あなたは、仕事を部下に頼むときに、気をつけていることはありますか?
思ったように仕事をしてくれないとイライラすることもありますか?
どのようにしたら、自分の想定するレベルの仕事をしてくれるのでしょうか?
今回は、「部下に仕事を頼む時は期限を指定したほうがいい理由」について書いていきます。
優秀な部下は少ない
部下は大きく分けると3つに分けることができます。「優秀な部下」と「普通の部下」、「使えない部下」です。
「優秀な部下」は、どんな仕事を任せても、そつなくこなす部下です。また、こちらの想定する以上の成果を上げてくれます。
優秀な部下は、会社の中でも希少な存在です。対応を誤ると、転職してしまうリスクもあるので、対応も気をつける必要があります。
「普通の部下」は、どんな仕事も、平均的にこなす社員です。失敗することもあれば、成功することもあります。
上司の指導次第では、大きく成長する社員もいます。会社内の大半の社員は、この普通の部下に当てはまってきます。
「使えない部下」は、何を任せても失敗する部下です。会社内に、必ず少数含まれています。いかに、失敗を減らすかがポイントになってきます。
上司として、仕事を頼む時に、注意が必要なのは、「普通の部下」と「使えない部下」です。
では、どのように仕事を頼むべきか、解説していきます。
期日の指定を明確にする
上司に多い仕事の振り方として、「この仕事、早めにやっておいて」というセリフがあります。
この頼み方は、一番やってはいけない頼み方です。
受け取る部下によって、「やるべきタイミング」がバラバラだからです。
「今、やるべき」なのか、「午前中にやるべき」なのか、「今日中にやるべき」なのか、「今週中にやるべき」なのか、さっぱり分かりません。
「任せた、仕事できた?」と聞いた時に、「まだ、できてません」と答えられたら、あなたはどう思いますか?
「頼んでおいたのに、どうしてできていないんだ!」と怒ってはいけません。
そもそも、「いつまでに」やっておいて欲しいと頼まなかった、あなたが悪いのです。
「早め」という言葉は便利ですが、人によって、「早め」は異なります。
部下に仕事を頼みたいのであれば、「いつまでに」やって欲しいと念押しする必要があるのです。
「この仕事、今日の15時までにやっておいて」と頼めば、部下もそのように動いてくれます。
明確な期日を指定すれば、部下もそのように段取りして動いてくれます。
部下の答えを聞いたか?
仕事の期日を指定して、お願いすることは大切です。
そして、それに対する部下の反応(答え)も大切です。
一方的に、仕事をお願いするのは、よくありません。部下にも、「部下の仕事の都合」があるからです。
1日の中で、こなそうと思っていた仕事があるはずです。そこに、無理矢理仕事をねじ込んでもらうのですから、部下の予定は大きく狂います。
中には、「今日は、どうしても定時で上がらなければいけない理由」がある部下もいると思います。
定時で上がるためのスケジュールを立てた状態で、仕事を強引に押し付けたとしたら、部下はどう思うでしょうか?
残業しなければいけなくなったら、おそらく、あなたに恨みを持つことでしょう。
仕事を頼む時は、部下の反応をしっかり確認して下さい。
「任せても大丈夫?」「忙しいなら、他の人に頼むけど」など、必ず声掛けをして下さい。
部下によっては、頼まれた事は断れない性格の人もいるはずです。
逆に、「断れない性格」と分かっていて頼むのは上司として失格です。仕事は、平等に割り振るべきです。
周りの人は、見ていないようで、しっかり見ています。「あの上司、断れないAさんに、仕事押し付けるよね」と、影で言われている可能性があります。気をつけましょう。
部下に合わせて仕事を割り振る
「〇時までに、仕事しておいて」と頼む時に、部下の能力に応じて、仕事を割り振る必要があります。
仕事はしてくれたけど、クオリティが低いのでは意味がありません。
これは、部下によって能力の差があるので、仕方がありません。
仕事の質を求めるのであれば、部下の能力に応じて、仕事を割り振る必要があります。
そのためには、普段から、部下の能力をしっかり見ておく必要があります。
この分野は、この部下が得意。あちらの分野は、この部下が得意。というように、自分なりに、部下の得意分野をしっかり見極めておきましょう。
まとめ
部下に仕事を頼む時は、「明確な時間指定」をしましょう。
また、部下に仕事を押し付けるのではなく、部下の反応を確認して、仕事をお願いしましょう。
普段から、部下とコミュニケーションをとり、部下の得意分野を、しっかり把握しておきましょう。
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