あなたは、部下を大切に扱っていますか?自分のほうが立場が上だからと言って、勘違いをしていることはないですか?
部下を雑に扱っていると、将来的に痛い目を見るのは、間違いなくあなた自身です。
部下なのだから、上司である自分のほうが上でしょ?と思うかもしれませんが、その考え方は危険です。
今回は、「部下を軽視していると自分の居場所がなくなっていく理由」について書いていきます。
求められているのはマネジメント能力
中間管理職として会社から求められているのは、マネジメント能力です。
この「マネジメント能力」を勘違いしてはいけません。
部下を育て、能力を引き出し、職場環境を整え、円滑な仕事ができるようにすることが、マネジメント能力です。
間違っても、怒鳴りつけて仕事をさせたり、相手の都合を考えない仕事を割り振ったりしてはいけません。
「部下」といっても、仕事上の仲間です。仲間を雑に扱えば、その扱いは、将来的に、自分に返ってくることになります。
困った時に助けてくれる関係か
あなた(上司)が困っている時に、部下は助けてくれそうですか?
普段から、信頼関係がしっかりできているのであれば、あなたが困っていたら、部下のほうから、「手伝いましょうか?」と声をかけてくれるはずです。
しかし、普段から雑に扱っている部下であれば、全力で逃げようとするはずです。
仕事をお願いしようという雰囲気を出した瞬間に、目を背けられたり、トイレに行こうとしたり、あからさまに避ける態度をするはずです。
最終的には、部下を巻き込めるはずですが、心の距離は、どんどん離れていっている可能性があります。
雑な扱いは爆弾のようなもの
中間管理職という立場上、自分の匙加減で部下をどうこうできると勘違いしているかもしれません。
しかし、本当は逆なのです。上司としていられるかどうかは、部下次第と言っても過言ではありません。
自分が昇進できるかもしれない仕事が回ってきたという時に、部下にいつも以上に頑張るように気合を入れたいかもしれません。
しかし、普段から雑に扱われていたとしたら、どうでしょうか?あなたが、逆の立場だったら、協力しますか?
「なんで、お前の昇進のために、おれたちが頑張らなきゃいけないんだよ」と思うことでしょう。
溜まりに溜まったフラストレーションが、大事な場面で爆発しかねません。
一斉に、「退職願い」を叩きつけられたらどうなるでしょうか?
仕事が完遂できないどころか、自分の立ち位置すら危うくなります。
昇進どころか、降格、左遷という風になってしまうかもしれません。
部下を雑に扱う事は、爆弾に火薬を入れていくようなものです。
綺麗な花火になるのか、ダイナマイトのように、建物を吹き飛ばすような威力になるのかは、あなた次第ということです。
評判は上まで届く
上層部から、思わぬ扱い(左遷等)を受けた時に、守ってくれるのは部下です。
部下との信頼関係が強固な中間管理職であれば、不当な扱いを受けた時に、部下たちが一丸となって守ってくれます。
「どうして、そんな辞令が出るんですか!?」「その人は、そんな人じゃないです!」「私たちは、一緒に働きたいです!」など、言ってくれるはずです。
上層部は、現場では、そんなに信頼されていたのかと、考え方を改めてくれるかもしれません。
しかし、普段、部下を雑に扱っていた人は、誰も助けてくれません。
「いなくなってくれて済々した」「やっと、他の人が上司になってくれる」「早く、どこかに行ってくれ」など、口には出さないけれど、内心ではガッツポーズをしているかもしれません。
人望があるかどうかで、会社での立場が全く変わってくる可能性があるのです。
定年後、会社にいたいのなら部下を大切に扱え
昇進を目指している以上、定年後も会社で雇用延長を望まれる方も多いのではないでしょうか?
60歳を迎えた時に、今いる上司は、誰もいないはずです。いるのは、部下です。
会社に、「雇用を延長してほしい」と言った時に、部下は、どのように反応するでしょうか?
もちろん、雇用延長の希望は通るでしょうが、会社での扱いは全く別物になります。
かつての部下たちは、この人とは一緒に働きたくないと、あからさまな対応をしてくるはずです。
間違いなく、厄介者として、会社の隅のほうで、働くことになります。
逆に、部下を大切にし、信頼関係がしっかりできていた場合は、一緒の職場で和気あいあいと働くことができる可能性があります。
いかがでしょうか?60歳を迎えた時に、今の部下は、一緒に働きたいと望んでくれそうでしょうか?
もし、そういってもらえなさそうということであれば、部下との接し方を変える必要があるのではないでしょうか?
まとめ
部下を軽視していると、将来的に自分の居場所がなくなる可能性があります。
部下であっても、会社の仲間です。仲間を大切に扱うことが、将来の自分のためにもなるはずです。
「この人と一緒に働きたい」と思われる上司になりましょう。
コメント