仕事が上手くいかないのは自分の発達障害が原因かも

仕事のストレスをなくすための記事をいくつか書いています。「仕事なんていつでも辞めてやると思えば楽になるメンタル術」「定時で帰るための高速仕事術」「仕事を早く終わらせるための集中力

しかし、そんなに上手くいかないという意見もあると思います。

今回は、ストレスの原因が、「自分自身の発達障害」かもしれないということについて書いていきます。

というのも、私自身が、仕事で上手くいかない場面があるため、いろいろ勉強した結果、発達障害グレーゾーンではないかと考えているからです。

この、発達障害グレーゾーンとは、精神科などを受診したけど、診断がつかなかった。しかし、軽い症状は出ている。その影響で、日常的な支障が出ており、苦労している状態のことを言います。このグレーゾーンは、少し支障がでる程度ならよいのですが、障害寄りの場合は、社会生活に深刻な影響を与える場合があります。

発達障害とは?

発達障害というと、「多動注意欠陥障害のADHD」「自閉症スペクトラム障害のAED」「学習障害のLD」が主に上げられます。単体の場合もあれば、組み合わさっている場合もあります。

ADHD

発達障害で最も多いものと言われています。多動(絶えず動く)という場合は少ないようです。集中力がなく、学校の授業を集中して聞くなどは苦手な場合が多いようです。また、忘れ物が多かったり、約束を忘れたりなど日常生活に支障をきたす場合が多いと言われています。学生自体なら、何とかなっていたものが、社会に出てからは問題が深刻になるケースも多いようです。

悪い面ばかりでなく、発想力が豊かで、息詰まった状況を打開していく力を持っている特徴もあります。また、過剰集中がよくみられます。

発明王のエジソン、アップル社のスティーブ・ジョブズ、音楽家のモーツァルト、芸術家のピカソなどがADHDだったと言われています。

ASD

コミュニケーションが苦手で、対人関係を構築するのが困難です。場の空気が読めず、独特の言葉遣いをしたり、一方的な関わり方をしたりします。また、特定の物事に過剰なこだわりを持ち、不測の状況に対応するのが困難です。

上記のような特性があるため、学校生活に馴染めない可能性もあります。下手をするとイジメの対象になりかねないため、周りの大人が注意を払う必要があります。

知的障害や言葉の発達の遅れがみられない軽症の場合は、アスペルガー症候群と呼ばれています。テスラ社のイーロンマスクは、自身でアスペルガー症候群だとカミングアウトしています。

臨機応変さはありませんが、1つのことを確実にやり抜く力はあるため、働く職場によっては、かなり優秀な社員になる可能性はあります。

LD

「読み・書き・数字の計算が苦手」という特性が出ます。全ての特性が出る場合もあれば、そうでない場合もあります。

普通のやり方では学習できないけど、違った方法であれば、学習が進む場合もあるようです。試してみないと分からないので、試行錯誤するしかありません。

ちなみに、鏡文字で文章を書いたりする場合もあるようです。

発達障害への対処(仲間を見つけよう)

診断がつかず、その傾向があると言われた場合は、困惑する方も多いと思います。薬をもらえるわけでもなく、保障を受けられるわけでもない。生き辛さだけが残り、現状が変わらないのです。

誰にも相談できず、1人で悩んでいると、うつ病など深刻な状況になりかねません。そんな方は、まず仲間を見つけることを、お勧めします。現在は、発達障害グレーゾーンの方々が集まり、お互いの悩みなどを共有する場があるそうです。同じ悩みを共有することで、心が軽くなったなど、前向きになるケースもあるようです。下記の本に書かれています。

発達障害への対処(運動をしてみよう)

ADHDに関しては、運動をすることで、症状が抑えられる場合もあるそうです。詳しいメカニズムを書くと長くなるので簡潔に書きます。

運動することで、ドーパミン、ノルアドレナリンの分泌が増え、青斑核が向上。活動しすぎる小脳の動きも抑えるられ、偏桃体の調整をも助けるので、ADHDの症状が抑えられる。

意味が分からないという声が聞こえてきそうですが、要するに、「運動をすると脳の興奮状態が抑えられる」という事です。

詳しく知りたいという方は、下記の本を、お勧めします。

詳しいメカニズムは、どうでもいいから、簡単に症状を抑える運動が知りたいという方は、下記の本をお勧めします。

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発達障害への対処(習慣を分解してみよう)

日常的なことを細かく分解することで、作業を行えるケースが多いようです。

例えば、「料理をして」と言っても発達障害の人はできない場合があります。

しかし、「まな板を出して」「包丁を出して」「冷蔵庫からキャベツを出して」「キャベツを切って」「キャベツをフライパンで炒めて」「焼けたらお皿にのせて」など、作業を細かく分割することで、できる場合があります。これは、実際、様々な本にも書かれています。

いちいちそんな事していられないという意見もあるかもしれません。しかし、1つ1つの作業後を、「褒める」ことで、作業が定着していきます。最終的には、こちらが何かを言わなくても、作業ができている場合があります。

習慣化について、詳しく学びたいという方は、下記の本をお勧めします。習慣化には、21日必要と書いてる本があります。しかし、この本は、そんなに必要ないということを証明してくれています。また、発達障害者の子供との関り方についても書かれており、とても勉強になると思います。

ルポライターの鈴木大介さんの本です。奥さんがADHDということで、いろいろ苦労されたようです。家事をしてくれなかった奥さんが、してくれるようになったそうです。この本を読んでいると、やはり、「作業の分解」と「褒める」ことが大切なのだと思います。

日本は、発達障害の方には過ごしにくい国

日本は「同調圧力」「出る杭は打たれる」という言葉があるように、平均を求める傾向にあります。

そのため、発達障害があると、周りから「変な人」「変わった人」と犬猿される傾向にあります。

最近は、発達障害の特性を理解し、あえて発達障害の人を雇う企業も出てきているそうです。しかし、まだまだその数は少ないです。

ある程度、能力のある方であれば、海外で働くというのも1つの手かもしれません。特に、アメリカは寛容なようです。

発達障害という特性を生かすも殺すも周り次第です。周りの協力が必要なのも確かですが、だからと言って、自分自身が何もしなくても良いというわけではありません。

自分の特性をしっかり理解した上で、対策をし、周りにも協力を求めていくことが、ストレスなく過ごせることに繋がってくると思います。

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