あなたの職場の部下は、成長していますか?
部下の指導をしてはいるけど、思うように成長していかないと、イライラしている中間管理職の方も多いのではないでしょうか?
今回は、「上司が部下を成長させるために出来る事」について書いていきます。
育てるべき部下とは?
部下は、大きく分けて3つに分けれらます。「優秀な部下」「普通の部下」「使えない部下」です。
「優秀な部下」は、何も指導しなくても、勝手に成長して、想定以上の成果を上げる部下のことです。部下の中でも、極限られた人間だけです。
「普通の部下」は、与えられた仕事は、きっちりとこなし、想定以上でも以下でもない成果を上げる部下のことです。大半の部下は、これに当てはまります。
「使えない部下」とは、何をやらせても失敗する部下です。この層も、部下の中で、一定数含まれます。
中間管理職として、指導し、成長させていかなければいけないのは、「普通の部下」と「使えない部下」です。
間違っても、優秀な部下を指導して、自分が育てたと胸を張ってはいけません。そもそも、優秀な部下は、何もしなくても、勝手に成長していきます。
では、どのように「普通の部下」と「使えない部下」を指導したらよいのでしょうか?
まずは仕組みに組み込む
働く上で、全員が最低限の仕事の成果を上げるには、仕事の仕組み作りが大切となります。
「仕事の仕組み」とは、分かりやすく言うと、工場のラインのようなものです。
工場のラインでは、自分の担当場所が決まっています。同じ作業を、勤務中、永遠と繰り返すのです。
1人がさぼると、全体に影響が出ます。さぼりたくてもさぼれない状況です。
これが、最低限の仕事の成果を上げる仕組み作りの考え方です。
1つの仕事を分解して、複数人で担当すれば、さぼるわけにはいきません。
チームとして、全員が一丸となって働かなければいけない仕組みを考える必要があるのです。
部下の成長を考える前に、まずは仕事の仕組み作りを優先させましょう。
基本となる仕組みができたら、いよいよ部下を成長させるための方法について考えていきます。
成長の主体は部下である
成長させると言っても、基本的に、「成長の主体は部下」です。
他人を強引に成長させようとしても成長しません。
これは、子供の頃の勉強を思い出してみれば分かると思います。
親から「勉強しなさい」と言われて、勉強した人も多いのではないでしょうか?
しかし、無理矢理勉強させられて、身についたでしょうか?また、強制されることで、勉強が嫌いになりませんでしたか?
これは、社会に出ても同じことです。上司から、強制的に仕事をやらされたら、部下は嫌になってしまいます。お金が絡むから、我慢しているだけです。
強制の度合いが激しくなっていくにしたがって、離職者が出てきます。
「うちの会社は、離職者が多いな」と思ったら、たいていは上司のせいだと思ったほうがよいと思われます。
子供の頃の勉強と同じように、仕事でも、部下に無理矢理成長を促すことだけはしてはいけないのです。
成長しそうな選択肢を用意する
前述の通り、「成長の主体は部下」です。
本人が、自分から「やりたい」と言って、働いてもらうのが一番なのです。
そこで、上司として出来る事は、「成長しそうな選択肢を用意する」ことです。
プロジェクトを1つだけ用意して、「君、やってみない?」では、YESかNOしかありません。部下という立場上、嫌々YESを選ぶ可能性があります。
しかし、プロジェクトを5つくらい用意してみた時は、どういう反応になるでしょうか?
1つだけの時は、嫌々だったものが、複数に選択肢が増えただけで、「これなら、面白そうだからやってみたいかな」と思えてくるのです。
人間、「自分が選んだものは、最後までやりたいもの」です。
もちろん、プロジェクトによっては、人数の偏りが出てくる場合があります。しかし、これは仕方がありません。
例え、少人数であったとしても、人間は自分が挑戦してみようと思った事に関しては、一生懸命取り組むものです。
部下を成長させたいと考えているのであれば、選択肢を与えることが大切になります。
反省会も忘れずに
部下が挑戦してみたのはいいけど、全てが上手くいくわけではありません。
成功にしろ、失敗にしろ、しっかりと反省会を開くことが大切になります。
そして、「どうした失敗したのか?」ではなく、「どのようにしたら上手くいったのか?」を考える必要があります。
「どうして上手くいったのか?」「どうしたら上手くいくのか?」を考えるのは、人が成長する上で、非常に重要な事です。
仕事のやりっぱなしでは、人の成長にムラが出てしまします。せっかくなので、しっかり反省会を行いましょう!
これを繰り返すうちに、部下はどんどん成長していく可能性があります。
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