あなたが、中間管理職である場合、職場の部下を評価していますよね。上司である以上、部下を評価するのは当たり前のことです。
しかし、上司であるあなたは、誰が評価していると思いますか?
もちろん、上層部です。しかし、部下からも上司としての適性を評価されているのです。
上層部から評価されるのはいいけど、部下から評価される必要はないと見下していないでしょうか?
その考え方は、非常に危険です。
今回は、「部下からも評価を受けている事を認識しておくべき理由」について書いていきます。
立場上、改善点を指摘してくれる人が少ない
中間管理職に任命されたから、自分は完璧な人間!と、思っている人は、さすがにいないと思いますが、いたらヤバイ人ですよね。
中間管理職としての評価は、上層部がしてくれるかもしれませんが、そもそも、上層部は、あなたの働きっぷりを常時見ているわけではありません。
仕事の成果と、断片的な働き具合を見て、評価しているのです。そのため、自分自身の、改善点を見つけるのが、とても難しくなります。
現場と中間管理職の働き方は、全く異なります。今の、自分のやり方がいいのかが分からないというケースが多いのではないでしょうか?
あなたのやり方に、フラストレーションを溜めこむのは、間違いなく部下です。
自分の改善点を指摘してくれる部下がいればいいのですが、立場上、指摘してくれる人も少ないのではないかと思います。
離職者が多くなったら危険な信号
中間管理職として、自分のやり方がマズイ事が分かりやすい例が、「離職者の多さ」です。
日本人は、基本的に争いごとを避ける傾向にあります。
そこで、特に何も告げずに、自己都合での退職をされる方が多いと思います。
いろいろ理由をつけて辞めていきますが、はっきり言って、大半は中間管理職の影響です。
合う合わないがあるので、多少の退職者が出ることは仕方がありません。
しかし、毎年のように、何人も辞めていくとなれば、それは、中間管理職であるあなたの影響である可能性が高いと言えます。
部下からは、「あの上司はダメだ。こんな所にはいられない。」と、影で言われている可能性があります。
離職者が多くなったら、危険な信号だと考えましょう。
直訴してくる部下の話は真摯に耳を傾けるべき
何も告げずに辞めていく人もいれば、しっかりと意志を伝えてくれる部下もいるはずです。
「もっと、こうして欲しい」「自分達の働きを見て欲しい」「一緒に働いて欲しい」など、訴えはそれぞれです。
自分の気持ちをぶつけてくる部下への言葉は、真摯に耳を傾けるべきです。
それは、あなたが中間管理職として、成長できるチャンスだからです。
気持ちをぶつけてくる部下の言葉を無視していると、最悪の結果になることは間違いありません。
気持ちをストレートに伝えてくる部下であれば、「もう、あなたとは働きたくありません」と言ってくるはずです。
部下のくせに何様だ!と思うかもしれませんが、逆です。あなたが何様です。
適切な管理をしている上司であれば、部下からそのような事を言われることはありません。
「この人のためなら、頑張ろう!」と一生懸命働いてくれるはずです。
部下が、どんどん離れていっているのであれば、自分のやり方がマズイということです。
一度、自分の立ち位置を確認したほうが賢明だと言えます。
360度評価を取り入れる
360度評価という言葉を聞いたことがありますか?
上司も部下も関係なく、みんなが自分の評価をすることを言います。
一般的な会社だと、上司が部下の評価をします。上司の評価は、その上司が行うということになります。
部下としては、上司と面談することで、自分の方向性を確認することができます。
しかし、上司とその上司での面談では、今のやり方が良いのか悪いのかが分かりません。
それは、部下からの意見が反映されていないからです。
「今のやり方で、たぶん、いいんじゃない?」という、とてもいい加減な面談で終わってしまいます。
そこで、部下の意見を集めた360度評価です。
上司として何が足りていないのか?何をするべきか?を見直すことができます。
部下の想いを理解することで、上司として成長することができる上に、職場の改善、活性化にも繋がります。
部下の意見に耳を傾けることは、誰もが得することになるのです。
まとめ
中間管理職は、部下からも評価されていることを認識しておくべきです。
部下を自分より下の存在と考えていると痛い目にあいます。
部下は、仕事上の仲間であり、決して下に見ていい存在ではありません。するべき仕事の内容が異なっているだけです。
部下の意見には、真摯に耳を傾けることが、良い上司として成長するポイントとなります。
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