あなたの職場の部下は、しっかり成長できていますか?
部下が思うように成長していかないと、イライラとストレスを溜めることになってしまいますよね。
部下が成長しないのは、どうしてでしょうか?
今回は、「部下への指導でしてはいけない事と対策」について書いていきます。
指導方法が部下にフィットしているとは限らない
あなたは、部下にどのように指導していますか?
上司として、部下を育てたいという気持ちは分かりますが、様々な事を強制していないでしょうか?
つまり、「仕事のやり方の強制」は逆効果である場合があるのです。
中間管理職として昇進したあなたは、努力されたのだと思います。
その努力の仕方、仕事のやり方を惜しみなく、部下に伝えるのは、とても素晴らしい事です。
しかし、その方法が、部下に合っているかは分からないのではないでしょうか?
学生時代の部活動や習い事を思い出してみて下さい。
指導者(コーチ)に、いろいろ指導を受けましたよね。コーチによって、指導の仕方は違います。
コーチの指導で、ぐんぐん成長する子もいれば、あまり変わらなかったという子もいるはずです。
あまり変わらなかった子でも、コーチが変わったことで、すごい勢いで成長し始めたという子もいたはずです。
このように、指導者の指導の仕方で、人の成長スピードは、全く変わってくるのです。
これは、社会人になってからも一緒です。
あなたの上司としての指導が、必ずしも部下にフィットしているとは限らないのです。
自分のやり方を、部下に押し付けすぎていないか、今一度考えてみてもよいのではないでしょうか?
指導方法よりも大切なヤル気
部下への教育として、指導の仕方も大切ですが、それ以上に大切なものがあります。
それは、「本人のヤル気」です。
学生時代の学業を思い出して下さい。
勉強が好きだったという人もいれば、そうでなかった人もいると思います。
勉強が好きという人は、成績も良かったのではないかと思います。逆に、勉強は好きじゃなかったという人は、成績が振るわなかったのではないでしょうか?
そもそも勉強が好きじゃない状態で勉強しても、なかなか身につきません。
指導の仕方の問題かと、様々な塾に行ったとしても、おそらく、あまり勉強の成績は変わらなかったのではないでしょうか?
もちろん、良い先生に出会い、成績がアップする人もいたかもしれません。
しかし、人生、なかなか良い出会いというのは、簡単に起こるものではありません。
指導以上に、本人のヤル気はとても大切です。
これは、仕事でも同様です。どんな上司がついたとしても、そもそも部下が全くヤル気がなければ、成長することはありません。
つまり、成長の主体は、あくまで部下ということです。
人生の目的が違う
人が働く理由はそれぞれ違います。つまり、人生の目的が違うのです。
「お金が欲しい」「昇進したい」と思う人もいれば、全く別のベクトルで働いている人もいます。
「家族優先」「趣味優先」という人もいます。
別のベクトルで働いている人間に対し、仕事に熱心になってもらおうと思っても無駄です。
仕事に対する姿勢のギャップが、逆に変な軋轢を生みかねません。
部下としては、「給料分の仕事をすればいい」と考えているので、それ以上の事を要求されると、嫌になってしまいます。
「嫌な上司」と思われるか、転職してしまうかのどちらかです。これは、お互いにとってデメリットでしかありません。
部下の人生の目的に合わせて、接することが大切となってきます。
働く部下だけいればいいは間違い
仕事に対し、前向きな部下だけいればいいと思うかもしれません。しかし、これは無理な話です。
なぜならば、仕事に熱心な部下は、「意識高い系」が多いからです。
優秀であれば、昇進します。下手したら、あなたよりも高い地位に上っていってしまいます。つまり、いつまでも部下でいてくれないのです。
また、職場で吸収できることがなくなったと判断した場合、転職していく人も多いです。
今は、「1つの会社で定年まで働く」と考える若者は少ないです。
仕事に熱心な部下ほど、自分の下で働き続けてくれる可能性は低いのです。
つまり、仕事に対し、熱心でない部下のほうが、付き合いが長くなる可能性が高いのです。
働く仕組み作り
仕事に熱心でない部下たちを働かせ、成長させるには、どうしたらいいのでしょうか?
それは、「働く仕組み」を作ることです。
工場のラインを思い浮かべて下さい。
自分の担当の部署で、黙々と仕事をこなしますよね。1人でもさぼってしまうと、全体に影響が出ます。
さぼりたくても、さぼれない状態です。中間管理職としては、この状態を作り出すしかありません。
1つの仕事を分解して、いろんなスタッフに担当させる。これで、さぼりたくてもさぼれない状態を作れます。
大勢の部下をもった場合、自分のやり方を指導するよりも、働く環境を作ってしまったほうが、効率が良いです。
たとえ、部下が入れ替わっても、工場のラインのように、担当させてしまえば、マニュアルを教えるだけで済みます。
全員に最低限の仕事をしてもらいつつ、もっと改善できるライン作りはできないか?と考えるのが、中間管理職としての仕事となります。
必要応じて、部下に相談やアドバイスをすれば、いちいち部下にイライラすることもなくなるでしょう。
まとめ
・部下に仕事のやり方を強制するのはやめましょう。
・指導方法以上に大切なのは、本人のヤル気です。
・人生の目的は、人それぞれという認識を持ちましょう。
・意識が高い部下は、自分の元にはいてくれません。
・全員が働く仕組み作りをしましょう。
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