あなたは、部下(後輩)からパワーハラスメント(以下パワハラと略)を訴えられていませんか?
意図的にパワハラをしていたのであれば自業自得ですが、全く意図していなかったのであれば、焦りますよね。
今回は、「部下からパワハラを訴えられた時の対処法」について書いていきます。
相手がパワハラと思えばパワハラになる
意図的なパワハラでない場合、訴えられた側は、びっくりしますよね。
しかし、パワハラは、相手がパワハラと思ったら、パワハラになるのです。
対応の仕方1つとっても、個人によって受け取り方が、全く異なります。
極端な話をすると、仕事の失敗に対し、「ダメじゃないか!」と叱られて、普通に受け流す人もいれば、「パワハラだ!」怒る人もいます。
めんどくさいかもしれませんが、そういう世の中です。中間管理職をする以上、避けては通れません。
会社での自分自身の身を守るためにも、パワハラ対策をしていくのは、とても大切なことだと思います。
相手の性格をしっかり把握する
パワハラ対策で、初歩的な所は、「相手の性格をしっかり把握すること」です。
「冗談の通じる相手なのか?」「反骨精神で頑張れる人間なのか?」「自己肯定感の低い人間なのか?」など、なるべく細かく性格を把握しましょう。
相手の性格は、自分の判断だけではダメです。必ず、周囲の評価も取り入れましょう。
そのため、日頃から部下とのコミュニケーションをしっかりとる必要があります。
いろんな人の視点で、「1人1人の部下」の性格を把握していきましょう。
そうすることで、対応の仕方が分かってきます。「言ってはいけないNGワード」などが分かってきます。
仕事を円滑にする上でも、相手の性格は、しっかり把握しておきましょう。
相手の意見を聞く
パワハラは、1日では起きません。毎日の積み重ねで起きます。
出来の悪い部下や命令を聞かない部下には、いろいろ言いたくなるものです。
しかし、まずは相手の言い分を聞きましょう。
相手の意見を聞かずに、こちらの意見を押し付け続けると、それは不満として蓄積して、いつか爆発します。(これがパワハラとなります。)
出来が悪くても、本人なりに精一杯考えた結果なのです。
努力に対し、全否定してしまっては、相手の存在全てを否定するようなものです。
相手が頑張ったことに対する評価は、しっかりとしてあげることが大切です。
言葉は、言い方次第で、全く変わります。
「頑張った事の評価」と、「こうするともっと良くなる」という言い方にすれば、相手の受け入れ方も変わってきます。
修復不可能な関係性になったら
相手が不満を漏らし始めて、初期に対応できた場合は良いです。しかし、完全に相手が怒っている場合は、自力での修復は不可能と考えたほうがいいです。
「パワハラ!」と訴えている時点で、相手は、あなたの相当の嫌悪感を持っているはずです。
恐らく、あなたの顔を見るのも嫌に思っているはずです。
そんな場合は、第3者を頼るしかありません。
まずは、パワハラ対策の委員会に相談にいきましょう。
謝罪をするのは当然ですが、そもそも相手があなたに会いたくないと思っている場合が多いと思います。
直接会えるような状況でなかったとしても、第3者を通して、あなたの謝罪の意思を伝えましょう。
あとは、パワハラの程度によって、あなたの処分が決まります。その処分に従う他ありません。
何回も訴えられる場合
いろんな人からパワハラを訴えられる場合、申し上げにくいですが、あなた自身に問題があります。
はっきり言って、中間管理職に向いていないのではないでしょうか?
もしくは、パワハラを訴えられた時、本当に悪いことをしたと思っていますか?
中間管理職として部下から信頼されるように、努力をしていますか?
中間管理職として成長しようと努力しているのであれば良いですが、そうでないのであれば、部下側からの視点で言えば迷惑です。
何回もパワハラを訴えられるのは、相手側の問題ではなく、間違いなくあなたの問題です。
人間には向き不向きがあります。
現場で優秀な人間であったとしても、中間管理職として優秀になれるかは別の話です。
「適材適所」という言葉がある通り、今のあなたの仕事は、本当に合っているのでしょうか?
もし、合っていないと思うのであれば、中間管理職を辞退するという選択肢もあっていいのではないかと思います。
そのほうが、部下にも、あなた自身にとっても、ストレスのない良い職場になるかもしれません。
コメント