あなたの職場に発達障害の方はみえますか?
明かな発達障害であれば、分かりやすくていいかもしれません。みるからに変なので、受診なども勧めやすいです。
しかし、あの人、ちょっと変だよね?という人は、対応に困ることも多いのではないでしょうか?
場合によっては、変な人の行動や言動にイライラしてストレスを溜めてしまうこともあるかもしれません。
今回は、「発達障害は職場全体で理解したほうが良い理由」について書いていきます。
意外と多い軽度発達障害
発達障害と聞いて、あなたはどのような状態を思い浮かべますか?
有名なのが、ADHD(多動注意欠陥障害)やASD(自閉症)でしょうか?
ADHDであれば、落ち着きがなく、じっとしていられない。忘れ物が多かったり、1つのことに異常に集中力を発揮したりします。
ASDであれば、人付き合いが苦手で、よくわからないこだわりを持っていたりします。
あなたの学生時代のクラスにも1人くらいはいたのではないでしょうか?
他にもLD(学習障害)などがあり、発達障害といっても、その障害は多岐に渡ります。
発達障害について、もう少し詳しく知りたいという方は、「仕事が上手くいかないのは自分の発達障害が原因かも」をご覧下さい。
誰がどうみても、明らかに発達障害という方は、行政から、それなりの支援を受けることが可能です。
しかし、学生時代に気がつかれなかった、軽度発達障害の方は、社会人になってから、気がつくことが多いようです。
周りから指摘を受けることもあれば、周りと上手くいかないことで、本人が悩む場合も多いようです。
職場のちょっと変わった同僚は軽度発達障害かも?
あなたの職場内にも、ちょっと変わった同僚が1人くらいはいるのではないでしょうか?
発達障害の知識があれば、その人の特性に少しは当てはまる点があるのではないでしょうか?
場の空気が読めない。仕事でミスが多い。忘れ物をする。妙なこだわりがあるなど、変わった同僚の特徴を書き出してみましょう。
発達障害と言っても、必ずしも1つの特性だけというわけではありません。いくつかの特性を持ち合わせている可能性があります。
いくつか当てはまってきたら、やはり発達障害かもしれませんね。
ただし、この人は、軽度発達障害だ!と決めつけるのはやめましょう。あなたは専門家ではないからです。
できれば、病院で正確に診断してもらうのが一番望ましいです。そして、そこでどのように対応したらよいのかを相談するのがよいかと思います。
受診は、あくまで、本人の意志を大切にしましょう。強制はよくありません。
ただし、受診の必要性の意図をしっかり説明しましょう。発達障害の方の中には、「他人の意図をくみ取る」というのが苦手な人がいます。
「当人が困っていないかとか、周りも影響を受けている」ことを説明して、「なぜ受診したほうがいいのか」を当人に理解させる必要があります。
軽度発達障害の放置は周りに悪影響を与える
発達障害に関して知識のある人は、完璧にではないにしろ、対応の仕方を工夫できます。
しかし、全く知識のない状態だったとしたらどうでしょうか?
仕事でミスを連発して、忘れものをしまくる。そんな同僚が傍にいたら、イライラしませんか?
自分の仕事をマイペースにこなしているのに、これはこのやり方にしろと、わけのわからないこだわりを強制される。イライラしませんか?
軽度発達障害の方が傍にいるだけで、様々な人間関係のトラブルが生じるのです。
イライラは蓄積して、いつか爆発しかねません。
それは、当人に向けられることもあれば、イライラしていた人間が精神的に参ってしまうかもしれないのです。
どちらのパターンにしても、お互いに不幸です。
これを予防するためにも、お互いに発達障害に関する知識を得ておく必要があります。
知識がない状態で対処しても、きっと上手くいきません。お互いに勉強は必要なのです。
発達障害を理解すればストレスは減る
人間は得たいの知れないものには恐怖を抱くものです。
発達障害の方の行動や言動は奇妙に映る事でしょう。
しかし、発達障害を理解すれば、どの行動や言動の意味も理解できます。
本人は悪気はないのです。
仕事上のミスや忘れ物が多いのであれば、そうならないように工夫することもできます。
おかしな言動があれば、反発せずに受けれることも可能かもしれません。
他人の気持ちが汲み取れない場合は、「今のはこういう意味なんだよ」と説明することができるかもしれません。
少なくとも、何も知識がないよりは、お互いの事を理解でき、どうすればストレスが少なく過ごせるのかということを話し合えるのではないでしょうか?
お互い気持ちの良い職場で過ごすためにも、発達障害について職場全体で理解したほうが良いと言えないでしょうか?
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