中間管理職として部下のやる気を引き出すコツ

あなたの職場のスタッフは、一生懸命働いていますか。

もちろん、全員しっかり働いているという会社もあると思います。

しかし、自分の思い描くような働きぶりになっていないと、頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか?

部下は意欲低いけど、自分より上の上司からは、もっと成果を出せと言われる。中間管理職は、サンドウィッチ状態になる大変な位置です。

場合によっては、ストレスで体調不良に陥ってしまう方も多いのではないでしょうか?

そのようにならないためにも、部下の意欲を引き出していきたいところですね。

今回は、「中間管理職として部下のやる気を引き出すコツ」について書いていきます。

部下の個性(仕事への姿勢)を把握する

まず、基本となるのが、部下の個性(仕事への姿勢)を把握することです。

意外と、この基本ができていない中間管理職が多いものです。

部下の働く意味を理解していないで、「利益を上げよう!チーム一丸となって頑張ろう!」といっても、部下は内心、冷たい目で見ていることでしょう。

口には出さないだけで、「はいはい、勝手にやれば」と思っている可能性があります。

つまり、「利益を上げる」とか「チームで取り組んだ達成感」などは、部下たちにとっては、どうでもいいのです。

根本的な所で、勘違いしているから、部下たちが思うように動いてくれないのです。

部下は、1人1人個性(考え方)があり、それぞれ趣味も異なります。

もちろん、働いて給料を貰う以上、仕事には取り組みますが、それ以上のことはしたくないのです。

部下の個性を把握するためには、しっかりとしたコミュニケーションが必要となります。

とんちんかんなメリットは言わない

部下から尊敬されない上司として、ありがちなのが、「とんちんかんなメリット」を言う上司です。

「定時で上がれるよ」「残業代多く出すよ」「ボーナス弾むよ」などなど。

一見、とても良い発言のようにみえますが、あくまで一部の人にのみしか通用しません。

働く理由は、それぞれです。残業代が欲しい(お金がほしい)という人もいれば、お金なんかいらないから早く帰りたいという人もいます。

また、こちらが思っていないような姿勢で働いている部下もいるはずです。

「本人の気持ち」を無視して、一方的にメリットを伝えるのは避けましょう。

発言すればする分だけ、相手からの信頼度は、どんどんなくなっていきます。

まずは、「なぜ働いているのか?」をしっかりと傾聴できるようにしましょう。

相手の働く意味に合わせた声掛け

相手の働く意味を汲み取れたら、あとは相手に合わせた声掛け(仕事の割り振り)をすることです。

例えば、土日の休日を大切にしている部下であれば、絶対に土日に仕事を振ってはいけません。

その時点で、その会社に勤めるメリットが大きく減ってしまうからです。じゃあ、他の所で働くわとなってしまいます。

他にも、毎日仕事終わりにジム通いをしている人に、終業間近に絶対に残業を頼んではいけません。

その人は、終業時間に終わるように、一生懸命仕事に取り組んでいたはずです。それなのに、自分の大切にしていたルーティーンを壊されたと感じるはずです。

一方、家計が苦しく、できるだけ残業代が欲しいと思っている社員に残業を振るのはアリです。

もちろん、過度な残業は身体を壊しかねません。相手の体調を見極めつつ、仕事を振るのが大切になります。

また、その人ばかりに仕事を振っていると、周囲からの視線も気になる所です。あからさま仕事の押し付けはしないほうがいいでしょう。

このように、人によって、働く意味はそれぞれです。相手が望んでいる働き方にしていかないと、部下は意欲を失っていきます。

場合によっては、会社を辞めてしまいます。あまりに離職率の高い部署になってしまうと、あなたの管理能力を問われかねません。

辞めていくのは仕方ないと言わず、しっかり相手の求めるものを把握していきましょう。

過程を褒める

会社では、どうしても結果が重視されます。利益を出すのが大切なので、仕方ないことです。

しかし、部下が頑張った「過程」を褒めることも大切です。

例えば、営業の仕事であれば、先月最下位だったのに、今月は中盤くらいの順位に上がった。

成績としては並みでしょうが、その人は、かなり頑張ったのではないでしょうか?

おそらく、何か工夫をしたはずです。「営業成績が上がったけど、何か工夫したの?」と声掛けが必要です。

そして、工夫した事に対し、「褒める」ことが大切です。褒める事で、本人もさらにもっと工夫できることはないかと探すはずです。

どうしても、成績上位の人を褒めがちになります。その他の人には、もっと頑張れと声かけするかもしれません。

成果だけ求められ続けることほど、部下は辛くなります。必ず、影の努力をみてあげましょう。

長所を褒める

部下の長所を褒めましょう。

褒めると言っても、あからさまな「褒め」は逆効果です。

時々、「君って、こういうの得意だよね」などと、ボソッというほうが効果的です。

また、他人を介した褒めも有効です。直接言われるよりも嬉しいはずです。

同僚から、「上司がこんなこと言ってたよ」という噂を聞くと、嬉しいものです。

短所を治すよりも、長所を伸ばしたほうが、人は頑張れるものです。

長所が伸びることで、短所が気にならなくなる場合もあります。

「褒める」ことは、とても大切なことです。

現場のやる気は中間管理職次第

部下がやる気を出せるかどうかは、中間管理職次第です。

「業績が上がらない」「離職率が高い」このような原因は、中間管理職のせいです。

人のせいにしているうちは、あなたの周りから、どんどん人が離れて行ってしまいます。

そうならないためにも、部下とはしっかりコミュニケーションをとっておきましょう。

そして、ネガティブ発言よりも、ポジティブ発言をしていったほうが良いと思われます。

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