだと思う人もいると思います。ごもっともです。
しかし、パワハラの原因が「自信がない」のであれば、そこを強化してあげるしかありません。
敵意を向けると、相手はそれに応じた敵意を返してきます。
逆に、好意を向ける相手には、敵意を向けません。職場環境改善には、相手のことを褒めることが重要だと言えます。
熱血指導タイプの対処法
熱血指導タイプは、前述のとおり、「人に物事を教えるのが下手くそなタイプ」です。
以前、この方法で上手く部下が育ったから、この方法でいこう!などと思考が単純です。
人によって、教え方を変えることができないのです。
また、場合によっては、「気合いだ!」と、体罰や暴言に走る人もいるのではないかと思います。
このようなタイプには、「自分の気持ちを相手に伝えることが大切」になります。
部下に対しては、熱意があるタイプなので、自分の指導法に間違いがあることを、しっかり指摘してあげないと分からないのです。
「こういう言い方をされると傷つく」「褒められたほうが伸びるタイプなんです」など、自分から、こう指導してほしいとアピールしなくてはいけません。
「こうしてほしい」とアピールした上で、仕事上、成果を見せれば、上司から、あなたは「こうしたほうが成果を出す」とインプットされるので、以後、そのように接してくれるはずです。
とにかく、自分から、「こうしてほしい」と伝えることが大切です。
自己中心型タイプの対処法
最後に、自己中心型タイプの対処法についてです。
実は、このタイプが、一番厄介です。そもそも、周囲からパワハラだとか言われても、「なぜ自分が悪いのか全く理解できていない」からです。
「自分が悪い」と思っていない人間は、改善する可能性は限りなくゼロに近いです。
自分のせいで離職者が多く出たとしても、どうして離職するのか原因を考えようともせず、他人が悪いとしか思っていません。
残念ながら、自己中心型タイプは、「諦める」のが賢明です。
つまり、転職を検討されたほうがいいと思います。
そもそも、自己中心型タイプを中間管理職に据えてしまうような会社です。
会社としての成長性も知れているのではないでしょうか?
パワハラに我慢して、心身共に傷つくくらいなら、自己成長のために、他の会社に転職したほうが、自分のためになるのではないかと思います。
我慢だけはしないで下さい。今は大丈夫でも、そのストレスは蓄積されて、いつか自分の身体に異変を起こします。
なるべく、早めに見切りをつけて転職することをお勧めします。
まとめ
パワハラ上司は、改善する可能性があるタイプと、どうしようもないタイプがいます。
あなたの職場のパワハラ上司は、どのタイプでしょうか?
関係の再構築が可能であれば、今の職場に留まる選択肢もよいかもしれません。
心身の状態に合わせて、転職するか検討してみて下さい。
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