部下を働かせる仕組み作りのコツ

あなたは職場の部下を、働かせることができていますか?

仕事への熱意が感じられず、イライラしていないでしょうか?

上層部からの圧力もアリ、部下からの突き上げもあり、中間管理職は辛いものです。

思うように動いてくれないと、ストレスが溜まりやすよね。

部下を動かし、適切に成長させるには、どうしたらいいのでしょうか?

今回は、「部下を働かせる仕組み作りのコツ」について書いていきます。

部下の尻を叩くのは不毛

しっかり働いてもらうおうと、部下の尻を叩いていませんか?

今すぐにやめましょう!逆効果です!

部下の尻を叩いても、思うように働かない上に、部下から嫌われます。誰も得をしません。

子供の頃、親から勉強を強制されたことがある人なら分かるはずです。

物事を、嫌々取り組んでも、成果は上がりませんし、相手に対しても嫌な感情しか溜まっていきません。

叱咤して、相手を動かそうと労力を割くぐらいなら、他の事に労力を割いたほう良いと思われます。

部下を働かせたいなら仕組みを作る

部下を働かせて、一定の成果を上げるには、「仕組みを作る」のが一番です。

工場のラインを思い浮かべて下さい。工場のラインで働く場合、自分1人だけさぼるというのは不可能です。

もし、1人がさぼれは、それは全体に影響します。手を抜いたり、自分だけ休憩したりというのは不可能なのです。

「嫌でも働かなければいけない」というのが、「最強の仕組み」です。

この仕組み作りを、工場のライン以外でも作るということです。

工場以外の仕事で仕組みを作るには?

工場以外の仕事で仕組みを作るには、どうしたらいいのでしょうか?

考え方としては、工場のラインと一緒です。

1つの仕事を分割するのです。

AからBまでは、Cさんが。DからEまでを、Fさんが。GからHまでを、Iさんが。最後の工程を、Jさんが。

このように、1つの仕事を分けて担当させると、誰かがさぼってしまうと仕事が滞ることになります。

嫌でも、自分が仕事をしなければいけません。

メンドクサイと思うかもしれませんが、これが中間管理職に求められるマネジメント能力です。

仕組み作りで生産性があがる

仕組み作りをすると、生産性が上がるはずです。

なぜならば、全員が最低限のパフォーマンスを出すからです。

例えば、10人の職場であったとします。

もし、1人だけ100%の働きをしても、残りの9人が、平均40%くらいの働きだとします。

全体の生産性としては、約46%ほどになってしまいます。

しかし、仕組み作りで、全員が60%の働きをしてくれるとしたら、どうでしょうか?

これだけで、意欲に関わらず、誰が入っても、生産性を60%に維持できるのです。

1人の優秀な部下を育てるよりも、全員が同じパフォーマンスで働ける仕組みを作ることのほうが大切だという理由がコレです。

一度、仕組みを作ってしまえば、会社が潰れない限りは、安定した生産性を維持することができます。

また、仕組み作りをしたうえで、さらに生産性を上げる仕組みを考えだすのが、中間管理職としての役割だと言えます。

パターンにハマってしまえば、部下からの文句は出ない

人間は、環境の変化を嫌います。「慣れ」が好きなのです。毎日、同じ行動をしていると安心感がありますよね。

逆に言えば、ルーティーンから逸脱するような行動は拒否反応を示します。

最初は、部下たちから強い抵抗を受けることになると思います。特に、仕事の意欲が低い部下ほど、その抵抗は激しくなります。

しかし、そこは中間管理職の手腕の見せ所です。強引にやらなければいけない場合もあるかもしれません。

外堀をしっかり埋めてから、抵抗を少なくして行う必要もあると思います。できれば、こちらのほうが望ましいです。

大切なのは、「従来よりも働きやすくなること」を相手に知ってもらう事です。

最初は、抵抗感を示していた部下たちも、やってみたら、「あれ?前より楽じゃない?」となったら、あなたの勝ちです。

毎日、決まったパターンで働ければ、楽なのです。慣れてしまえば、誰からも文句は出てきません。

逆に、いつまでも文句がくすぶっているのであれば、仕組み作りに失敗しています。

「前よりも、働きにくい」と思われているのであれば、すぐに直していく必要があります。

これに気がつくには、部下との密なコミュニケーションが大切になってきます。

しっかり部下の意見を聴取しましょう!

まとめ

部下を働かせるには、叱咤は意味がありません。

1人1人の「働く目的」が違うからです。

部下を働かせるには、工場のラインのように、仕事の仕組みを作ることが大切になってきます。

「仕事の仕組み作り」が、中間管理職の仕事です。

誰が、いつ来ても、同じ生産性を維持できる。これが、中間管理職として求められているマネジメントスキルと言えます。

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