あなたの職場の部下は、報告・連絡・相談(ホウレンソウ)がしっかりできていますか?
ホウレンソウが、しっかりできず、大問題に発展した時は、その対処に頭を悩ませるものです。
早いうちにホウレンソウしてくれれば、こんなことにはならなかったのに!とイライラすることもあると思います。
部下から、円滑なホウレンソウをしてもらうには、どうしたらいいのでしょうか?
今回は、「部下からのホウレンソウが正確にくる方法」について書いていきます。
基本的なコミュニケーション
ホウレンソウをする以前の問題として、部下とのコミュニケーションの問題があります。
そもそも、上司・部下で、しっかりとコミュニケーションがとれていますか?
忙しいからといって、部下とのコミュニケーションを疎かにしている中間管理職は、必要なホウレンソウが上がってこない可能性があります。
「忙しそうだし、これくらいの案件は伝えなくてもいいよね」などと、気を使われてしまう可能性があります。
部下と頻回にコミュニケーションを持っていれば、このようなことにはなりません。
ちょっとした会話の中で、「実は、こんなことがありまして」とホウレンソウをしてくれるはずです。
部下から、気難しい上司と思われていると、一層、ホウレンソウがこなくなります。
中間管理職として、忙しいのは、当たり前のことです。もし、それを理由に部下とのコミュニケーションを疎かにしているようであれば、今すぐに直す必要があります。
怒ると逆効果
ホウレンソウをしてくれた部下に対して、どのような対応をとっていますか?
どんな内容であっても、「ありがとう」と笑顔で返していますか?
笑顔でありがとうと言われれば、人間は、またホウレンソウしようと思うものです。
逆に、「何でもっと早く言わなかった!」「そんな事、自分で何とかしろ!」などと、怒ったりするのは逆効果です。
どんな内容であれ、ホウレンソウをした時に、怒られると、次からのホウレンソウはこなくなる可能性があります。
余程、自分で処理しきれなくなった大問題レベルにならないと、ホウレンソウがこなくなる場合もあります。
それこそ、「何で、こんなになるまで黙っていた!」と怒りたくなるかもしれませんが、そもそもの原因は、ホウレンソウしにくい上司のせいです。
人間は、失敗を隠したがる生き物です。
失敗しても、話しやすい上司になっておかないと、大問題レベルのホウレンソウしかこなくなるかもしれません。
つまり、部下がホウレンソウをしないのではなく、ホウレンソウをしたくない上司なのかもしれません。
部下の自分に対する接し方を確認しましょう。怯えるような反応であれば、中間管理職である、あなた自身に問題があるかもしれません。
話しやすい雰囲気は基本
話しやすい雰囲気を持つことは、ホウレンソウを受ける上で、基本中の基本です。
前述の笑顔も大切です。忙しい雰囲気も、あまり出さないほうがいいでしょう。
実際、忙しいのであれば、時々、休憩を入れましょう。休憩を入れれば部下も話しかけやすいはずです。
忙しいのに、休憩なんて入れられない!と思うかもしれませんが、休憩は大切です。
人間の集中力には限界があります。それを超えると、能力がどんどん低下していきます。結果として、仕事の処理スピードが遅くなります。
適度な休憩は、仕事の処理スピードの向上と、部下へのホウレンソウのしやすさの2つのメリットがあります。
休憩をしつつ、部下とコミュニケーションを図り、話しかけやすい雰囲気作りに努めましょう。
ホウレンソウを書面ではなく口頭で
部下からホウレンソウを受ける時は、書面ではなく口頭で受けましょう。
前述の通り、人間は失敗を隠したがる生き物です。これは、話しかけやすい上司であっても、何とか隠そうという心理が働いてしまいます。
怒られないとしても、人間は自分を良く見せようとするものです。
ホウレンソウを書面で行うと、なるべく自分を擁護しようとする報告になってしまいがちです。
実は、上司が思っている以上に、深刻なトラブルになっている可能性もあるのです。
そこで、書面ではなく、口頭でのホウレンソウをさせます。
ホウレンソウ中の、部下をよく観察してい下さい。
こちらの質問に対し、歯切れの悪い答え方だったり、目が泳いだりした場合は、何か失敗を隠している可能性があります。(嘘を含んでいるかもしれません)
「怪しいな」と感じたら、なるべく温和に「本当に困っていないか?」を聞き出しましょう。
トラブルの火種は、小さいうちに潰しておかないと、大火事になってしまうことを部下にも分かってもらいましょう。
しっかり話してくれれば、それに対し、感謝しましょう。同じようなトラブルが起きそうになった時に、次からは隠そうとしなくなるはずです。
最後に
部下から正確なホウレンソウがくるかどうかは、あなたの対応次第です。
もし、部下がしっかりホウレンソウしてくれないと嘆いているのであれば、あなた自身の対応に問題がある可能性があります。
まずは、自分の部下への対応について、今一度、見直していきましょう。
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