変な同僚は発達障害か?上手に付き合うための接し方

2018年労働安全衛生調査によると、「仕事や職業生活に関することで強いストレス」の原因で、第3位に「対人関係」が入っています。

対人関係と言っても、上司と部下、同僚、社内恋愛など様々です。

あなたの職場に、ちょっと変わった同僚はいますか?

実害がなければ、いいのですが、そうでない場合もあります。あまりに振り回されると、仕事を辞めたくなってしまう人もいるかもしれません。

できれば、周りの同僚と上手に付き合って、仕事をストレスなくこなしていきたいですよね。

今回は、「変な同僚と上手に付き合うための接し方」について書いていきます。

普通の人とは明らかに違う

十人十色というぐらいには、大勢集まるほど、自分とは全く異なる考えの人間います

そもそも、自分と同じ思考の人間には、なかなか巡り合うことはありません。

似ていても、少しずつ考え方というのは違うものです。

しかし、明らかに思考や行動が、他の人間と異なっている人間がいます。

世間で言う、奇人、変人という類の人間です。

仕事上、差し支えることがなければ良いのですが、そうでない場合もあります。

普通の人とは明らかに違う個性を持っている場合は、おそらく発達障害である可能性があります。

発達障害を知る

あなたは、発達障害と聞いて、どんなイメージを持っていますか?

良いイメージの人もいれば、悪いイメージの人もいるかと思います。

確かに、普通とは違うかもしれませんが、同じ人間です。良い面もあれば、悪い面もあるものです。

相手を受け入れるためには、相手の特性をよく知ることが大切になります。

発達障害は大きく分けると3つに分類できます。

ADHD(注意欠陥多動性障害)と自閉症(AED)と学習障害(LD)です。

それぞれの詳しい説明については、「仕事が上手くいかないのは自分の発達障害が原因かも」参照。

相手に悪気はない

発達障害だと、周囲の人間との協調性に欠け、人間関係の構築に悩む方も多いようです。

空気が読めなかったり、相手を傷つけてしまうことも多々あると思います。

「当たり前」の行動が苦手な場合もあります。

これは、脳の障害であり、本人に悪気はないのです。

明かな発達障害であれば分かりやすいのですが、グレーゾーンと呼ばれている方々の多くは悩まれています。

うつ病などの精神疾患にかかる方も、このグレーゾーンの方が多いと言われています。

相手の特性を理解していれば、お互いに気持ちよく仕事ができる可能性も十分あります。

「いやいや、そんな余裕ないよ」という意見もあるかもしれません。確かに、忙しいのに、他人までケアするのは大変です。

しかし、発達障害は、生かせば仕事で大きな成果を上げる可能性もあるのです。

発達障害が世の中を変える

発達障害の中で有名なのは、ADHDです。注意力散漫な特性がありますが、多大な成果を上げる方もいます。

実は、世の中に革命を起こす方の多くは、秀才ではなく、異才(ADHD)だと言われています。

身近な所で言えば、アップル社のスティーブ・ジョブズ氏です。

ジョブズ氏の事が好きな人は知っていると思いますが、典型的なADHDと思われます。

ジョブズ氏がいなければ、現在のスマホの普及には繋がっていなかったことでしょう。

数々の発達障害の方々が、世の中を大きく変えてきたのです。他に誰がいるのかを知りたい方は、下記の本を手にとってみて下さい。

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みんなが得をするように考える

常人では考えつかないことを、発達障害の方は考えつきます。この才能を生かさないのは、非常にもったいないことです

大切なのは、相手を理解し、才能を出させることです。

変な同僚扱いして、邪魔者扱いすると、結果的に、相手を苦しめ、会社にとっても不利益です。

お互いWin-Winの関係を目指した方が得策です。

相手を生かすには、相手の特性がADHDなのかAEDなのか、もしくは混合型なのかを見極める必要があります。

環境を整える

発達障害の方が過ごしやすいような環境作りが必要になります。

AEDタイプであれば、協調性が苦手なので、1人で集中しやすい環境が必要です。周りは、あくまで補助的なサポートだけのほうが良い場合もあります。

ADHDタイプであれば、本人が「過剰集中」しやすいものを見抜き、それに対応できるように環境セッティングをしましょう。

研究職などであれば、1人で何時間も没頭するようです。発明王トーマス・エジソンも、このようなタイプだったと言われています。

また、ADHDは、営業面で良い成績を残す方もいるようです。ただ、大事な書類などをなくしてしまうなどのトラブルも起こしやすいです。

職業にもよりますが、人員に余裕があるのであれば、2人1組になり、ADHDの方をメインの仕事に据え、もう1人がサポートする形についたほうが良い結果が出せるかもしれません。

短期的には、人件費が膨らみますが、中長期的なビジョンを持てる会社であれば、最終的には良い結果が出せる可能性もあるかもしれません。

発達障害は、人によって、特性が異なります。そのため、こうする事が正解ということが言いにくいのです。

本人の特性を、しっかりと見極めた上で、環境を整え、対応していくことが大切になります。

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