あなたの職場の部下の中に、ムカつく部下はいませんか?
相手に悪気がないのかもしれませんが、ムカつく発言や行動には、ストレスが溜まりますよね。
どのようにしたら、部下の発言や行動を改善することができるのでしょうか?
今回は、「ムカつく部下の対処法」について書いていきます。
発言を改めさせるには?
ムカつく発言という事に、本人が気がついていない可能性があります。悪気がない場合は、厄介ですよね。
そこで、「お前の発言はおかしい」「人を傷つける」と言えば簡単ですが、それで直れば幸いです。
しかし、そんなに上手くいけば、苦労しません。また、下手したら相手が逆恨みする可能性もあります。
「その言い方は傷つくな」など、相手を注意する時は、こちらも言い方に気をつける事も大切です。
それでも直らない場合は、部下と一緒に、「言い方を変える練習」をしていくしかありません。
例えば、「あのおっさんハゲてる」という言葉を、あなたならどう変えますか?
例①「あのおじ様は、頭が爽やかですね」
一気に、爽快感になりませんか?
例②「あの男性は、ブルースウィルスみたいですね」
一気に、ハリウッド感が出てきませんか?
例3「あの人、輝いてみえますね」
一気に、後光がさしてきました。
このように、「あのおっさんハゲてる」という表現も、言い方次第で、だいぶ印象が変わってきます。
「もっと他の表現ない?できれば、みんなが笑ってくれそうな発言したほうが楽しくない?」と声掛けしてみましょう。
同僚たちと険悪になるより、楽しく過ごしたほうがいいはずです。
おそらく、口の悪さで他人と仲良くなれない人は、そのことを誰にも相談できずに悩んでいるはずです。
部下と一緒に改善する手段を探してみるのも悪くないのではないでしょうか?
行動を改めさせるには?
ムカつく行動といっても、様々なパターンがあると思います。
状況にもよるとは思いますが、「その行動をしてはいけない理由を詳しく説明」するのが大切です。
例えば、「立ち入り禁止」と書かれた札を、よくみますよね。
おそらく、多くの人が、「何で入ってはいけないの?」と思うはずです。
そして、何人かは、「理由は分からないけど、入っちゃえ!」となるはずです。
この理由は明白です。「説明不足」だからです。
例えば、これが「毒蛇が出るので立ち入り禁止」「花が植えてあるので、この先立ち入り禁止」などと書かれていたらどうでしょうか?
おそらく、入る人はいないでしょう。
人は、「なぜ、その行動をしてはいけないのか?」という理由が分かれば、そうしないはずです。
部下がムカつく行動をした場合は、その行動をしてはいけない理由を詳しく説明してあげましょう。
それでも改善しない場合
いろいろ対処しても、ムカつく発言や行動が改善しない場合は、根本的な所に問題があるのかもしれません。
根本的な問題とは、「生活上に問題がある」もしくは、「脳機能のほうに問題がある」ということです。
「生活上の問題」とは、家庭内でのトラブルを抱えていて、イライラしていたり、そもそも生活スタイルが乱れていて、イラついている場合のことです。
イライラしている人は、睡眠時間が少なくなる傾向にあります。探りを入れるのであれば、「最近、しっかり眠れてる?」などと、聞いてみましょう!
家庭上のトラブルを解決するのは難しいかもしれませんが、話を聞いてあげることで、部下が思考を整理できるかもしれません。
次に、「脳機能の問題」ですが、誤解を生じそうですが、分かりやすく言うと、「発達障害」ということです。
発達障害と言っても、診断が出るほど、明らかな特性は出ていないものの、グレーゾーンというところです。
自閉症タイプであれば、「人付き合いが苦手」「コミュニケーションが苦手」などが特徴的です。
しかるべき機関に行って、診断が下りるのが一番良いのですが、「そういった特性が出ている」程度で終わってしまう人も多いそうです。
そうであるならば、「自閉症グレーゾーン」の人かもしれないという前提で、接するのが良いと思います。
相手の事が理解できれば、そのように対処していけるはずです。対人スキルが弱いのであれば、そのような仕事を避ければよいのです。
最後に
ムカつく部下も指導次第では、良い部下(後輩)になる可能性は十分にあります。
「コイツ、ムカつくから知らない!」と、投げ出すのは簡単です。
しかし、指導者として成長したいのであれば、投げ出すべきではありません。
どんな人間でも、成長していけるはずです。
まずは、部下と向き合って、一緒に成長していける努力をしてみても良いのではないでしょうか?
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