職員が辞めていく本当の理由に気づかないイタイ上司

あなたの職場の離職率はどのくらいですか?

全く職員が辞めていかない職場という所はないと思います。

しかし、毎年のように何人も辞めていくような職場は、必ず何か問題があります。

本来であれば、職場を管理する上司が気づいて改善していくべきなのですが、そうでない上司のほうが大半です。

今回は、「職員が辞めていく本当の理由に気づかないイタイ上司」について書いていきます。

職員が辞めるのは会社にとって痛手

今までは、安い給料で働かせて、辞めたら、新たな人員を入れるというような「自転車操業」が成り立っていました。

しかし、社員を使い捨てにする時代は、終わりに近づいています。

社員を使い捨てる時代は終わるが貧困の格差は広がる理由」参照。

これからは、人手不足の時代に入っていきます。

長い時間をかけて育てあげた社員が辞めていくのは、会社にとっては痛手となってきます。

社員が「辞める」のは、個人的な問題と考えている会社もあるかもしれません。

しかし、たいていの場合は、会社側に問題があるのです。不満がなければ、社員は辞めていきません。

離職率が高いのであれば、「辞める理由」を考える必要があります。

職員が辞めていく理由が分からないイタイ上司

職員が職場を辞めていく時、必ず理由を聞きますよね?

この時、たいていの職員は「本心」を話さないものです。

言葉通りに受け取る上司は、一番イタイですよね。

しかし、「裏にどんな理由があるんだろう?」と思って考えてみるものの、何も行動しない上司もイタイです。

辞める決心をした職員を引き留めることは難しいでしょう。大切なのは、「なぜ辞めるのか」という理由を見つけ出すことです。

本人が何の前触れもなく突然辞めるというケースは、めずらしいと思います。

必ず何か前兆があるはずです。

本人が今までと違った行動をしている場合もあれば、周りに愚痴・不満を漏らしているケースもあります。

そういった違いを感じ取ることが大切になってきますし、上司としては、それを把握することが大切になってきます。

辞める決心をするまでにはタイムラグがある

「辞めよう」と決心するまでには、かなりのタイムラグがあるはずです。

なぜならば、転職経験者なら分かると思うのですが、「退職と転職」は、かなりのエネルギーが必要だからです。

「人は変化を嫌う」生き物です。

本来であれば、可能であるならば、慣れた職場でずっと過ごしたいものです。

しかし、それが嫌なほど、現在の職場に留まるのが苦痛なのです。

上司は、この「部下の不満」を感じとらなければいけません。

長期にわたって「不満」を持っているにも関わらず、それに気がつかないというのは、やはりイタイ上司と言えます。

辞めるのは個人の問題という間違い

「辞めていくのは個人の問題だろ?」という上司もいます。かなりイタイですよね。

もちろん、夫の転勤についていかなければいけないなどの理由で、「不本意な退職」をされる方もいると思います。

しかし、「職場の中の問題」で、辞めていくケースが大半です。

「職場の中の問題」とは、「仕事の量や質」「対人関係」「仕事の失敗・責任の発生」「役割・地位の変化」などのことです。

職場というのは、「上司次第で大きく変わるもの」です。

仕事の割り振り方や対人関係など、上司の行動や言動でかなり変わってきます。

上司が変わっただけで、職場の雰囲気が良くなった、逆に悪くなったという経験をされた方も多いのではないでしょうか?

働きやすい職場かどうかは、上司次第で決まるということです。

つまり、離職者が多いという職場の原因は、「上司」ということになります。

そのことに気がついていない時点で、かなりイタイ上司と言えます。

イタイ上司を卒業するには?

ここまで読み進めて、自分って、ひょっとしてイタイ上司なのか?と不安に思ってしまった方もいるかもしれません。

しかし、それに気づけただけでも前進です。

イタイ上司を卒業したいのであれば、上司として職場改善に取り組むしかありません。

まずは、何がまずいのかを把握する必要があります。

離職率が高い職場は、たいてい上司と部下のコミュニケーションが不足していることが大半です。

一方的に仕事を割り振っていたり、部下たちの想いを無視して、会社の意向をそのまま実行させたりしていませんか?

まずは、「部下の気持ち」に、しっかり耳を傾けることが大切です。

会話をする上で、上司という立場上、「アドバイスをしなければ」と思う人が多いかもしれません。

しかし、アドバイスは不要です。まずは、部下が何を考えているのかを聞く事が大切です。

できる上司は、「傾聴スキル」が高いのです。傾聴スキルを身につけるためには、傾聴とは何かを学習しておく必要があります。

下記の本を読むことをお勧めします。

円滑なコミュニケーションで離職者ゼロを目指す

部下が何を考えているのかが分かれば、職場の改善もしやすくなります。

また、プライベートで悩みを抱えている場合も、早急に気がつくことができます。

悩みを解決していくことは、うつ病などの精神疾患を予防することにも繋がります。

ぜひ、部下とのコミュニケーションを軸に、良い職場つくりを目指して下さい。

そして、離職率が高い理由が分からない「イタイ上司」から卒業していきましょう!

コメント