あなたの職場の雰囲気は良いですか?
中には、チームの輪を乱す人間もいるかもしれませんね。その人が辞めれば、職場の雰囲気が良くなるかもしれない。
そう思うかもしれませんが、実際はどうなのでしょうか?
変に悪目立ちしていた、その人がいなくなると、今度は、別の人の言動や行動が気になるのではないでしょうか?
結論を言うと、「現場の人間がいくら入れ替わってもチームの状態はあまり変わりません」
今回は、「部下が入れ替わっても職場の状態が変わらない理由」について書いていきます。
成果が出ないのは現場の人間のせいではない
職場のちょっと変わったあの人。チームの輪を乱すあの人。その人は、実は、軽度発達障害かもしれません。
軽度発達障害の人かもしれない人への対処法については、「発達障害は職場全体で理解したほうが良い理由」をご覧下さい。
仮に、変わった人が辞めていったり、部署移動していったとしても、チーム内の状態はよくなるのでしょうか?
確かに、部署内は平穏になるかもしれません。しかし、チームとして一丸となり、好成績が出せるか?と聞かれるといかがでしょうか?
おそらく、会社の業績が右肩上がりになることはない可能性のほうが高いのではないかと思います。
これは、現場のせいではあるけど、現場のせいではないのです。ややこしい言い方をしましたが、この理由を解説していきます。
現場の人間はさぼりたい
業績が右肩上がりになっていかない理由の1つとしては、現場の人間が「さぼりたい」心理があるからです。
いやいや、そんなことないよ。真面目に働いているよ!という意見もあるかもしれません。
確かに、丁寧かつ真面目に働いていると思います。しかし、さらにその上を目指す人は、どれくらいいるでしょうか?
あなたは、今の仕事にプラスαで、何か会社の業績を上げるための何かをしていますか?
おそらく、今の自分の仕事しかしていない人が多いのではないでしょうか?
これを「さぼる」と言われるのは心外だと言われそうですが、会社の上層部が求めているのは、プラスαをする人間です。
与えられた仕事をコツコツこなすのは、「基本の事」です。基本をこなせば、収益を得られ、社員に給料を出せます。
基本以上の事をしないと、会社の業績は上がっていきません。
毎年、同じ事を繰り返して、同じ収益を会社が得る。会社の業績が横ばい。
給料が上がらない!と文句を言う人もいるかもしれません。しかし、その原因は社員にもあるのです。
何十年も同じ事を繰り返しても、会社の業績は変わりません。右肩上がりになる事で、ようやく給料を上げられるという話になるのです。
当たり前の事なのに、その事実から目を反らす人間は、非常に多いのです。
「最低限の仕事をして、なるべく多くの給料をもらいたい」と考える人間が多いのです。
プラスαを考える人間は少ない
現場の人間の大半は、最低限の仕事をきっちりとこなします。しかし、プラスαを考える人間は少ないのです。
部下が入れ替わっても、チームの状態が良くならない原因は、ここにあります。
「基本の仕事」で、20万円給料をもらう。
「基本の仕事+α」で20万円給料をもらう。
同じ給料なら、楽なほうが良いに決まっています。
あと100万円利益が出たら、1か月の給料を3万円増やすなどの具体的な提示があれば、社員も頑張ります。
しかし、そのような具体的な提示をする会社はないと思います。
社員が働く理由は「給料」です。無給で働いてくれる社員はいません。
会社側としては、なるべく人件費を抑えて、業績を上げていきたい所ですが、そのあたりのバランスが難しいところです。
どんな部下でも中間管理職次第
収益以上の給料を支払うことは困難です。
いくら説明したところで、現場の人間からしたら、楽して多くのお金を貰いたいと思う人が多いのです。
そこで、中間管理職の手腕が問われます。
部下がやる気になるのも、意欲が上がらないのも、全て中間管理職にかかってきます。
さすがに、このご時世に「働け!利益を出せ!お前らは会社のコマだ!」などと怒鳴りつけることで、部下を働かせようとする人は少ないと思います。
プラスαの仕事を強制しようとも、嫌々働いては業績は上がらないどころが、逆に下がる可能性もあります。
部下を働かせるには、1人1人の「部下にとっての利益」を考える必要があります。
「部下の働く理由」を、しっかり押さえる必要があります。部下と、しっかり、コミュニケーションをとる必要があります。
理由を把握していないと、とんちんかんな「働くメリット」を提示することになり、部下が「別に、どうでもいいし」と内心で思うことになります。
働く理由は、人それぞれです。1人1人違うということは、しっかりと認識しましょう。
部下のやる気を引き出す事に関しては、「中間管理職として部下のやる気を引き出すコツ」をご覧ください。
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