あなたは、部下のことをどれくらい把握していますか?
部下の特性を把握せずに、仕事をさせようとしても、ミスをしたり、仕事が遅くなってしまったりします。
仕事を円滑にする上で、部下の特性を見抜くことは、とても大切になります。
見抜けない状態では、上司であるあなただけでなく、部下にとってもストレスが溜まることとなります。
今回は、「部下の特性を見抜くコツと気を付けたいこと」について書いていきます。
自分より優秀な部下を見抜けない理由
あなたの部下には、あなたより優秀な人間がいますか?
「いない」と言い切れる人は、本当にそうなのでしょうか?
人間は、自分が認められたいという欲望があり、自分が1番だと思いたいものなのです。
そこで、心理学的な話になるのですが、明らかに自分より優秀な人間に対しては、相手の悪い所を見つけようとするのです。
あの部下は、「こういう所がダメ」「こういう欠点がある」など、知らず知らずのうちに、探してしまい、自分よりもできない部下という位置取りにしてしまうのです。
よく考えて下さい。完璧な人間は存在しません。どんな人間にも欠点はあるのです。
それは、中間管理職を務める人間にも言えることです。
優秀な部下は、自分よりも上に行く可能性があります。それを恐れていませんか?
若くても、自分よりも優秀な人間なんて、いくらでもいるものです。
下手に優秀な部下を押さえつけると、辞めていったりしてしまいます。
優秀な人材が会社からいなくなる上に、あそこの中間管理職はダメだと、他の会社で言われかねません。
優秀な上司でありたいのであれば、会社と部下の利益を考えて、育てる心構えが必要だと言えるのではないでしょうか?
部下とコミュニケーションをとる
あなたは、部下とコミュニケーションをとっていますか?
報告・連絡・相談(ホウレンソウ)だけで、終わっているようでは、コミュニケーションが取れているとは言えません。
部下の家族構成は?趣味は?性格は?友達関係は?好きな食べ物は?嫌いなものは?好きな芸能人は?
さすがに、全部把握していたらストーカーみたいですが、ある程度答えられれば、しっかりコミュニケーションがとれていると言えます。
ただし、会社での顔とプライベートの顔が違うという場合もあります。
「こんな部下だ」と決めつけるのではなく、「こんな部下かもしれない」と、あやふやな認識でいましょう。
また、部下が「人生で何を大切に生きているのか?」ということを把握しておくことは、とても大切です。
部下の人生の目的を尊重し、それに応じた仕事を任せないと、たちまち心が離れていってしまうことになってしまいます。
特性の種類
ストレングスファインダーをご存知ですか?
177個の質問に答えることで、自分の資質(上位5項目)を知ることができるというものです。
資質は4つの領域で、全部で34項目あります。
<実行力の資質>
アレンジ、回復志向、規律性、公平性、慎重さ、信念、責任感、達成欲、目標志向
<影響力の資質>
活発性、競争性、コミュニケーション、最上志向、自我、自己確信、社交性、指令性
<人間関係構築力>
運命思考、共感性、個別化、親密性、成長促進、調和性、適応性、包含、ポジティブ
<戦略的思考>
学習欲、原点思考、収集心、戦略性、着想、内省、分析思考、未来志向
部下に、ストレングスファインダーをやってもらうのが、一番手っ取り早いのですが、お金もかかるので、強制的にやらせるのは困難です。(自腹を切るなら止めませんが)
この中で、部下に当てはまりそうだなというのを、自分なりの予想してみるのも面白いかもしれません。
ちなみに、このストレングスファインダーは、資質が分かるだけでなく、どんな人と仕事のパートナーになると、仕事がより上手くいくのかまで書かれています。
1冊持っておいても、損はしないのではないかと思います。
同僚の意見も参考にする
自分1人の見方では、どうしても偏りが生じてしまいます。
そこで、部下とコミュニケーションをとりながら、同僚の事についても話題を振ってみましょう。
上司のあなたには、見せない顔があるかもしれません。
「あの人、朝早く来て掃除してたんですよ」とか、「休日にばったり会ったんですけど、子供さんと全力で遊んでたんですよ」など、自分が知らないことを知っているかもしれません。
コミュニケーションは、非常に重要です。
最後に
ある程度、「この部下はこうかもしれない」と予想は立てたとしても、確定だけはしないで下さい。
人間は、日々、成長するものです。
昨日までさぼっていた人間が、何かをきっかけに、バリバリ働きだすこともあるかもしれません。
あくまで、「今のところ、こういう特性がある」とだけ、認識しておきましょう。
そして、特性に応じた仕事を割り振ることで、より生産性の高い仕事ができるようになるかもしれません。
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