昇進に興味のない部下は何を考えているのかを解説

最近の若い人ほど、「昇進」に興味がないと言います。

あなたの職場にいる若い人は、どうでしょうか?

なぜ、若い人は、「昇進」したがらないのでしょうか?

今回は、「昇進に興味のない部下は何を考えているのか」について解説していきます。

昇進したがらない部下の内心

昇進に興味がない理由は、1つではありません。

「趣味に時間を割きたい」「家族を大切にしたい」「自分のキャリアに必要ない」などが考えられます。

もちろん、「重要な仕事をしたくない」という理由の部下もいると思います。

「情けない」と思うかもしれませんが、上昇志向がない人間は、昔にもいたはずです。

また、『適材適所』という言葉があるように、中間管理職が自分には向いておらず、現場のほうが合っていると判断している可能性もあります。

どの理由であったとしても、本人が「上を目指す必要がない」と思っているのであれば、どれだけ尻を叩いた所で、心情が変わることはないでしょう。

趣味に時間を割きたい部下

「趣味に時間を割きたい」と考えている人は多いと思います。

結婚をしない人が増えている原因の1つとも言えます。

「結婚をしない」と選択した人間が、「仕事に生きる」という選択をするのは考えにくいです。

現在の世の中は、楽しい事がいっぱいあります。いくら時間があっても足りないくらいでしょう。

人の趣味はそれぞれです。1日中、ゲームをしていても苦にしない人もいます。

他人からは、理解されなくても構わないのです。自分が楽しいと思えれば良いと思います。

人生は、その人次第です。他人からアレコレ言われる筋合いはありません。

死ぬ時に、「自分の人生は最高だった」と言えるのであれば、良い人生だったと言えると思います。

「昇進」や「結婚」が、必ずしも「幸せな人生」だとは言えません。

「趣味に時間を割きたい」部下の考えも尊重してあげましょう。

家族を大切にしたい

「家族を大切にしたい」と考えている人も多いはずです。

昔は、「男が仕事で稼いで、女が家の事をする」という考え方が主流でした。

しかし、共働き家庭が増える中で、そのような考え方も、どんどんなくなってきています。

特に、子供のいる家庭では、「2人の子供なのだから、2人で育てるのは当然」という考え方になってきています。

「昇進」して、遅くまで残業すると、当然、家庭の事のみならず、子供の相手をすることもできません。

子供と触れ合えるのが、休日だけということになったら、何のために働いているのか分からないという状態になってしまいます。

働く理由は、『出世』のためではなく、『家族』のためです。

家族を大切にできないくらいなら、昇進なんてしなくていいと考えている人が増えている理由が、コレです。

「仕事よりも家族が大切」という部下の考え方も尊重してあげて下さい。

自分のキャリアに必要ない

「自分のキャリアに必要ない」と考えている部下もいます。

「いやいや、昇進したほうが、キャリアアップに繋がるのでは?」と思うかもしれませんね。

もちろん、中間管理職として働けば、現場とは違った事が学べるのも事実です。

しかし、昇進することで、自分の考えるキャリアとは違ったものになってしまう可能性もあるのです。

自分のキャリアに必要な技能・知識は、人それぞれ違います。

そもそも、昇進してしまうと、中間管理職としての仕事に追われることになってしまいます。

上層部からの圧力と部下からの突き上げ、つまり、サンドウィッチ状態をいかに円滑に繋げるかというパイプ役に苦心することになります。

また、部下の管理も上手にこなす必要があり、それらに関する勉強に時間をとられることは間違いありません。

昇進を自分のキャリアに必要ないと考えている部下は、将来的に「やりたい事」のために、仕事以外の時間を使っている可能性があります。

例えば、独立したいと考えている部下は、独立するための勉強をしているはずです。

それなのに、昇進でもしたら、その勉強時間が減ってしまいますし、中間管理職になってしまえば、辞める時の苦労も増えます。

人によって、「自分の人生は幸せだった」と言える内容は異なります。

昇進が、必ずしも、万人にとっての幸せとは限りません。

昇進が、自分のキャリアには必要ないと感じている部下もいることを理解してあげて下さい。

まとめ

「昇進」することが、必ずしも幸せな人生を送る上で必要なことではありません。

「幸せ」は人によって、異なります。

特に、終身雇用が崩れようとしている時代だからこそ、「昇進」が、必ずしも良いことであるとは言えません。

大切なのは、死ぬ間際に、「幸せな人生だった」と言える人生だったかどうかです。

「昇進」に興味のない部下は、そのことを分かっているのだと思います。

多様な考え方があることを受け入れることも、上司として大切なことなのではないかと思います。

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