若い人であれば、都会に憧れを持つ方も多いのではないでしょうか?
田舎暮らしの、私も昔はそうでした。気持ちは分かります。
「都会に出たい!」という理由で、都会の大学を選ぶ方も多いのではないでしょうか?
都会の大学であれば、都会に出るよい口実になります。また、就職活動しやすいという利点もあるかもしれません。
今回は、「都会の大学に進学する意味はあるのか?」について書いていきます。
都会に出て困窮する若者たち
まずはじめに、都会に出て、生活苦に陥る学生が多いことを、ご存知ですか?
そもそも、都会の物価は、田舎とは桁違いです。
同じ条件でも、家賃も2倍以上、日用品や食料品も、田舎と比べて割高となります。
高所得の親がいれば、問題ないと思います。家賃も生活費も出してもらえばいいからです。
しかし、日本の大半の親に、そんな所得はありません。
その結果、親から仕送りがあったとしても、奨学金(借金)を借りる必要があります。
また、奨学金では足りないので、アルバイトもすることになります。
4年間で卒業できればよいですが、留年するリスクもあります。その場合は、さらに追加で、授業料などを納める必要が出てきます。
1人暮らしになると、自宅で親任せにしてきた全てを一気に一人で行う事になりなす。
勉強とアルバイト、日々の生活(家事)を、上手に行える人は問題ありません。
しかし、恐らく、全てをこなすことができない人も多いのではないでしょうか?
「都会に出たことで、貧困状態に陥るリスクがある」という認識から目を反らしてはいけません。
将来の仕事(所得)を計算に入れて進学先を選ぶべき
大学進学を検討する際、「とにかく都会に出たい」という理由で、都会中心に大学を選んでいないでしょうか?
この考え方は、かなり危険です。
まずは、あなたが将来何になりたいのかを明確にする必要があります。
また、将来なりたい仕事が決まっていたとしても、必ずその仕事に就ける保証はないという認識も持っておくべきです。
その上で、聞きます。あなたの将来の仕事の年収はいくらくらいでしょうか?
年収というのは、職業でだいたい決まっています。
私のしている理学療法士であれば、350~550万円くらいの幅になります。あくまで年収なので、ここから、さらに税金が引かれます。
その上で、奨学金や学生時代にかけたお金(家賃や生活費)を計算してみて下さい。
元が取れるのは、何年後くらいでしょうか?
おそらく、都会の大学に進学して、年収300万~500万円程度であれば、元をとるまでに、何十年もかかってしまいます。
新卒でも、年収800万以上の年収が見込めるのであれば、都会の大学に進学するメリットはあります。
しかし、都会の大学に卒業して、地方の学生と同じような給料水準しかもらえなかったとしたらどうでしょか?
その時点で、地方出身の学生たちより金銭面で大きなハンデを背負うことになります。
進学希望先は奨学金という借金を背負う価値があるのか?
進学希望先を都会の大学にしたとします。
その希望の学部は、近場でありませんか?もしくは、別の田舎の大学にありませんか?
前述のとおり、都会は住むだけで、相当のお金の負担がかかります。
学費面、賃貸物件、生活費においても、負担は相当のものです。
その点、地方の田舎の大学は、様々な面で安く生活することができます。
一番良いのは、親元から通える大学ですが、周りに希望の学部がない場合は仕方がありません。
大学に進学するのであれば、その投資額に見合う年収を得る必要があります。
ここでも、何年で投資額を回収できるか計算することが大切になってきます。
そもそも優秀であれば、進学の必要はないかも?
昔は、有名大学に行けば、一流企業に就職できるという考えがありました。
しかし、現在は、勉強ができるだけではダメという世の中に変わってきています。
有名大学だから就職も安心という世の中ではないのです。
そもそも、優秀な人(高所得を稼ぐ人)は、有名大学を卒業していないケースもあります。
有名な人で言えば、ホリエモン(堀江隆文さん)です。正確には、大学を中退されています。
卒業をしていなくても、企業を作り、富裕層の仲間入りをしています。
それは、ホリエモンだからでしょ?という声も聞こえてきそうです。
しかし、知られていないだけで、一般人でも、やり方ひとつで、高所得を得ている人がいるのです。
例えば、「転職と副業のかけ算」を書かれたmotoさんです。
スーパーの店員から始め、そこから現在は、営業職で年収800万以上稼がれているそうです。
優秀な人間は、一般人とは発想が違います。
必ずしも、正規のルートが成功とは限らないのです。
最後に
ここまで読み進めて頂いて、考え方は変わりましたか?
大切なのは、「投資額に対する回収できる年数」です。
将来のことを考えると、20代くらいで投資額を回収できることが望ましいです。
あなたの夢を叶えるのに、必ずしも、都会の大学である必要はないはずです。
最期になりましたが、あなたの夢は何ですか?
もし、夢が漠然としているようであれば、下記の記事を読んでみて下さい。あなたの人生の参考になればと思います。
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