ヤル気のない部下や後輩に時間を割かないほうが良い理由

あなたの職場の部下や後輩は、ヤル気がありますか?

一生懸命指導しているのに、部下や後輩のヤル気がない。そんな場合は、イライラしてストレスを溜めてしまいますよね。

部下や後輩のヤル気を引き出すことはできるのでしょうか?

最初に結論を言ってしまうと、「ヤル気のない人間に時間を割くのはもったいない」です。

今回は、「ヤル気のない部下や後輩に時間を割かないほうが良い理由」について書いていきます。

ヤル気のない人間のヤル気を引き出すのは困難

時々、ヤル気のない人間のヤル気を引き出すにはどうしたらいいか?という話をする人をいます。

結論を述べると、「ヤル気のない人間のヤル気を引き出すのは困難」です。

「ヤル気」というのは、他人から引き出されるものではありません。

自分から「やりたい」「学びたい」「挑戦してみたい」などと思わなければ、決してヤル気は出てきません。

例えば、子供の頃に苦手な勉強の科目はありましたか?

親や先生から、「やりなさい」と強制されて、ヤル気は出ましたか?

元々、苦手意識があり、できればやりたくないものを、叱咤激励を受けたところで、ヤル気は起きません。嫌々取り組んでいたのではないでしょうか?

他人から強制されればされるほど、人間は意欲を失っていきます。

これは、社会に出てからも同じです。給料というお金はもらいますが、ヤル気があろうがなかろうが、毎月一定額は貰えます。

人間は怠ける生き物です。できれば、楽してお金をもらいたいものです。

怠けたい部下や後輩を、いくら叱咤激励しても、ヤル気を出してもらうのは困難であると思われます。

ニンジンはぶら下げるな(ご褒美作戦はやめたほうがいい)

「テストで80点以上取ったら、ゲームを買ってあげる」など、子供の頃に言われたことがある人もいるのではないでしょうか?

いわゆる、「ニンジンをぶらさげられた状態」です。

嫌な事でも、ご褒美があれば頑張ることができます。逆に言えば、ご褒美がなければ、何もできないとも言えます。

学生ならまだしも、社会人です。部下や後輩に、ニンジンをぶら下げるなど、愚策としか言いようがありません。

何か頼みたい事がある度に、ニンジンをぶら下げないと動かない人間になってしまいます。

「この前は、〇〇くれたんだから、次は〇〇下さい」というような状況になりかねません。

間違っても、ご褒美作戦だけはとってはいけません。

ヤル気のない人間に時間を奪われるな

ヤル気のない人間を、いくら指導しても、ヤル気は出してくれません。

「頑張れ」「やる気出せ」などという暇があれば、自分の仕事をしたほうが生産的です。

会社は、「部下や後輩を指導する時間」を、あなたに給料として払っているのです。

すぐに投げ出すのはよくありませんが、ある程度の線引きは必要です。

一定数、指導した上で、「ヤル気がない上に、成長の見込みが薄い」と判断した時点で、部下や後輩に時間を割くのはやめましょう。

会社は、ただでさえヤル気のない部下や後輩に給料を払っているのに、さらにあなたの指導料も払っているのです。

意味のない指導を、だらだら続けても会社のためになりません。

お互いのためにも指導はやめる

ヤル気のない部下や後輩に指導するのは、ストレスが溜まります。

逆に、ヤル気のない部下や後輩の立場からしても、いろいろな事を強制してくる上司・先輩という風にみえています。

つまり、お互いにとってストレスな状態であり、よくない状態なのです。

こんなストレス状態が続くのは、お互いにとってデメリットでしかありません。

上層部には、「指導した内容、本人の意欲を引き出すのは困難である事、生産性の面で部下・後輩が適材適所でない」ことを説明しましょう。

できれば、後輩や部下に向いていそうな部署を紹介しましょう。また、部下や後輩のキャラクターに合わせた指導者を推奨できたら完璧です。

最後に

会社は、指導時間にお金を払っています。

ヤル気のない部下や後輩に時間を割くのは、会社にとって打撃しか与えません。

ある程度、指導時間の線引きは必要です。無駄だと判断した時点で、指導に時間を割くのはやめましょう。

しかし、ヤル気はあるのに、成長しない部下や後輩もいるものです。

そういった場合は、努力の方向性を間違えているだけです。

指導者の腕が試されます。会社が指導時間にお金を払っていることを忘れてはいけません。

適切な指導ができるように、あなた自身の試行錯誤も必要になるかもしれませんね。

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