優秀な部下の言葉を真に受けてはいけない理由

あなたの職場に、優秀な部下はいますか?もしくは、成長性の高い部下はいますか?

優秀な部下や成長性の高い部下は、出来る限り手元に置いておきたいですよね。

自分の手元に置いておけるように、おだてたり、「やめないでね」などと声をかけたりしていませんか?

「辞めないですよ」「〇〇さんの元で働けて嬉しいです」など、いかにもずっといてくれそうな、嬉しい発言をしてくれるかもしれませんね。

しかし、そのような言葉を真に受けてはいけません。

今回は、「優秀な部下の言葉を真に受けてはいけない理由」について書いていきます。

上昇志向の高い人間ほど、会社に囚われない

まず初めに、「優秀な部下」「成長性の高い部下」が、同じ会社にずっといる可能性はゼロに近いという認識が必要です。

あなたの職場にいる、「優秀な部下」「成長性の高い部下」ほど、「定年まで会社に勤める」という思考を持っていない可能性が高いです。

上昇志向が高い人間ほど、「将来的に企業したい」「もっとキャリアアップしたい」「年収の高い会社に移りたい」などと考えているはずです。

今の会社で収まるつもりがないのです。

そもそも、現状に収まるつもりがないからこそ、自分に磨きをかけていると考えたほうが良いと思います。

優秀な人間ほど、言葉を選ぶ

「優秀な部下」「成長性の高い部下」ほど、慎重に言葉を選ぶ傾向にあると思います。

上昇志向が高い人間は、コミュニケーションが大切であることを知っています。

上司、同僚、後輩と上手く付き合うことが、キャリアアップに繋がると分かっているのです。

上司であるあなたが、失敗した時でも、「大丈夫ですよ」「気にしないで下さい」などと笑顔で対応してくれるはずです。

しかし、内心では全く別のことを考えている可能性があります。

例えば、自分が上司になった時のことを、想定している可能性があります。

「こういうことをしたら、部下が嫌がるのかな?」とか「こんな上司には、なってはいけないな」などと思っている可能性があります。

つまり、反面教師にされている可能性があるのです。

また、「気にしないで下さい」と言いつつ、内心では、「他の会社に移ろうかな」などと考えている可能性もあるのです。

全員が全員、そのような考え方をしているわけではありませんが、その可能性もあるという事だけは、頭の片隅に置いておいたほうが賢明だと思います。

「辞めないですよ」は、お世辞と思う必要がある

「優秀な部下」や「成長性の高い部下」は、いつまでも会社にいてほしいですよね。

そこで、「辞めないでね」と声をかけたくなるものです。

当然、相手も「辞めませんよ」「辞めないですよ」と、反応を返してくれると思います。

しかし、「【今は】辞めません」「【今は】辞めないですよ」と、【今は】が、心の中でついているはずです。

「そうか、辞めないでいてくれるのか」と、安心してはいけません。

キャリアアップを目指して、着々と自分の市場価値を高め、より良い転職先に移る準備を進めているのです。

ある日、突然、「辞めます」と言い出す可能性があります。

「辞めないって言ったじゃん!」と言いたくなるかもしれませんが、口約束を守らなければいけない法律などありません。

それに、返答をした時点では、辞めるつもりがなかったと言われるぐらいです。

優秀な部下の言葉は真に受けないほうが賢明だと言えます。

自分の手元に置いておくのは不可能と考える

上昇志向の高い「優秀な部下」や「成長性の高い部下」を、自分の手元に置いておくのは不可能と考えておきましょう。

そもそも、上昇志向の高い人間は、目指している場所が違うのです。

現在の会社で、「出世しよう」という考えが低いのです。

終身雇用が一般的であった昔は、「出世」が一番良いこととされてきました。

しかし、現在の社会情勢の中では、大企業でも生き残れるか不透明です。社内でどれだけ出世したところで、企業が倒産したら、何も残りません。

「〇〇会社では課長でした」と主張しても、他の企業では、通用しない事を、上昇志向の高い人間は分かっているのです。

結局、重要なのは、「役職」ではなく、「何ができるのか」なのです。

優秀な人間ほど、現在の会社に繋ぎとめておけないと考えておいたほうが賢明だと言えます。

普通の部下をどう生かすか

「優秀な部下」や「成長性の高い部下」は、会社に残らないと考えたほうが賢明です。

そこで、その他の普通の部下を、どう生かしていくかがポイントになります。

普通の部下を生かすには、仕組み作りが大切になります。

仕組み作りについては、「部下のミスを減らす仕組み作りと対策」を参考にしてみて下さい。

優秀な部下への依存は、いずれ自分自身を窮地に追い込む可能性もでてきます。普通の部下を、しっかりと生かしていきましょう。

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