2018年労働安全衛生調査によると、「仕事や職業生活に関することで強いストレス」の原因で、第3位に「対人関係」が入っています。
対人関係といっても、上司と部下の関係、同僚絡み、社内恋愛など様々です。
対人関係のストレスで、仕事を辞めたくなってしまう方も多いのではないでしょうか?
今回は、「同僚との上手な対人関係の築き方」について書いていきます。
どこの会社に行っても対人関係の問題は出てくる
時々ですが、こんな方をみかけます。とにかく、勤め先の同僚の愚痴が多く、すぐに転職してしまう方です。
はっきり言って、対人関係のトラブル・ストレスが全くない職場というのは、存在しません。
つまり、完璧な職場はありません。ある程度の妥協は必要となってくるのです。
そもそも、同僚の愚痴が多いということは、自分の理想通りに相手が動いてくれていないと怒っているパターンが多いのです。
相手に自分の理想を押し付けてはいけません。
まずは、自分の理想を胸にしまうことが大切になります。
これに関しては、「仕事や家族へのイライラが激減するとっておきの対処法」をご覧ください。
同僚は友達ではないので、適度な距離感をとる
理想を押し付けないことができたら、今度は、仕事仲間としての接し方です。
まず第一に、同僚は友達ではありません。無理に仲良くなる必要はありません。
仕事に差し支えない程度の距離感で接することが一番です。
もちろん、仲良くなるにこしたことはありません。しかし、全ての人と仲良くなるのは不可能です。
仲良くなりたいのであれば、ある程度、人数を絞っていくことが大切になります。
適度な距離感と言われても、よく分からないという方もいると思います。
まず、仕事に関するコミュニケーションは当然行います。あとは、日常的な雑談になります。
適度に、自分の事を開示すると、相手も同じ程度開示してくれるはずです。
会話で、政治的、宗教的発言は避ける
政治的な発言や宗教的な会話は避けましょう。
表現の自由はあるので、何を言ってもいいですが、相手と反する考えを持っているだけで、自然と距離が離れてしまいます。
特に、政治と宗教は危険です。
自分とは異なる派閥に属する人間と仲良くなることは不可能です。
違う思想を持っているというだけで、敵対視される可能性もあります。
今まで普通に話していたのに、急に距離を置かれた場合は、会話内容がまずかった可能性があります。
政治的・宗教的な会話は、一度、溝ができてしまうと取り返すのが困難です。
あくまで、仕事の事と私生活の内容に限定した会話にしましょう。
友達ではなく仲間である
前述しましたが、仕事仲間というのは、友達ではありません。仲間です。
飲み会や遊びに行くのはいいですが、退職・転職後も関係が続くことはないでしょう。
あまり会社の同僚に依存しすぎると、将来的にさみしい人生を送ることになります。
友達を作りたいのであれば、職場ではなく、別の場所で作ったほうが良いと言えます。
自分の考えや趣味と合っている人といたほうが、楽しいですし、関係も長続きします。
仕事仲間は、期間限定の関係と考えて接していきましょう。
仕事仲間を見極める
職場の人間は、十人十色です。話しやすい人、気の合う人もいれば、そうでない人もいると思います。
会話しやすい人と良好な関係を築くのもいいですが、そうはいかない場合もあります。
前述しましたが、仕事仲間というのは、期間限定の関係です。
仕事上のキーパーソンと最低限必要な人間とだけ良好な関係を築くように努めましょう。
仕事上のキーパーソンというのは、職場でリーダーシップをとっている人間です。
リーダーシップと言っても、上司でない場合があります。職場の雰囲気や人間関係を上手にコントロールしている人間のことです。
この人間を見抜いて、仲良くなっておくだけで、随分、仕事が楽になります。
ぜひ、新しい職場に行かれる方は、周囲の人間関係をよく観察してみて下さい。
相手のポジティブ面に目を向けて口に出す
相手の良い所を探しましょう。そして、良いと思った事は、口に出して相手に伝えましょう。
人間関係の基本でもありますが、自分の良いところを伝えてくれる人に対して、敵意を向けてくる人はいません。
良い所がない!という場合もあるかもしれませんが、本当にそうでしょうか?物事、捉え方次第で変わります。
仕事が遅い⇒仕事が丁寧である
間違いを指摘してくる⇒人の事をよく見ている
せっかち⇒行動力がある
良い面と悪い面は、表裏一体です。相手の悪い所を、捉え直して良い面として伝えてあげましょう。
この時、上から目線にだけならないように気をつけて下さい。
同僚と良好な関係で仕事のストレスも減る
同僚と良好な関係を築くことで、仕事のストレスは激減します。
人間関係で、仕事を辞めたとしても、次の職場でも同じようなことが生じる可能性があります。
まずは、今の職場で関係改善できる点はないか探してみましょう。
こちらが、努力するだけで、今までストレスに感じていた職場が、働きやすい職場に変わるかもしれません。
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