部下や後輩を指導する時に気をつけたいポイント

あなたは、今の会社に勤めて何年たちますか?

何年も務めていると、昇進して中間管理職になったり、中堅として後輩を持つ立場になっていると思います。

部下や後輩ができると、仕事を教えたり、フォローする立場になってくると思います。

そんな時に、何に気をつけて部下や後輩に接していますか?

今回は、「部下や後輩を指導する時に気をつけたいポイント」について書いていきます。

世代が違えば考え方も違う

まず、はじめに、「世代が違えば考え方も違う」ということは、頭の片隅に置いておきたい所です。

例えば、今の40代、50代で言えば、「終身雇用」が当たり前の世代かと思います。

1つの会社に勤めれば、そこで定年まで働き続けるという考え方の人が多いのではないかと思います。

しかし、現在、終身雇用制は、崩れつつあります。今の20代、30代は、「転職を前提に働いている」という人が多いのではないかと思います。

「飲み会に参加しない」「昇進を目指している若い人がいない」と、嘆きの発言が聞かれますが、そもそも1つの会社で定年まで働こうと考えていないので当然と言えます。

つまり、「自分の世代の常識」は、「他の世代の常識」に通用しないのです。

自分の価値観(考え方)とは、違うんだろうなと思いながら、接していったほうが賢明だと言えます。

自分が同じ年齢の時はどうだったか?

次に、「自分が同じ年齢の時はどうだったか?」という事も、指導する時には気をつけておきたいところです。

例えば、勤続20年目のあなたが、5年目の若い子に指導するとします。

経験の差は15年近くあるわけです。当然ですが、自分と同じレベルの事を求めてはいけません。

5年もたてば、しっかり仕事できるでしょ?と思う人もいるかもしれませんが、「経験の差」だけは埋められません。

あなた自身が5年目の時は、どのような働きぶりだったでしょうか?思い出してみて下さい。

もちろん、あなたが超優秀な場合は、「自分はできてたよ。何でこの程度のことができないの?」と思うかもしれません。

しかし、部下や後輩は、あなたほど優秀ではない可能性もあるのです。成長するスピードは、人それぞれです。

部下や後輩に合わせて指導していくことが大切になります。

丁寧に教えること

次に、「丁寧に教えること」が大切です。

昔は、「俺のやり方をみて覚えろ」「自分で考えろ」というスタンスの方が多かったと思います。

もちろん、上司や先輩のやり方をみて覚えたり、自分で考える事も大切です。

しかし、「放置指導」は、部下や後輩の成長効率が悪くなります。場合によっては、失敗の尻ぬぐいなどもしなければいけません。

「こんな事もできないのか!」などと怒ったりした日には、「お前が教えてくれないからだろ!」と部下や後輩から陰口を叩かれる可能性もでてきます。

「放置指導」はやめましょう。放置指導する人は、「自分が教える能力が低い」と周りに言っているのと同義であると認識するべきです。

めんどくさいと思う人もいるかもしれませんが、1から10まで教えるつもりで、指導しましょう。

要領の良い部下や後輩であれば、1から3くらいで10までやってくれるかもしれません。

その部下や後輩に合わせた指導を心がけてみましょう。

話を聞く

次に、部下や後輩の「話を聞く」ことも大切なことです。

これは、仕事のことだけでなく、プライベートの事も含めてです。

話をしたがらない後輩や部下もいると思うので、強引な聞き出し方はやめましょう。

あくまで、仕事上の流れで、雑談していくことが大切です。

この時、部下や後輩に「気持ちよく話してもらう」ことが大切です。

変に自分の話をねじ込んだり、アドバイス的な事をするのは避けたいところです。

「この人は、自分の話を聞いてくれる」と認識してもらうことが大切です。

そうすると、部下や後輩が仕事で、トラブルが発生しそうになった時に、相談しにきてくれるようになります。

なるべく早い段階で相談してもらえれば、トラブルも最小限で済みます。

何でも話してくれる人間関係を作ることが大切だと言えます。

褒めて伸ばす

最後に、「褒めて伸ばす」ことについて書いていきます。

これは、世間的にもよく言われていることなので、大切なことだと分かっている人も多いと思います。

失敗に対して怒ると、誰もが委縮していまいます。

次は失敗しないようにしようと、行動が狭くなり、当たり障りないことしかしなくなります。

人間は褒めたほうが、成長していきます。特に、得意な面を伸ばしていけば、短所が気にならなくなるくらいには成長していくはずです。

ここで、気をつけておきたいのが、「何でもいいから褒める」というのはやめましょう。

褒めちぎるのは気持ち悪いし、媚を売っているようにしかみえません。

大切なのは、「本人が努力した事に対して褒める」ことです。

「前は、こうだったけど、こういう風に良くなったよね」と、具体的に褒めると、相手も嬉しいはずです。

ポイントを押さえて、褒めるようにしましょう。

まとめ

部下や後輩を指導する時には、以下のポイントを押さえましょう。

・世代が違えば考え方も違うということを認識しておきましょう

・自分が同じ年齢の時はどうだったか思い出しましょう

・仕事は丁寧に教えましょう

・相手の話をしっかり聞きましょう

・相手の努力した事に対して褒めましょう

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