あなたは仕事やプライベートで思うようにいかない時に、他人に怒りをぶつけていませんか?
「怒る」という気持ちは、誰もがもっています。
誰もが、他人に怒られた経験もあり、逆に他人に怒った経験があると思います。
今回は「怒っても、みんなが不幸になるだけの理由」について説明していきます。
怒りの理由
誰もが、平和で仲良く過ごしたいものです。
しかし、誰もが他人に怒ったこともあれば、怒られたことがあると思います。
そもそも、なぜ「怒る」現象は起こるのでしょうか?
それは、「自分の理想」と「実際の現実」が異なるからです。
自分が思い描いたものと結果が違う。このギャップが怒りに繋がるのです。
あなた自身が、怒った時のことを思い出してみて下さい。
例えば、多くの方が経験する、勉強に関する親子喧嘩を思い浮かべてみましょう。
親が「勉強しろ」といいます。自分は勉強は後でしようと思っている。しかし、「今は遊びたい」
この時、自分の思っている「今は遊びたい」と親の「今、勉強をさせたい」の考え方のズレが生じます。
お互い考え方が違うので、ケンカの原因となります。
分かりやすく親子喧嘩で例えましたが、これは仕事でも同様です。
「自分の考え」と「同僚や上司の考え方」が、必ずしも、自分と同じとは限らないのです。
まずは、「自分と他人は、根本的に考え方が違う」ということを認識する必要があります。
怒りをぶつけられるとどうなるのか?
同僚や部下、後輩に怒りをぶつけた場合、どうなりますか?
あなた自身は、すっきりするかもしれません。しかし、相手はどうでしょうか?
分かりやすく、あなた自身の身になって考えてみましょう。
目を閉じてイメージしてみて下さい。
自分は良かれと思ってやっていた仕事に対し、上司や同僚から、ダメ出しされて怒られたとします。
どんな気持ちになりますか?
ムカつくという人もいるかもしれません。自分はダメな奴だと落ち込んでしまう人もいるかもしれません。
少なくとも、怒られて嬉しいと思う人はいません。
怒られた側からすれば、相手には嫌な感情しか持ちません。
自分のために怒ってくれたとポジティブに変換してくれる人もいるかもしれませんが、全員が全員そういう風にはいきません。
大半の方は、嫌な気持ちにしかなりません。
相手から嫌われたら、自分も不幸
先ほど、怒った後は、自分はすっきりするかもしれないと書きました。
確かに、その場では思ったことを吐き出して、すっきり感に浸れるかもしれません。
しかし、相手側はあなたに負の感情(嫌悪感)を持つ可能性が高いです。
あなたの立場になって考えてみましょう。あなたは、嫌悪感を持った相手にどのように接していますか?
距離を置くか、気を使いますよね。
仕事では仕方なく接しますが、プライベートでは絶対に関わりたくないはずです。
この状況、幸せと思えますか?
どちらかというと不幸ではないでしょうか?
万人と仲良くなるのは不可能です。人間合う、合わないがあります。
しかし、本来なら仲良くなれたかもしれない人と、険悪な関係になるのは不幸としていいようがありません。
怒る人間は、未熟者
日本は、昔は「怒る事は、相手のためになる」という考え方がありました。
しかし、海外ではそのような考え方はありません。
むしろ、「怒って相手を従わせようとする人間は、大人として未熟」という考え方です。
「怒らずに、最高の結果を得る」人が、優秀な人間なのです。
前述のとおり、自分と他人の考え方は異なります。
それを踏まえた上で、自分と他人の意見を上手に統合させ、結果に結びつけることが大切になります。
これを、心理的安全性が高い状況といいます。
未熟な大人と言われないためにも、怒らずに、最高の結果を得るためには、どうしたらよいか、やり方をいろいろ工夫してみて下さい。
相手の言葉に耳を傾けることが大切
怒りの感情というのは、持続性がありません。10分ほどこらえると、急速に力を失っていきます。
もし、怒りそうになったら、まずは、抑え込むか、頭を冷やすために席を外すなどの対応をしていきましょう。
そして、怒り感情が鎮静化してから、怒りの原因となった出来事を考察してみましょう。
状況にもよりますが、相手の言い分もしっかりと聞いて下さい。
相手は、良かれと思ってやったのです。誰もが怒られようと思って行動はしません。
理由を聞いて、原因をつきとめ、次回からの改善策を一緒に考えていったほうが、お互いにとっても良いのではないでしょうか?
怒ると、次回から相手は隠ぺいする
怒られた後、人間というものは、次からは気を付けるものです。
しかし、気を付けてはいても、同じ状況になる場合もあります。
そんな時、前に怒られた経験から、何とか隠ぺいしようとする人がいます。
これは、怒られたくないという心理から、仕方のないことです。
隠ぺいした場合、状況が悪化して、以前よりも最悪な状況で、知らされる場合もあります。
結果として、自分も相手も最悪の状況を対処することになります。
逆に、怒らずに一緒に対策を考えた場合は、相手はあなたのことを信頼しています。
すぐに報告にきて、一緒に対策をすることができます。
火事は小さいほうが、早く消化できます。大きくなると、消化するのが大変になります。
なるべく、相手に隠ぺいされないように、怒るのは避けた方がいいと言えます。
最期に
怒っても、自分も相手も得することはありません。
お互いに不幸になるのであれば、「怒る」以外の選択をするべきです。
「怒る」方法をとる人は、大人として未熟者です。
成熟した信頼される大人になるために、相手の意見に耳を傾け、一緒に対策を考えることが大切です。
そうすることで、お互いが信頼し、幸せな日々を送ることができます。
ぜひ、怒らない人間を目指してみませんか?
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